見出し画像

特別編 イタリア旅行記-その10 帰国

10-1
日本を出て9日目、いよいよ帰国。この度初めて、朝に余裕がある。朝食は日本にいるときとあまり変わらず、欲張りすぎないよう基本はクロワッサンとベーコンを少し、ジュース。欲望をそそる甘いケーキは、朝からはちょっとムリ。食後、テルミニ駅を少し散歩。

テルミネ駅を散歩
路面電車が近くを走る

10-2
10時にホテルを出て、バスでローマ郊外のレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港へ。出国審査と手荷物検査、ローマの方がなんか厳しく、ジャケットまで脱がされるも無事通過。最後、中国に最近渡航歴があるか訊かれた。日本ではなかったことだ。

10-3
搭乗ゲート確定まで3h弱あったのでフリーに。でも時間の概念がちょっと2人の間で異なるので、ぴりぴりムード。空港のVenchiでまたピッコロジェラートを食べ、その後テイクアウェイのピザ・カプリチョーザとスプライトで昼食。

Venchi イタリアの有名なジェラートのお店

10-4
ゲートが21に確定、14時過ぎに搭乗。行きも帰りもアリタリアの直行便だ。でも4月からは往復直行便はなくなる見込みで、どちらか片方は乗り継ぎになるらしい。機内食はイタリアンと和食、ワインで流し込む。当たり前だがリストランテで食べるものとは質が違う。

機内食 ラザニアっぽいイタリアン
機内食 和食10-5

10-5
フライトタイムは行きより短い11時間ほど。機内ではBBCとCNNを見て過ごす。到着前にパンと軽食が支給。そして成田には11時前には到着。検疫ではサーモによる体温測定のみで、大騒ぎしている割には厳しくなかった。荷物が出るまでけっこうかかる。

10-6
最後、ローマのホテルで書いたお手紙とお礼の品を添乗員さんに渡して、解散。日本はさむい、それが第一感。残りのユーロ紙幣を両替し、東京駅行きの高速バスに乗り、東京駅から地元行きの高速バスに乗り、夕方ついに家に帰る。実家に無事を連絡、本当に寒い。


2022年6月現在 当時を振り返って
さて、長かったイタリアも帰国の日を迎えた。朝は少し時間があったので余韻を楽しむようにテルミネ駅周辺を散歩。もう少しゆっくり見たかったな。空港ではなぜか出国検査が厳しく、随分脱がされた。さすがに当時コロナの中心地となったイタリアだったので何かあるものと覚悟していたけど、中国のことしか訊かれなかった。当然、渡航歴はない。
つれあいと一日中一緒にいる旅行を10日もすると、さすがに二人とも疲れていたのだろう、一触即発のムードに。とりあえず、ジェラートは食べたけど、後味は良くなかった。いつの海外だったか持ち帰りはテイクアウトではなくテイクアウェイと聞いたので、自分の中ではずっと持ち帰りはテイクアウェイだ。

そして直行便で帰れたのは大きい。疲れ方が違う。でも、もうこのアリタリア航空も今はない。それを思うと切ない気持ちになる。ローマ三越も閉店してしまったと聞く。そう思うと、最後に近い時期に利用できたのは良かったのかもしれない。
そしてやっと日本に到着。思ったより検査はなく案外スッと解散までいって、拍子抜けした。まだ日本という国がこの伝染病について重要性がきっと認識できていなかったのだろう。さいごに日本はイタリアにまっちゃ比べ寒かった。バスを乗り継いで約2週間ぶりに我が家に帰った。新聞が溜まっていたのを見て日常が戻ってきた。さて、コロナの中心地イタリアから帰ってきたぼくは明日から普通に会社に行けるのだろうか? とりあえず上司に無事帰ったことをメールで連絡し、判断を待つことに。その顛末は次回。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?