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メディアとネットとの個人的な関係から世界戦争に至るまでの話

テレビくん
私が産まれた時にテレビはまだなかった。
昭和31年産まれの私、テレビが家に初めて入った時、私は3歳であった。だからその時代の記憶はない。でもテレビの前に、近所中の人が集まっている。そんな白黒写真は見た事がある。
テレビは家族において一番の娯楽であった。家族団らんの中心となっていた。夕食中は必ずテレビを観ていた。

フラワーピープル
中学になると、カラーテレビが一般化してきた、一家にテレビが2台あるとか、徐々に核家族化、個人主義となっていく。テレビがその繁栄を謳歌している時代だった。
一方、サブカルチャーとして、若い子はラジオ放送(特に深夜放送)を聴くようになる。そう音楽が若者の主張、娯楽となる。多くの若者がそんな状態になっていたと思う。
親が悪い、学校が悪い、社会が悪い、資本主義が悪い、戦争反対!
テレビは体制派だ。ボブ・ディラン、岡林を聴け。

企業戦士
30歳を越えた中堅サラリーマンとなった私。
1日の大半は仕事となる。ジャパニーズビジネスマンは世界を廻っていた。
テレビは弛緩して惰性で見るものだった。お笑いやスポーツなど頭を空っぽにして観る。この時期はメディアになんの思いもない。実生活しかない時代。

はじめてのインターネット
それでも人並みに結婚。直ぐにバブルが弾けた。
会社には、共用スペースにパソコンが置かれるようになってきた。私も会社でパソコンを使うようになってきた。キーボード入力が結構面倒臭い。便利さは感じなかった。

そろそろ私とインターネットの関わりを書いてみようと思う。
私はT芝という巨大組織の中の子会社に身を置いていたサラリーマンだった。
火力、水力発電の一部のシステム、テレビの製造プラントの輸出とか色々やったが、1990年頃から半導体の工場を作る仕事に従事していた。
ちなみにこの会社はワープロ、ラップトップパソコン、リチウム電池、SSDメモリなどを世界で先駆けて作った会社だ。

当時、クリーンルームなどの電気設備の設計をしていた。設計も手書きからパソコンを使ったCAD化が急がれていた。AutoCADの日本語化とか、社内LANやCADを組織に導入するため苦戦していた。
それでもまだ1人1台パソコンの時代ではない。
組織内のLANもTCP/IPプロトコを使っておらず、会社の独自プロトコルを使っていた。

そんな状況だから、インターネットに初めて接続したのは自宅からで、自分のパソコンを購入してからだった。
Windows3.1 16bitのOS DOS/Vパソコン、当時プロバイダーはIIJが主流で他は2社くらいしかない、そんな時代だった。

モデムで電話回線を使いインターネットに接続した。回線費が巨額だったので、1日1時間とかしか使わない、そんな感じだが、それでもインターネットは新鮮だった。
1998年頃には趣味だったアウトドアのホームページをアップしていた。
その後、会社の新規事業としてサービスプロバイダーの立ち上げにも参加した。その事業は業界の淘汰で潰れたが、その経験は、その後の転職に役だっている。

2000年問題はあったけ?
ただこんな黎明期も2000年頃まで、その後、パーソナルコンピュータが普及が加速する。私も3台目のパソコン、OSもWindows2000となっていた。
ネットもISDNで接続するようになり、長時間ネット接続出来るようになっていた。
それでも今では信じられないほど、しょぼいスペックの回線とパソコン。手がかかる時代だった。
40歳代になった私にとって、仕事で生き残るため、情報技術の更なる取得、家のローン、教育ローンの支払いのため、忙しく働く身。それでも趣味のトライアスロンをやる。これはストレス解消のため、だから、テレビもラジオも音楽も不毛の時代だった。
(これ、あくまでも私の場合です)

携帯電話
ポケベルから携帯電話が普及する。
私も1995年、会社から格安で東京デジタルホン(現在ソフトバンク)を購入した。
この携帯電話と社内パソコンの普及が2000年以降加速する。
仕事がさらに忙しくなる。
携帯電話を持つと会社の犬になった気がした。何時もリードが首に付いている。会社から逃げられない身となる。四六時中会社の歯車になっていた。当時は全てのシステムが不安定なので、IT化は仕事を増大させた。

学校もそうだと思う。学校のIT化=パソコンを置くこと。
----高校の屋上で青空中、流れる雲を見ながら、1人でタバコを吸っていると、体育教員のおっさんに後ろから頭を叩かれる。
「お前、いい身分だなぁ」----
昔の牧歌的な学校が懐かしい。

インターネットの普及
21世紀はネットの時代、自分で発信をする時代となった。
私の場合、まず趣味のアウトドア関係のホームページを作った。
「世界中が繋がった」
本当に世界が広がった、その驚きとともにのめり込んだ。ネット利用する絶対数がまだ少ないので、海外からメールもたまに来る。趣味のカヤックの記事をアップしたらアラスカからメールが来たりした。英語が得意ではなかったので、メールの返信には苦労したことを覚えている。

