ジェーン・エアのオマージュ「階上の妻」
レイチェル・ホーキンズの「階上の妻」読みました。
あんまり評判良くなかったんですけど、まぁ評判良くないかもなぁという感じ。でもさらっと読めてそれなりに謎があって興味も惹かれるので飛行機乗る時とか新幹線乗る時なんかに買うといいんじゃないかな。
主人公のジェーンは高級住宅街で犬の散歩のバイトをしています。ある日ハンサムなお金持ちの男性エディと知り合いいい感じに。ジェーンはエディの家に一緒に住むことになります。エディの妻ビーは自分で会社を経営していたキャリアウーマンで、近所に住む別のお金持ちの奥様ブランチと親友だったんですが、数ヶ月前にボートの事故で二人とも死んだらしいんです。遺体は見つかっていない。ジェーンは孤児で里親家庭を転々として今のところに来たのですが、名前を変えています。ジェーンというのは里親家庭に一緒にいた女の子、病気で死んだ女の子の名前なのです。そしてその里親は死んで、どうやらその死にジェーンは関わっている。一方エディにも秘密があるようで、時々家から妙な物音が聞こえてきます。ある日、警察が家に訪ねてきて、ブランチの遺体が見つかった、どうやら撲殺されたらしい、と告げます。
なんとなくラストが適当で、作者が書いてるうちにこっちのキャラが好きになっちゃったんじゃないのか?って感じがありますね。たまにあるんですよ。作者が脇のキャラクターの方を好きになっちゃってストーリーが不思議な方向に進むっていう。