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#好きな邦画とりあえず9本 あと8本

先日「#好きな邦画とりあえず9本」で好きな邦画を9本、挙げてみましたがそのあと続々と「やっぱりあれも好き」が出てきまして今まであまり記録してこなかったのを残念に思い、良い機会なのでもう少しご紹介したいと思います。ちなみに前回の9本と今回の8本は順位無く好きです。

ジョゼと虎と魚たち

田辺聖子の同名短編小説を、犬童一心監督が妻夫木聡と池脇千鶴主演で映画化したラブ・ストーリー。ふとしたキッカケで恋に落ちたごく普通の大学生と不思議な雰囲気を持つ脚の不自由な少女、そんな2人の恋の行方を大阪を舞台にキメ細やかな心理描写と美しい映像で綴る。大学生の恒夫は、ある朝、近所で噂になっている老婆が押す乳母車と遭遇する。そして、彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女がいた。

リアルなので、「ウ…ウワーッ!!」となりそうなところを、くるりの主題歌で緩和しているという絶妙な作品です。ごく自然に、美談で終わらせていないところが良いです。

東京ゴッドファーザーズ

ギンちゃん、ハナちゃん、ミユキ。新宿で暮らすホームレス3人組の前に、意外なクリスマス・プレゼントがやってきた。ゴミの山の中で生まれたばかりの赤ちゃんを発見したのだ。勝手に“清子”と命名し、ゴッドファーザー(名づけ親)となった3人は、雪ふる街を、親を探してさまよい歩く。ウラ東京で、人生を生き抜くホームレスたちが、急転する「運命」の中で出遭う<奇跡>とは。

普段のラピュタ狂い発言により、アニメ映画においてはジブリ至上主義に思われがちのこの私ですが、今敏監督作品は好きです。特に東京ゴッドファーザーズはとりわけワクワクでした。3人の声も良い!

怒り

吉田修一のミステリー小説を、『悪人』でタッグを組んだ李相日監督が映画化。現場に「怒」という血文字が残った未解決殺人事件から1年後の千葉、東京、沖縄を舞台に三つのストーリーが紡がれる群像劇で、前歴不詳の3人の男と出会った人々がその正体をめぐり、疑念と信頼のはざまで揺れる様子を描く。

今、隣にいる人が指名手配犯だったら?疑念を持ってしまってからの関係性の変化を、3か所それぞれのドラマで紡いでいきます。宮﨑あおいさんと松山ケンイチさんの2人の感じが特に好きです。なかなか辛い場面もあるので弱っている時に観るのはおすすめしません。

リアリズムの宿

漫画家つげ義春の同名漫画をベースにしたリアルな笑いに包まれたロードムービー。インディ映画の脚本家の坪井(長塚圭史)と監督の木下(山本浩司)はほとんど面識はないが、ひなびた温泉街を旅行することになった。気まずさを抱えたまま旅を続ける二人の前に、不思議な女が現れる。

気まずい『間』が良いです。ついふきだす感じの笑いがちょいちょいあって面白かったです。そして尾野真千子さんが良い!そしてまたもくるりの「家出娘」が最高に合う。
当時渋谷の映画館で観終わって外に出た時、ちょっと曇ってて、坂をくだる時のぼんやりした感じをすごく覚えています。ちょっとセンチメンタル。

転々

幼いころに両親に捨てられた孤独な大学8年生の竹村文哉(オダギリジョー)は、いつの間にか84万円もの借金をこしらえ、返済の期限があと3日に迫っていた。しかし、その期限の前日、文哉は借金取りの福原(三浦友和)から借金をチャラにする方法を提案される。それは、吉祥寺から霞か関まで歩く“東京散歩”に付き合うことだった。

三浦友和さんがめっちゃ良かった。リアリズムの宿しかり、おかしみをおかしむ映画は邦画ならではかもしれない。散歩、良いよね。吉高由里子さんを初めて拝見したのがこの映画だったんですが「誰だ、このキュートな女優さんは!?」と思った記憶。愛玉子(オーギョーチー)食べたくなります。

TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ

平凡な男子高校生・大助は、修学旅行中に交通事故に巻き込まれ死んでしまう。目覚めるとそこは、深紅の空の下で人々が責め苦を受けるホンモノの地獄だった。戸惑う大助の前に、地獄専属ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカル&ギターで、地獄農業高校の軽音楽部顧問をつとめる赤鬼・キラーKが出現。現世によみがえる方法があることを知った大助は、大好きなクラスメイト・ひろ美ちゃんとキスするため、キラーKの厳しい指導のもと地獄めぐりを開始する。

長瀬智也さん演じる鬼のキラーKがとにかくめっちゃかっこいいです。地獄のビジュアルや小道具がすごく凝っていて、「地獄図(ヘルズ)」の衣装も音楽も作り込まれていて楽しめました。ストーリーは至ってゲスいんですが、この作品でも尾野真千子さんの表情が素晴らしかったです。クドカンコメディーが好きな人は是非。

リング

 鈴木光司の人気ホラー小説を「女優霊」の中田秀夫監督が映画化。見ると死んでしまうという謎のビデオテープを巡って繰り広げられるホラー・サスペンス。テレビレポーターの浅川玲子は、見たら一週間後に死ぬというビデオテープの噂を耳にする。にわかには信じられない玲子だったが、姪の死をきっかけにビデオについて調べ始める。やがて、偶然手に入れた問題のビデオを確認のため見た玲子は、その内容に、噂が本当であることを確信する。が、それは7日後の自分の死を意味した……。

ここにきて「リング」?と思ったかもしれませんがいまだにあのビデオの映像、怖くないですか?丸い鏡の向こうで髪を梳く女、新聞記事のようなぐらぐら揺れる文字、這いつくばる人々、布をかぶって指をさす人…。怖。

嫌われ松子の一生

昭和22年・福岡県大野島生まれの川尻松子(中谷美紀)は、お姫様みたいに幸せな人生に憧れていた。しかし、20代で教師をクビになり、エリート街道から転落、家を飛び出して風俗嬢になってしまう。その上ヒモを殺害して刑務所へ送られ、壮絶な不幸の連続にまみれた波乱万丈の人生を送ることになる……。

散々な目に合うのに、色彩豊かでミュージカル調だったりコミカルだったりずっとキラキラな映像なのは、松子がまっすぐに愛に生きていたということなんでしょう。中谷美紀さん素晴らしいです。「自虐の詩」も散々な役を演じていてそちらもおすすめ。

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良い機会だからと以前観た邦画をメモに書き出してみたりしたんですが、観たいなーと思ったままずっと観ていない作品もどしどし出てきて、前回と今回で書いた17本よりまだまだ増えそうです。
ちなみに邦画以外で好きなのは「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」「ダイ・ハード」「ゴーストワールド」「アメリカンビューティー」「魔女」「マッドマックス怒りのデスロード」とジェイソンステイサムですかね。こないだ観た「パラサイト」もかなり面白かったです。

映画にかぎらず漫画とかドラマとかも、時々こうして書いてみるのもいいですね。良かったらおすすめ教えてください!

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