依存の話その① そもそも依存って?
こんばんは、または、おはようございます。
紅榴(こうりゅう)ゆえです。
今回はずっと書こうと思っていた「依存」のお話です。
そもそも「依存」ってなんでしょう?
一般的には「いぞん」、正確には「いそん」と呼ばれるこの言葉。
一般的な概念では「他の人や物に頼って成立するもの」
心理学的には「やめたいと考えても、やめることのできない状態」です。
(どこかで改めて書きますが紅榴さんは一応心理学系の大学院出てます。その上で今回はパーソナリティ障害などではなく、あくまで一般的な依存について書きますね。)
依存、というと「依存症」とまで至っていなければ大丈夫じゃない?と思ってしまいがちですし、人によっては曲名が出てくる人もいるかもしれません。(わたしも椎名林檎さんの「依存症」どっぷりハマってました。)
この依存症の状態って、具体的にどのような状態まで行くことをいうのでしょうか。
というわけで今回は厄介だけど誰にでもある「依存」のお話を書いていきたいと思います。
依存って具体的にどんなことをいうの?
依存って簡単に言うと「それがないと生きていけない!!!」と思ってしまう状態です。
「依存ってそんな感じなの?そんなのないわぁー」
って思う方もいるかもしれませんし、
「むしろ推しが居ないなんてどうやって生きていくの」って言ってしまう方もいるかもしれません。
現代では家族、恋人、友人、チームメイトや会社の同僚など、そして何より「推し」など。
とても魅力的で常にその対象のことを考えたくなるうような人(や物、ペットなど)
はたくさんいるのではないでしょうか。
そして、わたしもつい飲んでしまいますが仕事中にスイッチングで飲むコーヒーや紅茶などの嗜好品も依存の例になります。
人によってはたばこやアルコール、プロテインといったものだけでなく
キャンディやおせんべいのようなスナック類も依存の例になります。
えっ、そんなこと言ってたら世の中生きとし生けるものみんな何かしらに依存していない??
そう思ったあなたは大正解!
依存心は誰の心にもあります。
あなたの心にも、もちろん、わたしの心にも。
人間として感情があれば大なり小なり依存心は誰にでもあるものです。
ヒトの心にある「依存心」とは
ではわたしたちの中にある「依存心」とは何でしょう。
むしろ、なぜ依存心があるのか?
それは「あってもいいもの」だからです。
人間(この文中ではヒトと表現しています)は群れを形成し、社会集団で生活している生き物です。
そのため「他者と一緒に居たい」という感情を持たない個体は生存だけを考えた場合に非効率的な存在となります。
よく「人という字はお互いが支えあっている」と言われますが
ヒトという動物が他者とつながっていくためには感情は必要なものです。
その上で「この人は信用できるな」とか
「この人なら頼りになる」と考えて行動します。
みなさんも実際にご自身の体験としての経験があるかと思いますが、
「この人に本を貸したら返ってこないかもしれないな」と思う人に対して
すすんで本を貸したいと思う人はいないように、
ヒトとしての信頼関係を築くためにはこの依存という感情は切り離せないものとなります。
依存心のメリット・デメリット
依存心は誰にでもあり、そして、必要なものであることはここまで読んでいただければご理解いただけたのではないでしょうか。
それでは依存心のメリットとデメリットについて書いていきます。
依存心のメリット
依存心は「ヒトとヒトが共に生きていくために必要」なものであると考える場合に、最大のメリットがあります。
それは「生きる力」!!!
親のため、配偶者のため、子どものため、
ペットのため、推しのため、ライブのため、
仲間のため、夢のため、
あの漫画の最終回を読むため、あの舞台を観るため
…などなどなど。
自分一人だけでは「もういいや」と投げ出したくなってしまいたくなったり、
諦めそうになった時でも「誰かのため」や「何かのため」と思うとやり遂げられたという経験は皆さんの中に何かしらあるのではないでしょうか。
わたし自身にも数えきれないほどあります。
このように考えてみると、人間という生物が生きていくために必要な感情の機能ではないでしょうか。
依存心のデメリット
これは言わずもがなですが
ヒトではなく、「人」への依存は執着になること。
モノへの依存は「不安感」を自分自身の心の中で煽ってしまい
必要以上に買いすぎたり、摂取しすぎたりしてしまうこと。
そして薬物やアルコールなどであれば、直接的に自身の身体に害を与えてしまうことになってしまいます。
例えば、人への依存は「期待しすぎる」ことや「信じすぎる」ことも立派な依存になります。
そして、自分自身の中での期待や信じたことを「裏切られた」と感じてしまった瞬間、それが対象への怒りや憎しみになりインターネット上で誹謗中傷をしたり、実際に危害を加えることになってしまいます。
近年言われるようになった「デートDV」や「モラハラ」も、「相手から別れを切り出されたらどうしよう」と思う不安感からくる行動であり、実際は加害者のほうが被害者に対し依存してしまっているケースも多くみられます。
依存心と付き合っていくには
これはあくまでも
「自分の心の中にある、誰かに依存したいという依存心を控えめにして日々の生活をしていくには」程度で考えて頂くと調度よいかと思いますが
「ひとつのものに依存しすぎない」
しかありません!!!
「依存先をたくさん持つ」が一番の依存心との付き合い方になるかと思います。
今回の記事はここまでになりますが、次回はこの「依存心の怖いところ」を例に挙げていきたいと思います。
2000文字を超える記事、まだまだ続きます。
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