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マンガ制作のお作法

朝起きたら
「おはよう」

何かをしてもらったら
「ありがとう」

当たり前にやっている挨拶もお作法です。

どんな世界にもルールがあって
”こうしなければいけない”
”ここはこうあるべき”
みたいな事があります。


もちろんマンガ制作にもルールがあります。
それをいくつか紹介します。

1.顔マンガはダメ

人の顔ばかりで進むマンガのことです。
背景やバストアップ、小物や引きの絵など
色々な見せ方をした方が良いとされます。


2セリフは右側のコマの人から

横読みマンガは右から左に読むので
時間も右から左に流れると考えます。
なので左の人が先に発言すると時間軸が
解らなくなるんです。

こんな感じです。


3.読み切りマンガ(30p)の登場人物は3人まで

連載マンガの読者はキャラクターを知っているので
人数を増やしていっても構いません。
しかし、読み切りにキャラがいっぱい出てくると
おなじみでない人を沢山把握しなければならず
読む人に負担がかかります。
なのでやめましょうということです。


4.モノローグで話を進めてはダメ。
 絵で話を進めろ

例えば
「1500年大航海時代に生まれたロレンツォは
 15才の成人にお祝いパーティーを開いた」

みたいなのがマンガの冒頭だとします。
これはモノローグで話を進めたことになります。

これを絵で進める形に変えてみます。

1.1500年代の街並みを描いて

2.ロレンツォが貴族なら天蓋のあるようなベッドと
 そこで泣き叫ぶ赤子を描いて

3.ロレンツォが成長していく幼少時代の
 シーンを2,3コマはさみ

4.華やかなパーティー会場のシーンを描き

5.ワイングラスを持って語らう15才になったロレンツォを描く

という風に描くと”絵で話を進めている”とされます。


5.視点キャラは常識人であれ

ギャグマンガにおいて
ツッコミといわれるキャラがいます。
他のキャラがボケた場合
ツッコミのキャラは

「ありえねーよ」
「叩いちゃうの?」
「違う!違う!」

とボケキャラの奇行を説明したり
訂正したりする役目があります。

しかしそのツッコミキャラがボケると
何を頼りにマンガを読み進めれば良いか
解らなくなります。
なのでツッコミキャラにボケさせては
いけないとされています。


もっとルールは沢山あるのですがこの辺にしときます。

何が言いたいかというと
ルールをしっかり守ってマンガ描いてたけど
うっとおしくなったので、あえてルールを
無視してマンガを描いてみました。

いっぱいキャラが出てきます。

モノローグを使ってます。

ツッコミキャラは偏屈野郎です。

キャラがいっぱい嘘をつきます。

そんな作品ですが、一生懸命描いたので見てみてください。


多分、どうなってるの?という感想になるかもしれませんが…


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