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『半農半X』を考える。

半農半X』っていう言葉を知っていますか?
私も最近知りましたが、
『自分や家族が食べる分の食料は小さな自給農でまかない、残りの時間は「X」、つまり自分のやりたいこと(ミッション)に費やすという生き方』だそうです。

この『半農半X』っていうライフスタイルを1990年代半ばから提唱してきた方が、塩見直紀氏。京都府綾部市に在住し、つい最近、山口県下関市に引っ越しされたそう。

何を隠そう、いや隠すことではないんですが、私も京都府綾部市の出身で高校生まで暮らしていました。もちろん今も実家があります。
同じ綾部市出身ということでなんか勝手に親近感をもっただけでなく、何よりこの『半農半X』っていうライフスタイルに最近、ちょっと興味が湧いてきています。

私の故郷、綾部市は、人口3万人ほどの京都市内から高速道路を使って1時間程かかる京都府北部の小さな田舎町です。これといった観光資源もなく、何もないのが魅力のような街です。

私の実家も田んぼも畑もあって、父は地方公務員(今は定年退職しています)という普通のよくある家庭。最近は言わなくなった典型的な兼業農家です。田植え稲刈りの時期は土日か有給を取って農作業をしていました。

あれ?待てよ?『半農半X』と『兼業農家』とは何が違うの?

『兼業農家』はもともとは農家の家庭が農業以外の収入を求めて仕事をすること、に対して(農業からの脱却)のに対し、『半農半X』は農業以外の仕事をしている人が農業に人間らしい生活を求めること、らしい。
「農業からの脱却」と「農業への回帰」だそうです。

なるほど。

『半農』では自分達が食べる分だけ作って食費をうかし、『半X』では収入は少なくても自分がやりたいことや、社会に貢献できることをやる。
お金や時間に縛られないステキなライフスタイルですね。

でも、高級車に乗ったり、ブランド品を身につけたり、海外旅行に行ったり、高級店で外食しまくったりなどは絶対にできない生活です。
ステータスを求めている人とは真逆な生活。

経済的豊かさではなく、精神的豊かさを求める生活。
最近、そんなライフスタイルに憧れます。

最近はコロナの影響もあり、田舎で『半農半X』を実践している方も増えているそうです。
Xの部分はなんでもよくて、自分の好きなこと、やりがいを感じていることをやるのが一番いいですよね。

そこで、RESTYLEでも会社として将来的に『半農半X』ができないかと思案しています。

『半農半RESTYLE』『半農半中古家具屋』

今年、奥さんの岐阜県多治見市の実家にある田んぼで、もち麦を作りました。

お米の後の二毛作です。
種を手で撒く、スタッフの柴田さん。
収穫でも柴田さんがお手伝いしてくれました。
刈ったもち麦を束ねて回収。
天日干しです。
ご飯と一緒に炊くとおいしいです。

麦藁でヒンメリを作りたくって奥さんがお父さんに言って作ってもらいました。


私の実家も、奥さんの実家も兼業農家で田んぼも畑もあり、両親もまだまだ元気とは言え、この先ずっと農業をやれるわけでもなく、事実、京都府綾部市の実家では何も耕作していない田んぼがあります。
そこを使ったり、これから増えていくであろう耕作放棄地を借りて、スタッフみんなで農業をして、そこで採れたものは売るわけではなく、スタッフの家庭、みんなで消費する。

その他の時間で自分達のやりたいこと、やるべきこと、社会や地球のためになることだけをやる。
少々売り上げが少なくても、売上にこだわらなくても、食べることには困らないので、ゆとりができ、こだわった仕事ができるかもしれません。

株式会社が農業をやることに規制など参入障壁があるとは思うのですが、勉強不足でまったくわかっていない状況での勝手なアイデアです。

でもやれたら楽しいし、ワクワクしますね。お客さんにも参加してもらって、それを食べてもらったりしても面白そう。

10年後にはやれているかな〜。



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