#詩『すべての生命が芽生え、消えてゆく朝。』
西陽が夜明けを告げる
私が愛した人が今朝、旅立っていった
心は波風の隙間をただよう
いくとしもちとせも
人は皆、おはようと声をかけあいながら
次の街へと旅立っていく
さようなら、といういう暇もなく
ただ、夜明けだけが来る日も来る日も
神々と太陽がした約束のように
私たちの泣きはらした顔を赤く染める
ああ、今日は生きて、生きて
持てる生命を光り輝かせ
この身に全霊を持って生を感じるなら
明日はてても
なんの未練があろうか
たくさんのありがとうが
波の間に間に浮かんでいる