ローマ帽子の秘密
結構前に読んだんですけど最近忙しくて全然感想が書けませんでした。
引越ししそうなのでその関係でバタバタしていて隙間時間を使って本を読めても感想までは手が回らなかったんですよね。
さて、この「ローマ帽子の秘密」ですが、エラリー・クイーンのエラリー・クイーンシリーズの国名シリーズの一冊ですね。第一作でもあります。
どういう話かと言いますと、ニューヨークにある大入満員のローマ劇場で悪徳弁護士(強請りをやってました)が殺されているのが発見されます。殺害方法は毒殺です。ガソリンから生成されるテトラエチル鉛を使って殺されてるんですね。彼は飲み物を飲んでたようなんですがそこからは毒物は検出されません。そして彼の服装なら当然持っていなければならないシルクハットが現場から消えていました。
クイーン警視はもちろん徹底的に持ち物検査をしますし、劇場中を捜索したんですが、被害者のシルクハットらしきものは発見されません。舞台の小道具や衣装からも出ないし、帽子ってちぎって捨てるわけにもいきませんし。またその日劇場には被害者とかつて事務所を共同経営していた人物が来ていたり、被害者の恋人や被害者の部下、召使といったほうがいいかもしれませんが、そういう人物が何か隠している様子だったり、と怪しい人物には事欠きません。シルクハットはどこへ消えたのか?誰が悪い弁護士を殺したのか?というお話。
帽子はどこへ消えたのか?で引っ張るシンプルな話なので、私としては他の作品のほうが好きですね。でもクイーン親子をかなり好きになっているのでそれなりに楽しく読めました。エラリー・クイーンって最後のこり1割くらいのところでさらに展開をぶっ込んでくるんですけどこれはそんなことなかったような?シンプルな謎で引っ張るの中弛みしますが通勤中なんかにちょこちょこ読むにはいいと思います。面白すぎて気がついたら数時間経ってるって感じではないかな。