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起業のレバレッジ#1 波のレバレッジ

ほとんどの儲かりそうな事業領域には既に大なり小なり事業を行っている会社がいるものです。しかも、それが超巨大な会社がやっているとなると、その牙城を崩していくというのは並大抵のことでは出来ません。

そういった状況というのは自分の力だけでは覆すことが難しいです。「外部要因のビッグチェンジ」、「社会のレベルでの環境変化」、あるいは「大波」の力が必要なのです。

あのLINEが生まれたのもまさに東日本大震災が起きて、電話やメールが繋がらない中で社会のニーズを満たすべく舵を切った新規事業アイデアだったそうです。

また、ガラケーからスマホへのシフトのタイミングではガラケーのキャリア公式課金に依存していたビジネスが傾く中で、アプリにいち早く参入した企業が成功したり、Facebook/mobage/GREEのオープンプラットフォーム化でも変化を捉えたWEB系事業者がこぞって参入し、大成功を収めました。

大きな変化が起きたタイミングでは需給バランスが崩れます。 崩れたバランスの中には既存プレイヤーが拾えていない、あるいは事業構造的に拾えないニーズが生まれます。そのニーズにいち早くソリューションを提供し、一点突破でそのニーズのNo.1になり、そこから既存プレイヤーの牙城を崩しにいく可能性が開けます。

重要なポイントは、変わった新しい環境の中で人々は何を欲しているか、何に困っているのか、というのを正しく捉え、そのニーズに対して最高の仕組み・ソリューションを提供するべく真剣に取り組み続けることです。

荒波が来ているタイミングでは環境の変化に必死で捕まっていかなければいけない一方で、これからスタートする起業家にとっては、波がない凪(なぎ) の状態では得られないような、後押しを受けて事業を進められる環境でもあるのです。

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