『新品よりもずっといい』という社会に。
みなさんは洋服が破れたり、擦り切れたりしたら、どうしていますか?
ほとんどの方は捨てて新しいのに買い替えますよね。
でも、私は、できるだけ修理をして使うようにしています。
着古してよれよれになったTシャツも、もっとどうしようもなくなるまで、部屋着で使います。
大学生の時に買った服で、まだ着ているものもあります。
そんなの捨ててしまって新しいのを買えばいいのに、とか、
なんか貧乏臭い、つぎはぎみたいにして見窄らしい、と思う方も多いでしょう。
いいものじゃないとなかなかリペアしてまで使いたいと思わないし、直す手間とコストを考えたら新品で買った方が安くて早いよね、なんてことはよく言われることです。
私もファッションは嫌いではないので、30代の時はセレクトショップなどで毎年毎シーズン、気に入ったものを買っては古くなったのを捨てていた時期がありました。
でもその考えは40代も半ばになって変わってきました。
私が尊敬し目指すブランド、アウトドアウェアのpatagonia / パタゴニアでは『WORN WEAR』という取組みを行なっています。
本来、アパレルメーカーは大量に消費してもらうことで売上が伸び、利益が出ます。
でもpatagoniaはそれに逆行する形で自社製品を自社で修理をし、それを推し進め、しかも、必要ないモノは買うなとも言っています。
普通のアパレルメーカーとしてはあり得ない、かなりラディカルでちょっとクレイジーなブランドですよね。
でも、そんなところが好きですし、そう思っているユーザーが世界中にいるので利益も出し続けているんだと思います。
私も、修理しながら長く使っている人やそのスタイル・考え方がカッコいい!と思えるようになってきました。
なので、私も愛用しているダウンベストを、修理して使おうと思っています。
購入して5年以上になるのですが、暖かくて使い回しがいいので、頻繁に着ていて、これを着て家具を運んだりなど作業をすることが多く、ところどころ擦り切れてきてしまっています。
擦り切れたところをパッチワークか縫い付けるか、奥さんにお願いしてやってもらおうと思います。
『新品よりもずっといい』
パタゴニア『WORN WEAR』のサイトにある言葉です。
「WORN=使い古した、すり切れた」という意味があります。
まさに、使い古してすり切れてきたけど、それが新品よりもずっといい、というように修理をしながら使っていこうと思います。
そのモノに対して想いやストーリーがあり、それがさらに積み重なっていくイメージですよね。
他にもこんな言葉がありました。
『つねに新しいものを買いたがるのは馬鹿げている。』
大量生産・大量消費・大量廃棄、新品信仰の日本人にぴったりの言葉です。
そして、私たち中古家具を扱うRESTYLEでは、買取・販売だけではなく、家具の修理・リメイク・アップサイクルも行なっています。
壊れてしまったけど想いやストーリーがある家具を修理をしながら使ってそれを繋げていく。
また、今の生活様式にあったカタチに変え、リメイク・アップサイクルして蘇らせる。
そんな取り組みがRESTYLEの『Revive Mobler Project』です。
修理をしながら使い続け、そのスタイルやリペアの跡、風合いがカッコいい!そして、新品よりもずっといい!と多くの人が思える社会になると地球の未来も少しづつ良くなるのかもしれません。
私のダウンベストも新品よりもずっとよくしていきたいです!
家具の修理、リメイク、アップサイクルのご依頼もお受けしています。
どしどしお問い合わせください!
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