「伴奏者」考01

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伴奏者選びというのは、
その人の演奏を1曲聴いただけ
あるいは1曲伴奏してもらっただけでは
どうしても判断できない部分がある。
 
基本的な音の綺麗さとか
曲の作りの丁寧さ、
歌手との呼吸の連動が
上手くいっているかなど、
演奏者としてのごく基本的な部分と
伴奏者としての表面的な部分だけなら
その1回の演奏、
1回の合わせからでも
読み取ることができるのだけど、

「新曲を伴奏可能な域に至らせるまでに
 どれほどの時間と反復が必要か」
「守備範囲はどこまであるのか」
(自らの守備範囲をしっかり把握しているか)
「ビジネスパートナーとしての
 社会人スキルはどうなっているか」
など、
その場では直ぐに見ることはできないけれど、
仕事を一緒にやっていく上で
大きな影響を及ぼす部分というのが
実は結構あったりするのだ。
 
一度信頼関係を築いてしまえば
そうそう簡単に崩れることはないのだけど、
その信頼を築くより先に
「おや?」
「うーむ、困ったな・・・」
といったものが一定量溜まってしまうと、
どうしても次の依頼を行う際に
二の足を踏んでしまうことに。

勿論、これは逆もまた然りで、
伴奏者にとって
相性の良い歌手、
音楽パートナーとして
二人でさまざまな曲を
作り上げていきたいと、
そう思えるほどの歌手と
巡り合えるかどうかは
運次第、
あるいは実力次第だったりする。

楽器と楽器の相性もあれば
人と人との相性もあることだしね。

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