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<3/8~3/12 来週の日経平均の動き>

●相場の方向性

今週の相場は大きく動きました。

ここ最近は長期金利の上昇がいろいろなところで騒がれるようになり、株価の動きと一緒に注目されています。

今の金融緩和相場は業績よりこの金利による影響が強いため、この相場の中で常に長期金利の動きは監視していました。

より多くの人が注目するようになると、さらに金利と株価の動きが連動してくるようになります。

FRBとしては、次の大きな事態が起きたときに、まだ緩和できるように少しでも、金利を上げたい方向に考えているはずですが、いきなり上げてしまうと、株価が反応して暴落を起こしてしまうので、バブルで株価が上昇していく中で気づかれないようにじわじわと上がっていってほしかったでしょう。

長期金利はバブル相場の中で1.0%以下の低い水準で推移していたため、株価は上昇し続けていましたが、株価と一緒に金利もじわじわと上がってきていました。

1.0%を超えてきても、まだ株価は気にせず上昇していましたが、1.5%まで来た時にようやく反応してきたのが今の状態です。

長期金利はどこまで上がるかではなく、どこまで上がった時に市場が意識するかに注意してみていました。

今のところこの1.5%が意識されるようになったため、一つの基準ができたので、今後の相場の方向性を見ていく上でこの値が注目されるでしょう。

つまり、金利がこのまま1.5%近辺で高止まりしているうちは、多くの投資家は、ここから上を買っていこうと考えなくなってきていると思います。

そのため、FRBもここからは今までのように金利をつかって株価をコントロールすることが難しくなってきたということになります。

金利を下げれば株価はまた上がるでしょうが、国の債務が膨れ上がってきており、今また緩和してしまうと一時的にはいいですが、今後何か起きたときに手を打てなくなってしまいます。

パウエル議長が金融緩和は継続するから大丈夫といっても、そんな心理を見透かされて、本当に今の金利と株価をコントロールできるのか、というのが懐疑的になってきているのが今の状態です。

コメントを出すといろいろな解釈を生んでしまうため、細心の注意を払わなければならず、ますます難しいかじ取りを迫られることになります。

よく言われる中央銀行と「市場との対話」というのはまさにこのような状況のことです。

さすがに、FRBはその辺のことはよくわかってうまい対応をしてくれるとは思います。

一番悪い例は、80年代後半の日本のバブル崩壊ですね。急激に金利を引き上げる発表を行ったので、大暴落を引き起こしました。まさしく、日銀が史上との対話をできていなかったということです。日本はまじめで正直なため、このあたりの駆け引きが下手ですね。

FRBならこのようなことはなく、最後の最後まで大丈夫と嘘を平気で突き通してでも、株価を維持しようとするでしょう。

今月3/17にFOMCがありますが、果たしてそこでどのような見解を示すのか、次の相場の大きな動きはそのあたりに起きると思いますので注目しておきましょう。


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