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自分の子どもが繊細さん(HSC)かなと思った時にやるべきこと〜正しい順序編〜

前回の記事で、私は色んな人に迷惑をおかけして児童精神科への道を進めたことを書きました。

今回は失敗点を踏まえ、自分の子どもが繊細さんかも?と思った時にとるべき行動についてお伝えしていきたいと思います。

まずは保健師さんへ相談


まず今回で一番学んだのは、子ども関係で何か相談したいことがあるときは保健師さんに相談すること。
私自身も今回初めて学んだことなのですが、保健師さんって子どもに関する相談ならなんでもできるんです。
新生児訪問の時しか関係ないと思っていましたが、1歳半検診や3歳児検診の時も同じ保健師さんが担当してくれて、長い期間子どもを見守ってくれるのです。
もし、産後のメンタルが危ない時は必要な公的支援につなげてくれます。
今回のように、繊細さんかもという疑いだけではなく、発達に関して疑問を持った時にも相談すれば、市の発達相談などの予約など、何からどんなことから始めればいいかわからない時も、どこから始めればいいか教えてくれるのです。
ですのでまずは保健師さんに相談することから始めるといいと思います。
でも保健師さんって新生児訪問の時しか会わないから、名前すら忘れてしまっていますよね?
(少なくとも私はそうでした)
そんな時は、近くの保健センターを検索して、自分の住んでいる地域を伝えれば、自分の地区の保健師さんに繋いでくれますので、そこは安心してください。

保健師さんに市の発達相談の予約を取ってもらう


保健師さんと連絡が取れたら、発達相談の予約を取ってもらいましょう。
発達相談はかなり先まで予約が多く、決して都会とは言えない私の住む地域でさえ1ヶ月待ちでした。
お住まいの地域によっては、自分で予約を取ることもできると思いますが、保健師さんを通しておくと、急なキャンセルがでた場合にすぐ連絡をしてくれて、予約が早くなることもあります。
私の場合もキャンセルを拾えて、2週間近く早めることができました。
それに発達相談を保健師さんにしておくと、すでにこれまでの成長を知ってくれているので、出産の時の状況とか全てを1から説明しなくてよくなるので、そこも精神的に負担を減らすことができます。

発達相談を受ける


発達相談の予約が取れたら息子と一緒に発達センターまで行きます。
そうすると、保健師さんが迎えてくれます。
ここからは、相談内容によるので一概には言えないかもしれないのですが、私の場合は繊細さんを相談したかったので、心理士さんとはるとと私と3人で発達の相談が始まりました。
保健師さんから聞いているのか、特に生育歴は聞かれることはなく、簡単に今純粋に困っていること(今回は、息子が保育園に入園して半年になるがまだ1日泣けてしまうこと)を相談したあと、発達検査をしました。
積木が積めるかや、いろんな形をした箱に積み木を通したり、遊びながらいろんな検査をしました。
検査の結果は、2歳相当の発達をしていて発達の遅れは見られないとのことでした。
発達障害などはまだ年齢が低いので、検査はできず発達が遅れているかどうかはわかりませんでした。
ただ繊細さんな面は検査中にも見られるとのことでした。

心理士さんに気になると言われた点は以下のことです。
・新しいおもちゃにすぐ手を伸ばさない
→検査のために新しい道具が次々と出てきます。
通常の2歳ならすぐに触ろうと手を伸ばすそうですが、はるとの場合は新しいおもちゃが出てきても、まずママを確認して触っても良さそうだなと判断してから手を伸ばしていました。
・新しいおもちゃを怖がる
→検査自体が少し古いのか道具も少し古めで、人形も今では見ないような少し古めの人形だったのですがそれを「いや」と言って怖がっていた。

などの点が挙げられるため、児童精神科への受診を勧められました。
(というより今回は私が先走りすぎて、児童精神科への予約は私が勝手にしてしまっていたので、受診しても構いませんよというお話でした)
その中で保健師さんから今回の心理検査の結果を基に、児童精神科の心理士さんとともに保育園へ巡回し、はるとが実際に保育園で過ごしている様子を見ながらアドバイスをしてくれるサービスもあるそうで、その巡回を提案をてくれました。
私は、ママが隣にいる状態のはるとと保育園にいるはるとはあまりにも違うので、ありのままの状態を見てもらった方が良いと判断し、巡回をお願いしました。

療育への予約


そこから保健師さんと心理士さんとで日程を合わせて、保育園まではるとを見に行ってくれて、その結果を伝えてくれました。
はるとはこれを書いている現在ではだいぶ改善されてきてはいるのですが、
この相談を受けていた当時は、やはり活動が変わるたびに泣けてしまっている点が目立っていたので、その分他の子より経験としてロスをしている。
それを補うために療育へ通うことはどうか、という提案をしてくれました。
私自身療育へ通うこと自体は抵抗はなく、とにかくはるとが保育園に楽しく通ってくれるようになるならと療育を申し込むことにしました。
ただ次に通えることになるのは2歳の4月。
これを相談していたのは1歳半の9月。
つまり半年待つわけです。
(これは私の相談のタイミングが悪かっただけで、もっと少ない待ち時間で療育に入ることは可能だと思います)
半年間なにもできないことが果たして良いのか、半年待てば変わることもあるのではないのか、などすごく悩みましたが半年後に状況が変わっていればキャンセルはできるけど、埋まっていたら療育は受けられないよというアドバイスもあり、療育を申し込むことができました。

