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中学時代の部活動

中学時代陸上部でした。

私の中学はちょっと荒れていてやんちゃな人が多かったのです。(やんちゃと言うかヤンキー)

3年生の部長がもうやんちゃな類いの方でした。

でも本当は優しくて、部活には真面目(?)で
キラキラ茶髪をなびかせながら走る姿は最高に格好良かったのです。
しかも速い。

廊下で会い、挨拶したら先輩は微笑むだけ。
部活中は無駄口は叩かない。背中で語るだけ。
が、スカートは長く、上履きは踵を踏む。

とにかくクールな先輩でした。

一年生からみた三年生は別次元で怖かったけれど、憧れの存在でした。

バトンの渡しかた、足の上げかた、筋トレのやり方…
ヤンキー部長から教わったことを胸にひたすら練習を頑張りました。

ヤンキー部長は優しかった。
そして笑顔が可愛いかった。
今思うと最後までブレない人だったなぁと思います。

しかし1つ上の二年生がどうにもならない部類だった。
とにかく嫌いだった。

何故1つしか歳が変わらないのにそんなに偉そうに出来るんだ?と
子どもだった私はとにかく疑問だった。

どうにもならない二年生の先輩が1人いた。

案の定その先輩が三年生になった途端
練習しないくせに威張り散らし、
しかも私たち二年生、はたまた新入生よりも走るのが遅いという、謎の先輩。

「はいダッシュー!」と怒鳴り散らすくせに、自分は全くダッシュになっていない。
腕立て腹筋やれば誰よりも早くリタイア。

なのに威張り散らせるという素晴らしき謎メンタル。

あれはいったい何だったのか。
未だに謎の存在である。

でも学んだことがある。
あんな先輩は嫌われる、自分は絶対にあんな先輩にはならない。
後輩には優しくしよう、と。
時に厳しく、そして優しく
人のお手本になる人間になる、と。

社会人として働いて何十年間か経ったが、
先輩としての姿はどうあるべきかということを考えて過ごしてきた。
あの謎の先輩の存在は今とても役に立っている。

あの頃ウォークマンが流行り、
どうにもならない先輩は土曜練習の時音楽を聞きながら威張り散らしていた。
ウォークマンしているから声がでかく、私達後輩からは呆れられていた。

またひとつ学んだ。ウォークマンで音楽聞いているときは話し声がでかくなると。

中学時代の3年間色々あって大変だったけれど、最後の大会、
新米顧問先生の登録ミスで400メートルリレーに出場することが出来なかった。

「えーー!!」と思ったが、
私たち以上に子どものように号泣する新米英語教師をみて、何故か私たちが励ますという、そんな結末で3年間の部活は幕を閉じた。

膝を痛めていたので陸上は断念して、高校・短大と別の部活に入ったが、
やんちゃな先輩というのはもう存在しなかった。

中学時代の部活経験が一番濃かった。

#部活の思い出

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