見出し画像

RealityAcceleratorが7.3億円のファンド資金調達を完了、調達にあたって重要だった4つのポイント

昨日プレスリリース出させて頂きましたが、RealityAcceleratorの1号ファンドを7.3億円でクローズすることができました。節目なので、ここまでの道のりを振り返ってみたいと思います。

プレスリリース:SaaS・AIスタートアップに特化したVC、Reality Accelerator、丸井グループらから約7.3億円を調達し、1号ファンドクローズ

何故スタートアップ支援をしているのか、何故ファンドを作ろうと思ったか

シリコンバレーで有名な言葉に “Make The World A Better Place(世界をより良い場所にする)” というものがありますが、その精神は学生時代からもっており、それを実現するための方法として「事業を100%成功させられるようになりたい」というのが僕のビジネス人生の主軸です。その方法は新規事業のコンサルティングでもスタートアップ支援でも、関わったプロジェクトはとにかく成功させたい、という気持ちで仕事をしてきています。その中で大学の後輩からの起業相談を受けたりする中で生まれたのがRealityAcceleratorの前身である手弁当系アクセラレータプログラムのRealityProgramです。2012年からスタートしています。

スタートアップ現場支援を行っていく中でファンドを作る前はいろんな投資家に紹介することを地道にやってきましたが、シード期では平均的には数十社の投資家に会わなければ投資は決まりません。「このスタートアップはいける!」と僕が信じられるスタートアップへの投資なら、僕がファンドを作って投資する方がスジが通っているな、と思いファンドを作りました。ファンドを作ることはもちろん、資金調達すら自分で行うのは初だったわけですが、なんとか資金調達完了することができました。

ファンドを作るにあたって重要だったと思うポイントは4つあります。

1.実績がない中で勝ち筋を説明すること

初めてファンドを作るという行為は、シリアルアントレプレナーではない、初回起業家のプレシードスタートアップが行う資金調達と似ていると思います。プロダクトなし、実績なし、チームなし。その状態で資金調達するには過去の実績やロジックで、投資家に夢を語り、儲かることを示し、メリットを示さなければなりません。スタートアップ現場支援をしている中で、「どの会社がうまくいくか、どう支援すればうまくいくか」は自分ではわかってきていたものの、それを自分以外の人に説明することは容易ではありませんでした。しかも、僕はベンチャーキャピタリストとしての実績やファンドGP経験がないどころか、ファンドで働いた経験すらなかったのです。なんとか個人としてのエンジェル投資とアクセラ支援での支援実績を説明したことと、SaaSに特化することだったり、現場支援をすることで成功確率を上げることなど、ある材料を全て使って、何とか理解してもらえるように工夫しました。

2.とにかくたくさん投資家に会ったこと

とにかく上場企業を中心にピッチしました。200社以上の事業会社とミーティングし、190社以上断られました。その過程でなぜ興味を持ってもらえないのか、なぜ投資してもらえないのか、ということを考え抜き、今のファンドの外殻が作り上げられたと思います。

なお余談ですが、後半は断られること自体にはそんなに辛くなくなりまして、というのもファンドには興味ないけどスタートアップとの連携には興味がある会社は非常に多いということが分かってからでした。その190社はスタートアップからの要請があれば事業連携などのお話を持っていける連絡先が出来たと思っています。

3.手を差し伸べてくれた方々との出会いは、お知り合いからのご紹介がほとんど

それぞれの投資家様から投資して頂けると聞いた時の喜びは今でも覚えています。振り返ってみると、たくさんの投資家の方にはお会いしましたが、お知り合いからのご紹介で投資頂いたのがほとんどでした。結局は、今までやってきたこと・そこでの出会いや関係性が未来を作るのです。

4.良いスタートアップたちへの投資が実績になる

スタートアップとの出会いは様々でしたが、こちらも本当に良いご縁・ご紹介を頂いて素晴らしいスタートアップたちに投資ができました。投資が進むことも、ファンドの外殻を作っていくことになります。最初はコンセプトだけだったファンドも、投資実績ができるたびに「なるほど、こういう会社に投資していくのね」ということが誰の目から見てもわかるようになります。それが実績にもなっていくのです。

幸いにも、先行して「投資はしないけど手伝っている」状態のスタートアップはいくつか存在しており、ファンドにお金が入ると同時にすぐ投資活動をスタートできました。最初に投資頂いたお金は、入金されたその日に投資しました。この支援スタイルはずっと継続しており、この時期に「まず支援、あとで投資」のスタイルが確立しました。

(おまけ)今精一杯やれることをやりきることがこれからの未来に繋がる

既に13社に投資させて頂いており、もう既に手を離れ順調に事業を伸ばしている会社もあれば、まさに今一緒に事業を作り上げている会社もあります。投資するだけではなく、「投資先を100%成功させる」を実現するべく、一緒に日々荒波を力でねじ伏せるべく支援していきます。1号ファンドからは最終的に25社くらいに投資する予定ですし、その後も引き続きReality Familyをどんどん増やしたいです。そのためには、現在の支援先をどんどん成功させていくこと、その実績が未来を作っていくと思っています。

投資先が “Make The World A Better Place(世界をより良い場所にする)”していくのをAccelerateするべく、日々現場で支援してまいります。

謝辞

RA1号の投資家のみなさまへ
1号ファンドに投資して頂いた事業会社・エンジェルの方(朝日メディアラボベンチャーズ株式会社、株式会社エルテス、ソネット・メディア・ベンチャーズ株式会社、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、株式会社丸井グループ+3者の投資家の方々)には本当に感謝しかないですし、夢とロジックと付加サービスだけで投資頂きました。投資リターンでもそれ以外でもお返ししていきたいです。

僕を助けてくれたみなさまへ
ファンドを作るにあたり、たくさんの方にアドバイスを頂いたり、実際に助けて頂きました。個別のお名前は差し控えますが、アニキたちに何度も何度も助けられました。時には投資先の起業家の方にも助けて頂きました。皆さんにお助けいただいて、1号ファンドはなんとか立ち上げることが出来た、というのが正直なところです。いつもありがとうございます。僕にできることでお返ししていきたいです。


RealityAccelerator現場支援パートナーのみなさまへ
いつも投資先スタートアップの様々な課題を高いクオリティーで解決していただき、ありがとうございます。営業・マーケティング・広報・開発・デザイン・融資・バックオフィス・採用・オフィス移転まで幅広く支援パートナーが増えました。皆さんと一緒に現場支援のレベルをどんどん上げていきながら、スタートアップを100%成功させる現場支援チームを作っていきたいと考えています。引き続き、よろしくお願いいたします。

https://reality.vc


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?