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大朝日岳に登ってきた

 9月30日(金)に、旅行会社のツアーで山形県の朝日連峰の最高峰、大朝日岳に登ってきた。初めての山で一人での参加なので、ガイドさんが付いている旅行会社のツアーにした。

古寺案内センター

 前日(9/29)、登山口にある古寺案内センターに宿泊。ホテル並みの綺麗な施設で、夕食も美味しくいただいた。翌朝(9/30)4:00。まだ暗い中ヘッドランプを点けて出発。参加者は10人、添乗員2人、ガイド1人の計13人だった。

 今回のコースは、古寺案内センター前⇒古寺山⇒小朝日岳の巻き道⇒大朝日岳⇒小朝日岳⇒古寺山⇒古寺案内センター前と、シンプルなコース。下山してから温泉に入って帰るという、旅行会社らしいプランだった。

 山行は実質日帰りで、約15.5kmを10時間余りかけて歩く。コース上に水場が3か所もあって大朝日岳に初めて登る初心者にとっては良いコースらしい。

 今回のツアーは、この旅行会社の山のツアーのランクで「上級者クラス」になっていた。たとえ高齢者でも健脚向きというところ。私は、普段からバテないように自分なりにトレーニングを積んできたが、10時間余り歩くので少し不安があった。

朝日が昇り明るくなるとほっとする。雲海の下は山形市内。

 最初のピーク、古寺山に着いたのは7:05。ここまでに10分程度の休憩が3回あったが、暗い中、ブナ林の中を歩いて来た。途中、日の出を拝むことが出来たが、早朝の出発で体調はベストではなかった。

 日が昇ると雲一つない快晴で古寺山での見晴らしが良かったのだが、私は景色を楽しむ余裕は無かった。左膝が時々痛くなる事があり、左膝に強い衝撃を与えないように庇いながら歩いた。

 行程には、一服清水、三沢清水、銀玉水の3ヵ所の水場があるが、湧き水は冷たくて美味しくて、疲れが回復した。銀玉水に到着したのは9時過ぎ。すでに5時間歩いている。大朝日岳山頂までは、あと一時間程度だ。

銀玉水。写真の人物は案内してくれたガイドさん。

 大朝日岳の標高は1,871mだが、東北の山は大きくて、緯度が高いので高山植物が生えている。日本アルプスの3,000m級の山を思わせる所がある。行く手に大朝日小屋が見えてきた。

大朝日小屋。左側が大朝日岳の山頂。

 大朝日小屋に荷物を置いて大朝日岳の山頂に登る。出発から6時間が経過したが、山頂までは残り約15分だ。

山頂風景
私です。頂上は気持ちがいい。 

 頂上は360度見渡す限り山ばかり。快晴で風も無くて、暑くも無くて最高の気分。疲れはあるが足の痛みは出なかった。頂上での休憩は15分だった。もっとゆっくりしたい気もしたが、ツアーだからガイドさんの言うとおりにした。

頂上付近から見た大朝日小屋

 紅葉はまだこれからで、今は緑の中に黄、赤が混じっている。山頂付近は紅葉が進んでいた。これから、小屋に戻り昼食休憩をしたら下山。朝から6時間も歩いてきた道を、また長い時間をかけて下る。

 下りはあんまり楽しくない。登山の事故は下りに多い。疲れが出るから注意が必要だ。登頂して大きな目標を達成したから、歩きながらも景色を余裕を持って眺められた。

小朝日岳付近の紅葉。トンボが飛んでいた。
これも小朝日岳付近の紅葉。この辺りがいちばん綺麗だった。

 古寺案内センターに戻って来たのは15:39だった。約11時間半、山の中に居たことになる。休憩時間を除けば、書店で買った地図(山と高原地図)に載っているコースタイムとほぼ同じペースで歩いた。

 ツアーの参加者に30代後半と思われる元気な女性がいた。私は休憩時間の都度、座り込んでパン等を食べたり水を飲んだりした。菓子パンは4個、ゼリー飲料1個、チョコとナッツのバーを1個食べて、水分補給は4リットル(少し水分取りすぎ)にもなったが、この女性はパン一個だけで、「あとは身体に蓄えた脂肪の燃焼だけで歩けた」と話していた。

 若い人にはとても敵わない。普段、自分なりにトレーニングをしていたが、加齢による体力の低下を感じた。事故無く無事に歩き終えて良かったが、私にとってはかなり厳しい歩きで、ぐったり疲れた。


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