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己の想像力なんてちっぽけ!恋ですヤンキー君と白杖ガール5話感想前編
5話は、2つのテーマに分けて書きます。
まずは1つ目のテーマ。(前編)
"自分の辛さの理由は、言葉にしないと伝わらないし、
相手の不満の理由も、きちんと事情を聞かないと分からない、
自分の一方的な想像は、たいてい間違っている"
ということ。
目が見えていたとしても、相手の本音は分からないもの。
分からないなら分からないと認めれば良いのに、
人というのは厄介な生き物でして。
過去の態度や発言、容姿、境遇、性別、人種、職業など、
相手の"見えている物事"だけを拾い、
かつ、自分が想像する狭い枠の中だけで相手の人格を作り上げ、理解したふりをしてしまいます。
「あの人はこういう人間だから、私の気持ちなんて分からない」
そんな風に決め付けて、向き合う努力をする前に、
自ら心のシャッターを閉じてしまいがち。
ユキコのことを、
"障害者ゆえに出来ないことを許され、今までも森生のような優しい人間に守られて生きてきたんだろう"と決め付けたハチ子のように。
ユキコのことを、
"出来ないことを障害のせいにして、周りに配慮してもらう事を当然だと思ってるんだろう"と決め付けた紺野さんのように。
ユキコのことを、
"母親のように、いつか自分の元から居なくなってしまうんじゃないか"と勝手に悲観的になった森生のように。
しかし、ユキコだけは違いました。
少しでも自分の気持ちを分かって貰おうと、少しでも相手の想いを理解しようと、真正面から向き合いました。
ユキコの、心の芯を突く真っ直ぐな瞳に、
己の想像の枠を壊された3人。
彼らの世界が、パッと広がった瞬間でした。
分かり合えた時の表情の変化、3人とも素敵でしたね。
勿論、
話したからって誰でも分かり合える訳ではありません。
根本的に相性が合わない人も、一定数いるはずですから。
しかし、本当は理解し合えるかもしれないのに、向き合わなかったが故に誤解が生まれ、拗れてしまったという関係も、あると思うんです。
これからは、もっと想像の枠を広げよう。
そう思えた5話でした。(後編に続く)
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