【第3話】アサヒさん
昭和30年代頃の男の子の遊びは、今とは違ってかなりワイルドな性質のものが多く、とても残酷なものも多かった。その中の一つ「ゴムカン」(僕らの地方ではパチンコのことをこう呼んでいた)は、手軽な飛び道具で、小石か弾で小鳥も打ち落とせた。また、2B弾(今でいうバクチクのようなもの)と呼ばれていた遊び道具もよく使っていた。当時は今と違って遊び道具がかなり限られていたけど、50年代のおバカ男子にとっては、これらの武器(おもちゃの)だけで十分であった。対象は虫やカエルに始まり、そして鳥も打ち負かすことができるようになると、味をしめた僕は、とある要注意人物への反撃を試みる。。
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〜シタール奏者伊藤公朗人生の反省文〜
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【週1配信】終戦間もない混沌とした時代に愛媛県の禅寺に生まれたシタール奏者伊藤公朗。昭和初期の田舎での自給自足的な暮らしをした幼少期、実家…
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