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傲慢と善良 読書感想

ちょっと前に読んだ本のちょっと前に書いた感想。



最初から引き込まれた。
本屋さんでなんとなくいい本ないかな、と見ている時、表紙を見て手に取った。最近周りに言われたこと、されたことを気にして落ち込む日が多かった。だからこの本の世界に入り込んで、読んでない時もこの本のことを考えて余計なことを考える時間が減ってちょうどよかった。

こういうジャンルの本はあまり読んだことがなかったが、すごく読みやすかった。

最初は真実のことを好きではないタイプだと感じていた。
真面目で、親の言うとおりにしてきたいい子。好きじゃないと感じていたのは、自分がそうなりたくないと思っているからかもしれない。
でも真実は何も悪くないなとも感じた。

ただ、それ以上に真実の母親がすごく嫌だった。
本人のため。この子のためと言って何でもかんでも先回りして、その子のペースを追い越している部分が嫌だった。私の周りにも似たような状況をよく見る。親が子供のやりたいことに子供以上に入り込んじゃって、誰のやりたいことをやっているのか分からなくなっているところ。その結果、子供が潰れていることが多い。親に負けず結果を出している子も知っている。けど、相当大変そうに見える。


2人があのまま結婚するより、途中大変ではあったと思うが、あれを経たことによって、自分自身や相手ときちんと向き合うことができたのではないかと感じた。相手ときちんと向き合わないと、その時は適当に合わせることができても、後々それが大きなずれになってお互いの溝がどんどん大きくなるんだなと感じた。

一年前にこの本を読んでいたら、遠い未来の話として読んでいたんだろうなと思う。



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