療育を受けるまでの手順


療育を受けるまでには各自治体で少しづつ違うとは思いますが、私の自治体では以下のようになっています。

①社会福祉課の窓口へ行く


 ・事前に自治体に電話などで連絡しておくと話がスムーズです。
 ・区役所から、「計画案」を作成するための「依頼書」が交付されます。
  計画案が作成できる事業所を案内されます。


計画案・計画書作成とは・・・お子さんの現在までの様子を確認し、お子さん・保護者のニーズに合わせた目標を設定します。その目標に向かって何が必要かを相談支援専門員と一緒に検討し、サービス利用計画を作成する過程のことです。

②医療機関に受診し、意見書を書いてもらう


これが一番大変でした・・。
変な話ですがこの「意見書」というのは医師がそのサービスが必要だと判断してもらわなければ書いてもらうことができません。
(他の病気の「診断書」と同様だと考えていただいてもいいかもしれません)
ですので、どこでもすぐに書いてもらうということができず、私自身も療育を受けたいと区役所に相談しに行った時に「書いてくれる先生を探すのが一番難しいんですよ〜」と言われるくらいでした。
はるとは小児喘息も持っているので、何か体調を崩した時にすぐかかれる地域の町医者と定期的に喘息の様子を見てくれる総合病院の2種類のかかりつけがありました。
基本的にかかりつけの医者でないと、意見書は書いてくれないので
(心療内科でもそうですよね。飛び込みで鬱の診断書は書いてもらえないのと同じです)
まずは町医者の先生のほうに相談してみると「はると君はそういうのはいらないと思う」(発達に遅れは見られないし、ママと一緒なら目立った行動はないので)と断られてしまいました。
そこで、総合病院の先生に相談すると「当院で発達検査を受けてもらってからと保育園の様子が知りたいので、保育園からはるとくんの様子をお手紙で頂いてから判断します」とのお答えでした。
検査ならもう一回市の方で受けてますとも伝えましたが、正確な数値がしりたいとのことで別日で発達検査を受けに総合病院に行きました。
ここでも市の発達相談でも診断されたように、発達の遅れは見られないとの数値でした。
やはり保育園からのお手紙が効いたのか、なんとか意見書を書いてもらうことに成功しました。
私はなんとか書いてもらうことに成功しましたが、もしこの記事を読んでいてかかりつけのお医者さんに断られてしまった・・という方は最終手段で保健師に書いてもらうということも可能なようです。
(各自治体により判断が異なると思いますので、断られた段階で一度保健師さんに相談してみると良いと思います)

③相談支援事業所に連絡する


区役所で療育の相談をすると、相談支援事業所の一覧を見せられると思います。
その際に詳しい説明もあると思いますが、相談支援事業所とは専門の相談員が上記の計画案を保護者と一緒に考えてくれる場所です。
私の場合は、保健師から療育を勧めてもらって、そこに先に見学に行った際、おすすめの事業所を紹介してもらったので、他の事業所さんと比較検討ができていないのですが、まずは役所からもらった一覧表から自分の家の近くの事業所にかけてみて、「あ、なんか良さそうだな」と思う事業所さんを選べば良いと思います。
その事業所さんから専門の支援相談員が家に来て、はるとの様子を見ながら必要な支援を計画していきます。
と言っても保護者の方は、妊娠時や出産時に異常はなかったか、とか妊娠してから生まれるまで、そして今までのことを事細かに聞かれるので、その質問に答えていくだけで、実際の計画案は、相談員の方が書いてくれるので安心してください。
この支援員さんと「モニタリング」を行っていく長い付き合いになっていきますので、先ほどお伝えした「あ、なんか合いそう」と思うフィーリングはとても大切です。

「モニタリング」とは・・サービスの利用(療育)を開始した後、その感想などをもとに、目標や利用計画について、お子さん・保護者が相談支援員と一緒に定期的に見直しをすることです

④計画案と医師からの意見書を役所に提出する


ここは③に出てきた支援員さんに医師からもらった意見書をお渡しすれば後の手続きは支援員さんが行ってくださるので特にやることはありません。

⑤受給者証が送られてくる


初回の療育日に必要なのでそこまでに用意できるようにしてくださいと言われます。
発行までには1〜2ヶ月かかりますので早め早めに行動した方が良いです。
(私も11月頃申請しましたが、2月現在まだ届いていません)

⑥療育開始

私の住んでいる自治体では2月頃、4月スタートの療育に関する説明会が開かれます。
持ち物とか必要書類の確認だけの簡単なものでした。
そして4月から療育を開始します。
(これを書いているのは2月なのでまた療育が始まったら詳しくお伝えしますね)
書類上では月に1度くらい、先ほどの支援員さんと一緒に「モニタリング」と呼ばれる、実際に療育を受けてみて目標の変更などはないかなどの確認を行っていきます。

まとめ
自分の子どもがHSCだと思った時、どうすれば良いのかわからないことが多いですよね。
調べても「HSCというのは気質であり、障害ではありません」と書いてあって。
でも実際自分の子どもをみると、保育園や幼稚園に慣れなくて苦しい思いをしていて、親としてどうにかしてあげたくて。
でもどうしたらいいかわからなくて。
そんな昔の私のためにこのnoteを書きました。
HSCでも療育は使えます!
そして、また別記事でご紹介しますが、児童精神科の先生も療育を進めてくれました。
HSCが少しでも広がりますように。


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