禁じられた館
ミシェル・エルベール&ウジェーヌ・ヴィルの「禁じられた館」を読みました。
やばいレベルでつまらなかったです。こんなものに金を払ってしまって本当に失敗した、と思うくらいつまらなかった。作者ごめん。でももっと面白くする要素があったのでは?
そもそも私、フランスの小説が多分苦手なんですね。これは公平を期すために言っておかねばならない。というのは私が普段フランスの小説を読まないために人名に慣れてないんですよ。だからヴェルディナージュとラリドワールとレギュイエールとギュスターヴとべナールとゴルデンベールとプリュヴォとバリュタンとルブリュマンがでてくると混乱するんです。小さいユとブとプとヴが多くありません?頭に入ってこない。だからこの苦手意識の根底にはフランスの名前になれてないから余計に、って言う部分はあると思います。でもおもしろけりゃおぼえるっていうのもあるからなぁ。
加えてこの話、ずっと嫌な感じの警察、検察関係者があらゆる人を容疑者にあげてはそいつらを恫喝して、そして全部の推理が的外れ、最後の最後に突然でてきたやつが正しい推理を披露して終わるんですよね。嫌なやつか普通のやつしかでてこず、感情移入できるキャラクターがいないんですよ。正直興味を持てない被害者が殺され、興味を持てない容疑者たちが興味を持てない警察・探偵連中に責められ「お前がやったんだろう?」「とんでもございません」を繰り返すだけなんです。THE単調。
もうなるべくフランスの推理小説買わないようにします。
あらすじ
ヴェルディナージュという金持ちがある館を購入する。 この館は禁じられた館と呼ばれ、今までの所有者は命を落とすか舞い込んだ「この館から出ていけ」という脅迫状のためにすぐに館を手放していた。ヴェルティナージュは頑固に家を売らなかったものの、予告状の通りにある雨の夜、謎の男の来訪を受けた直後殺される。しかしそれは不可能な犯罪だった。犯人の来るところは見られている。だが立ち去ることはできなかったはずなのだった。