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売上と利益の違いについて 202406.4週目週報

ベアーズナビでは、HPの代表メッセージや営業資料などで、売上1兆円を目指すことを謳っています。なぜ私たちはそれを目指しているか、売上と利益の違いという観点から、その意味を説明してみようと思います。

突然ですが、会社でも個人でも、事業・商売を行っていく上で、売上と利益ってどちらが大切だと思いますか? 一般的には、たくさん売上があがっていても利益が出ていなければ意味がない、売上が低くても利益が出ていれば優秀な企業だ、と言われています。たしかにその通りです。利益こそが蓄えられていくお金であり、自由に使えるお金なので、利益が大切なことには間違いありません。しかし、僕たちは売上も同じくらい大切に考えてきました。

2つの取引を例にあげて説明してみたいと思います。

取引①
自分で作った商品を、自分で見つけた顧客1社へ販売した。商品価格は50万円だった。
売上:50万円、利益:50万円

取引②
仲間と一緒に作った商品を、販売代理会社を使って販売した。仲間と一緒に作ったため、商品価格は100万円の価値となったが、利益は折半することにした。また、販売代理会社は営業活動の専門家であったため5社に販売してくれたが、手数料として1販売あたり80万円を支払った。
売上:100万円×5=500万円
利益:【500万円-(80万円×5)】÷2=50万円

どちらも同じ50万円の利益です。ただ、売上は50万円と500万円と大きな差があります。取引②において、売上が多くても利益が少ないのは、商品を作った仲間や販売代理会社に手数料を支払ったからです。取引①の場合、儲かったのは自社だけです。
つまり売上が多いとはこういうことで、最終的に残る利益が同じでも、その過程で色んな人へ支払った報酬が含まれていることになります。

自分だけがもらえる50万円より、様々な人に報酬が分け与えられた上で残った50万円の方が社会的な価値があります。売上が多いと、様々な取引先に手数料を払うことになります。その過程で、雇用が生まれて社員を雇うことができます。そうやって色んな人の生活が支えられていきます。だから、個人で誰も雇用せずに一人で儲かっているよりかは、たくさんの従業員や取引先、株主といったステークホルダー抱えて大きな売上を出している企業の方が社会的には価値があるんだと思います。

経営的な観点では、売上よりも利益を追求するスタイルの方が身軽でリスクが少ないんですよね。売上が少ない経営の方が安全ですし、売上が大きい経営は考えなくちゃいけないことが多くて、経営の舵取りの難易度も責任も大きくなります。それでも私たちは、社会への貢献度という観点で、売上も最大化させていくことを目指したいと考えました。

まとめると、利益も大事だけど売上も大事。売上を大きくすることで、社会への貢献度が高くなる、という話でした!


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