この時期、ネットで仲間が出来た。しかし、趣味の仲間は繋ぎ止めていた趣味が消えると同時に消えていく。
その後、2002年転職 ブログとMIXIとかは全く関わりなく、ITの仕事を続けていた。

2011年3月11日
震災後、普及が加速したスマホ。スマホが1人一台時代となっていく。
ネットはSNSが主流となっていく。
この頃からYouTubeに、私はギター演奏などをアップロードしていたが、当時はYouTubeで稼げるとか思いつきもしなかった。まず回線が遅いしパッケット代も高い。
まだ素人のアップも多く。ここもまだ牧歌的だった。
「お前さぁ、暇そうで、いい身分だなぁ」

一方フェイスブックは、人気が加速していた。皆さんリア充生活を必死にアップしていた。インスタグラムは、写真好きが、自分の写真を発表する場、そんな趣味性の強いSNSだった。

2020年SNSの変貌
まずテレビは終わった。
SNSはソーシャルネットワーキングサービス、登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスだろう?
だけどスマホを持てば大体SNSには登録する。個人情報を登録する。
だから、一部のSNSは既にSNS言えない。これは、個人情報を握っている公共メディアとなった。

今のSNSは、凄い量の広告、プロのシステム屋で儲けたい人々、色々言いたい政治家や評論家、革命を目指す扇動家、売れない芸人、売れている芸人、目立ちたい素人、まさにカオスの溜まり場になったと感じる。
一方、プラットーファーム側は、自分達の倫理観で、個人情報を商売に使う。人々を好き勝手に誘導するし、変な圧力をかける。
これはテレビ以上に強烈なメディアとなっている。

2022年世界を変えた疫病
まだ収束してない。2022年1月現在。
一方、この長期に渡る疫病のおかげで。メディアの膿がかなり出た。
SNSのアップロード数は増えているが、純粋な個人のアップロードは減っている。有効利用するのは半プロ、プロの組織。
気づくと企業や団体とかの紐付きのアップロードが大半を占めている。
宣伝、勧誘、最近は疫病絡みの情報も多い。AI(人工知能)によって、知らぬ間にお勧め情報だらけになる。
YouTube、FB、インスタ 全部同じ傾向だ。広告だらけだ。
これは、ヤッフーオークション、メルカリなども同じで、転売プロ、半プロのプラットフォーム、匿名というメリットのある稼ぎ場となっている。

SNS絡みでネット犯罪も増えている。これは今更どうにもならない、一度構築し、ユーザの巨大化したシステムは変更不可となる。後戻りが出来ない。

ところで・・。
ここまでで、私は本当に仕事が楽になったのだろうか、生活が豊かになり幸せになったのだろうか?
私はもう中年とも言えない65歳、年金生活となる。
ちなみに年金を40年以上払っているが、ここまで払い込んだ年金を取り戻すには、10年以上年金を貰う必要がある
ここでは詳細は書かないが、昨年危うく死にそうになり、無駄金となるところだった。

2022年以降
今後の妄想。
まず前提として、今はどんな時代かだ。
実質、中産階級は崩壊している。統計上はまさに減っている段階だ。
働き方改革は仕事を減らすので、崩壊はさらに加速するだろう。
忙しい、給料は安い。でも残業して何とかとどまっている中産階級。

それが働き方改革で仕事を減らし、IT化でさらに仕事も減る。テレワークで経費も減る。人の情の繋がりも減っていく。
これで給料が上がる訳がない。

よく言われるテレワークで経費削減。
仕事をするのに経費を削減、できればゼロ。これは弾のない銃をもっているようなもの。
一方弾のある奴らに撃たれる危険だけはある。営業は特に大変だろう。
大きな弾丸、大砲をもっているのは、GAFA「Google」「Amazon」「Facebook(現Meta)」「Apple」の4つの会社。
しかし、人類は抵抗する。これに立ち向かうか人々が出てくる。
所詮、仮想空間の仕事、ネットの世界だから、リアルを重視した世界を作り、ネットなど使わなければ、ネットは無いも同然となる。

第一次産業、ソーシャルワーカー達がネットの住民を無視する。ついでに物流も絡めれば、ネットの住民は自ら歩かないと食事も、買い物も出来なくなる。(あくまでも妄想)

当然、ネット側の人間や企業も反撃してくるだろう。
リアル派(仮称)はAX(アナログトランスフォーメーション)を推し進める。ガソリン自動車、火力発電を駆使して、電気供給を制圧する。送電線もリアル派に制圧される。
ネット派は、メディアを利用してDX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進める。しかし、電力を牛耳られ、太陽光発電で対抗できる訳もなく。自分で思考する凶器のAI(人工知能)を発動させる。
そして、おきまりのAIの暴走。ターミネーターと人間との戦争となる。
世界は怒濤の最終戦争に突入する。

-----サムネイルは長崎出島 カピタン部屋
NHKのドラマ「わげもん」、出島で見る部屋だ。
「お前はまだ長崎を知らない」
「わげもん」=「和解者」=「通訳者」の話だ。
ネットの「わげもん」が言う。
「お前はまだネットを知らない」

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