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依存の話その② 依存心の怖いところ

こんばんは、または、おはようございます。
紅榴(こうりゅう)ゆえです。
前回から続き、依存のお話その②です。
今回は「依存心の怖いところ」について書いていきたいと思います。
前回の記事はこちらから

依存心の怖いところ①自身のメンタル崩壊

依存心が強くなっていくと起こる怖い事として挙げられるのが
「ご自身のメンタルが蝕まれていく」ことではないでしょうか。

これはどういうことかというと、
前回の記事にも書いたように「やめたいと考えても、やめることのできない状態」を依存とするならば、依存している状態が進んでいくにつれ
対象について考えることをやめられなくなるということになります。
前回の記事同様、この記事内での依存についてはパーソナリティ障害や薬物依存などの状態ではない状態を指すことではありますが
「対象について考えることをやめられなくなる」とは脳内で同じこと(物、人など)がエンドレスリピート状態になってしまうことになります。
たとえば、特定の相手へのLINEが既読にならないことが気になってずっとスマホを見続けてしまったり(この時間およそ30分以上、とか)
明日の仕事を考えるともう眠らなくてはいけないのに相手のインスタを見続けてしまったり(1時間以上)だとか。 
こうなってしまうと事実ではないことも事実かのように受け止めてしまい、認知のゆがみが発生していきます。
そしてこのゆがみが強迫観念へとすり替わっていくのです。

これが思春期の初恋のように、一過性のものであればそれも経験としてアリだとは思いますが…
一般的に成人式を迎えた年齢くらいまでで自己を確立できていない状態でさらにこのような状態になってしまうと
「騙されやすい」「自己中心的になる」「他人の話を聞けない」という対人関係でのトラブルを抱えやすい状態になってしまうのです。

依存心の怖いところ②対人関係崩壊

「騙されやすい」「自己中心的になる」「他人の話を聞けない」というこの状態がそろってしまった人間というのは往々にして対人関係のトラブルを抱えてしまいます。
「もともとそんな人じゃなかったのになぁ」と距離を置かれてしまったりすると、本人に自覚がなくても旧友や知人との会話も弾まなくなってきてしまいます。

そしてこの対人関係がこじれた後に新たに構築された人間関係では、さらに
「自分にとって都合の良い他者のいうことを信じるようになる」ために
ますます依存に拍車がかかり、デフレスパイラルならぬ依存スパイラルにおちいってしまいます。
こうなったときに適切なカウンセリングや治療などに出会えれば良いのですが、
このタイミングで出会うのが高額な壺を売りつけるような悪徳占い師や、
謎のお祓いを法外な値段で行うようなインチキ宗教家だった場合はどうなるでしょう?
冷静でいられる状態なら金額や内容を判断できますが、
自分の脳内を自分でぐるぐるぐるぐるしている状態で、
自分の欲しい言葉をくれる人間に対し、ますます依存していきますよね。

依存心の怖いところ③整合性のとれない「あたりまえ」

わたしは依存の「末期」の状態は「あたりまえ」になる状態だと考えます。
だんだんと自分で考えずに、判断せずに、依存した他者の傀儡になってしまう…それがまるで生まれた時からそうであったように振舞ってしまえたらもう依存の完成だと思います。
そして、これは家庭内や職場内などで起こりやすく、また、本人に自覚がないまま進んでしまうことも起こります。


自身の経験としての依存の話。


わたし自身の経験として、両親が九州生まれ九州育ちなため当たり前のように男尊女卑と年功序列が身につき、そう教えらえてきたし、そのように振舞ってきました。これの怖いところは九州で育っていなくても起こってしまうことです。
さらに両親ともに長男長女ではなく「下の子同士の結婚で生まれた女の子」だったため、親戚一同が集まると「一番年下の女子」としての振舞いを求められました。
このような生育環境で依存心を発揮しないで育つわけがありません。
いい子に振る舞わないといけない。手伝いをしないといけない。自分は一番下でなければならない… 

そう、まさにわたし自身が依存しやすいタイプであり、依存させていく過程も見て育ち、さらに祖父母の知り合いに(能力の真偽はともかく)拝み屋や占い師としておよそ適正とは言い難いような報酬を得ている人たちを観察しながら育ちました。
そのために自分の持つ他者への依存心と、他者が自分へ向けてくる依存心についての傾向と対策を立てるべく「勉強しよう」というマインドになったのです。

まとめ

依存心は自分の心の中だけでなく、他者から向けられた場合の対応に時間をとられていくこともあります。
そして対処を間違えると嫉妬や羨望などといった、新たなトラブルのもとになってしまいます。
これがわたしがハンドメイドやnoteなどで世に出ることを諦め、引きこもっていた理由でもありますが…そちらはまた番外編として書きますね。
ではでは、今回も2000字超えをここまで読んでくださりありがとうございました✨




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