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起業のレバレッジ#8 優れたメンターのレバレッジ

優れたメンターはあなたのスタートアップの問題解決をサポートしてくれ、あなたの方向性を決めるのを手助けしてくれます。メンターはあなたの会社の社員ではありませんが、時にはアドバイスをくれ、時には実際に一緒に動いてくれる、そんなメンターが優れたメンターです。

メンターは1人で悩んでいる問題の解決の糸口を一緒に考えてくれる

スタートアップを始めると解決しなければならない問題が日々山のように発生します。自分1人で解決できる問題もありますが、経験値がないとなかなか意思決定できないものも多く存在します。

優れたメンターはリアルなノウハウであなたのスピードをアップしてくれる

優れたメンターは再現可能なリアルなノウハウを持っています。ダーティーワークで生まれた(現場で汗をかいて失敗した中から残った)ノウハウです。優れたメンターはどの事業パターンでどのノウハウが活きるかを深く理解しています。なので、あなたの会社にどのノウハウが活きるかを正しく導いてくれる可能性が高いです。

逆に教科書的な話や、海外記事や本からの聞きかじりの知識しか持っていないメンターを見つけてしまうと、それは悲劇です。中途半端な知識はあなたのスピードを速めるどころか、要らぬ時間を食ってしまうことも多いです。

見分け方は簡単で、具体的な事例を深掘れば良いのです。それがそのメンターの事業あるいはその身内の事業の話で、かつ複数の事例を伴う成功事例であれば、そのノウハウはリアルなノウハウであると判断できるでしょう。

優れたメンターは戦略・作戦の作成能力があり、同時に戦術+兵站(HOW)も持つ

あなたの会社の戦略(勝ちスジ)を作り、具体的な作戦に落とし込んでいくためには能力が必要です。優れたメンターはその能力を持ち合わせています。

あなたが会社をスタートしたばかりでも、戦略や作戦は重要です。しかし、それを最初から作るには経験とノウハウが不足している場合が多いです。

戦略あっての作戦、作戦あっての戦術です。それ無くして教科書的なHOWを導入しても勝てるはずはないのです。

優れたメンターを使い倒すべし

「壁打ち」はメンターの1つの機能ではありますが、それだけではありません。もっと具体的に、人の紹介や顧客の紹介など、幅広く使いこなすことがあなたの会社を成長させることになります。

メンターにはミーティングの時間をとる、採用や資金調達先の紹介をしてもらう、など遠慮せずにどんどんお願いしましょう。

とりあえず、甘えられる相手を探せることもスタートアップ起業家としては重要なスキルであると思いますので、頑張って甘えてください。(僕が知っているスタートアップのCEOたちは、とても遠慮深く、もったいないなと常々思っています。)

フェーズに合ったメンターを、1つのテーマに対して「1人だけ」選ぶ

フェーズごとにサポートできるメンターは変わる可能性があります。なので、フェーズによって新しいメンターを探すことは必要になるかもしれません。しかし、事業全体のメンターは1人に絞るべきです。メンターが複数いると、いろんな話を聞いて迷ってしまうケースを良く見ます。特に最初は1人のメンターを選びましょう。

メンターに報酬を支払うべきか

多くのメンターは最初は見返りを要求しませんし、見返りを求めなくて済む範囲のサポートを行います。(※向こうから要求されるなら、それは良くないメンターのシグナルの1つです。)

もちろん、もっと動いて欲しい、と言う時には彼らにもメリットを提示しなければいけない可能性はありますが、そこは最低でも先行して3〜6ヶ月色々お願いして、相性とその人が本当にサポートしてくれるキャパシティがあるかどうかを見極めてからオファーするようにするのをお勧めします。

出資を打診する:出資を受け入れることは同じ船に乗ってもらうことを意味します。なので、良いメンターから出資を受けると言うのは選択肢の1つです。ただし、必ずしも出資をしてもらったからといってたくさんアクションがしてもらえるかどうかはわかりませんので注意。

メンターをどのように探すか

①紹介:優れたメンターを手に入れるには、紹介が手っ取り早いです。知り合いの起業家がメンターを持っていれば、そのメンターを紹介してもらうのがいいでしょう。

②アクセラレーションプログラム:シード期でコネクションがなければアクセラレータープログラムに参加するのが手っ取り早いです。ただしアクセラレータプログラムも玉石混合なので、身内で自信を持って紹介できるアクセラレータプログラムだけ紹介します。

お勧めのアクセラレータプログラム

①NEXTBLUE / Batch2020 (郡、井上、そしてアドバイザー陣):B2B、AI、ヘルスケア、SalesTech、Martechなど幅広く募集し現場支援に特化したアクセラレレータ。現場支援でサポートできない内容は無いです。B2Cも、グロースハックが欲しいならぜひ。ゴリゴリ系のアクセラレーションプログラムです。

②AI.Accelerator / Dip 進藤さん:AIに特化したアクセラレータ。Dip進藤さんは事業立ち上げ・組織づくりなど幅広くメンタリングしてくれるのでお勧めです。通算100社を採択済み。年4バッチ行っているのでいつでも応募できます。ゴリゴリ系のアクセラレーションプログラムです。

Asahi Medialab Ventures 山田さん・白石さん:B2C、D2Cビジネスといえば山田さん・白石さん。(※実はB2Bも強いです)アクセラレータプログラムは年1回。ゴリゴリ系のアクセラレーションプログラムでメンタリングも毎週行ってくれるので短期間でガッツリ伸びることができます。

StartPoint 小原さん:自身で起業して3年で大企業に会社を売却した起業家・エンジェル投資家の小原さんが行う起業家支援プラットフォーム。アクセラレーションプログラムとは少し異なりますが、オンラインコミュニティなどもあり幅広い起業家をサポートしています。

リアルなノウハウを持つメンターはあなたに戦術・作戦・戦術・兵站全てにレバレッジを与えてくれる

優れたメンターを真剣に探しましょう。優れたメンターはあなたのビジネスを圧倒的に加速してくれます。







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