リアルタイムなエッセイVol.21「じょうねつが、なくなったらどうしますか？」

　今日は会社で通信トラブルで、インターネットと社内メールが一日中不通。昨夜から起きていたそうだけど、おかげで今日は仕事にならないと、嘆いている人が多数。ボクも朝それを知ったとき、「じゃ、帰るか」と笑いを誘ってみた。
でも、ネットが不通でも、メールが通じなくても、別に仕事はできる。
さっさと、仕事やれ、おまえら。

最近、春が近くなってきたせいか、仕事が気が乗らない。
いや、春のせい、にしちゃいけない。情熱が薄れてきたのかな。

　背景はある。管理職になって数年。いろんな自分が受け持ってきた仕事を、チーム内の（ボクより）若い人たちにシェアしているので、自分の受け持ちが統括とみんなのバックアップ、そしてずいぶん減った依頼の仕事になる。5年前くらいは、ばりばり働いて、上司もそれをわかってくれて、何をやるにも情熱があった気がするけど、人に任せることが増えて、なんかどこに力を注げばいいか、わからなくなってきた。

　もう一つの理由は、時代が変わり、好きな研究だけやっているわけにはいかなくなったこと。今は、ニーズを意識した、意味のある研究が推奨されていて、単にここがわかっていないから解明したい、が通らなくなった。だから何をやるにしても、「それ、やる意味あるの？」と訊かれてしまう。意味のない研究はないし、ニーズだけが全てではない。けど、けどね。いちいち、ちょっと言われ続けると、なんか嫌になってしまう。

なんか、昔みたいな一研究員になって好きなことやりたいな、と思っても時代が許さない。もうそんな時代はきっと来ないのだ。だから、最近ちょっと疲れ気味。
たいして仕事してないのにね。

やれやれ、ちょっと弱音を吐いてしまった。
情熱はどうしたら持ち続けられるのかな。
そして、枯渇してしまったら、何を考えて毎日仕事するのかな。
今は定年65歳になったので、まだ先は長い。
昔よくいた、定年間近になって、仕事も少なくなって、すっかり丸くなってしまった先輩を思い出す。
あーなりたくはない。

自分のやりたいことをやるには、情熱がやっぱり必要。
いまの流れの中でどこまで、取り戻せるかはわからないけど、
ただのいい上司、で終わりたくない。
もう一足掻き、してみよう。
がんばれ、戦士よ。

じゃあ、またね。
今夜、このあと、ゆうぐれは、ただのしゅふ、更新します。
See you !