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〈実話前世👘18〉白虎隊たちとの別れ

こんにちは👋😃、椿あんこです。
父トシオの前世を探す旅、いよいよフィナーレです。
では、いってみたいと思います☺️。


⛩️5人ぐらいに減った白虎隊

喜多方でお約束の喜多方ラーメンを食べて、
車に戻って来たら、また白虎隊士が減っていました。
今は残り5人ぐらいです。
父トシオの前世、白虎隊士遠藤嘉龍二は、まだ乗っていました。

喜多方まで来ると、会津城下にもそれほどまでに遠くなく、
白虎達は三々五々、会津に帰っていったのでしょうか。



そろそろ、白虎隊士同窓会も、お開きに近づいて来ました。
私は寂しくなりました。
今日の朝、会津坂下を出た頃は、33人の大所帯での出発だったのに。
車内が空いた感じがしました(視えんけど)。




⛩️青木村を散策

会津鶴ケ城の傍にある青木村(現 青木)に着いた時は、
夕方になっていました。
夏ですのでまだ陽は高く、私達はそんなに広くはない
青木の住宅街を散策していました。


このエリアのどこかに、嘉龍二は埋葬されている。

兄達が目印に置いた石は、どこにあるのだろう。
マミコが霊視で見つけられたらな、と思いましたが、
それはできませんでした。
そもそも、幕末維新期に畑エリアだった青木村が住宅街に変わっている時点で、
兄遠藤敬止も見つけることができなかった
石を探すのなんて不可能なのですが(笑)。



⛩️落ちちゃえ、落ちちゃえ❗(笑)


会津の町は、側溝がむき出しで、
きれいな水が道路の脇に流れているのが可視化できました。
車だと、側溝にタイヤが落ちないか心配です。
私達は、側溝のある道に入る度に、父トシオに教えていました。


私「左に側溝あるから、車を左側によせないでね、落ちちゃうから!」


白虎隊士「(笑)落ちちゃえ、落ちちゃえ😁😁😁」

マミコ「気をつけて!白虎の誰かが面白がって、
落ちちゃえ落ちちゃえ🎵とか言ってるわよ」


もちろん白虎たちは冗談で言ってるのはわかっていますが、
霊はどんな力を持っているのかわかりませんから、
私もちょっと怖かったです😅。



これが、白虎隊士とした、最後の会話になりました。
白虎隊士たちは、全員、帰って行ったみたいです。



⛩️嘉龍二は、何していたの?


思えば、このドライブ中、当の遠藤嘉龍二本人が、
一言も言葉を発していなかったことを思い出しました。
これは、かなり残念なことではあります。


私「嘉龍二って、ドライブの時に何していたの?」


マミコ「嘉龍二はね、仲間がワーワー騒ぐなか、
ほほえみながら、窓の外の景色を静かに眺めていたわよ。
自分の知り合い(来世の一家)の運転する未来のすごい乗り物に、
かつての仲間達を招待できて、
ちょっと鼻が高い気持ちもあるみたい」


ボクのおじさんが船を持ってるから乗りたいならどうぞ~的な感じだったのか。


私は想像しました。

嘉龍二は白虎隊には、
一歳若くして入ったので、
高2高3ばかりいる部活に、1人だけ高1、みたいな立ち位置でした。
嘉龍二は一番後輩ですが、今回のドライブに29人も集まってきたのですから、
先輩達とは仲が良かったのでしょう。
嘉龍二は熊倉の戦いで負傷してから、会津城下に帰るまで、
仲間に手助けしてもらいながら歩いたかもしれません。

「嘉龍二、がんばれ」

板戸か大八車に乗せられていたのなら、仲間が代わる代わる車を引いてくれたかもしれません。


「嘉龍二、城はもうすぐだぞ」
「嘉龍二、あと少しだ」



今回のドライブは、嘉龍二的に、
仲間への恩返し的なものだったかもしれません。




⛩️嘉龍二って、どんな顔?


私「あ!そうだ!」

私は続けてマミコに訊ねました。一番聞きたかった質問かもしれません。


私「嘉龍二って、どんな顔してるの?」


マミコは、しばし、車にいた嘉龍二の顔を思い出していました。



マミコ「あ!ほら、あの人、仁先生。
あの人を、もっと若くした感じよ」


仁先生とは、2009年にTBS日曜劇場でやっていた、『JIN~仁~』です。
つまり、大沢たかおさんの15歳頃の顔と似ているというわけです。
一応、トップ画像に、若い時の大沢たかおさん貼っておきました(画像拝借🙇‍♀️)。


一同「トシオとは全然似てないな(笑)」


⛩️前世を探す旅の終わり


母マミコの枕元に、
武家の妻の霊が現れてから(枕元、と書くときは、夢で見せられたのではなく、本当に出現しています)、
2年が過ぎていました。

楽しかった。
本当に楽しかった。
事件を表面的に知る研究ではなく、
その時代に生きたある一家の、ファミリーヒストリーを紐解く旅になりました。

時代劇では、武士の子供は大人っぽく立派に育っていますが、
実際の白虎隊士たちは、今の高校生と似たような子どもっぽさも持っていました。


15歳でなくなった白虎隊寄合一番隊士遠藤嘉龍二。
涙橋で母龍子が見送りに来てくれた時に、
照れ臭くて手を振り返すこともしなかった。
離れてみて、あの振る舞いは間違えたと思った。
しかし手遅れだった。
母様に会いたかった。
元気な身体で、また会いたかった。
もっと親孝行したかった。

今世では、父トシオと、祖母ふさ子は、
本当に仲が良かった。
義理の親子なのに、本当の親子みたいだとよく言われた。
ふさ子が仕事の集金にいく時は、父トシオを運転手にして、
よく二人でドライブにいき、帰り道にふさ子は、レストランでトシオにご馳走した。
(前世の)親子水入らずのひとときだったのかもしれない。

マミコ亡き今も、
トシオと懐かしく、この嘉龍二探しの想い出話をします。
嘉龍二、龍子を思い出すと共に、
元気だったマミコのことも思い出しながら。


私は、前世でやり残したことを、
今世でちゃんとやれているのかわかりません。
また同じ間違いをしてしまっているのかもしれません。
前世で苦手なことは、今世でも苦手だったりするそうです。
今世でそれを克服すると、来世ではそれが苦ではなくなるらしいです。
私は、どんなやり残しを抱えて、今世に来たのかはわかりませんが(2010年当時)。
日々を丁寧に心をこめて生きようと思いました。

私はまだ、今世を生きているのですから。






父トシオの前世を探す物語、お読みいただきありがとうございました。
あと一話、スピンオフ的な話があります😁。

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