見出し画像

「男性社会」一泡吹かせたい 私がわざわざ「女」医を名乗る訳

“フリーランス女医”と何故性別を前面に出す必要があるのでしょうか。
男性で "フリーランス男医" なんて普通しませんよね。​​


貴重な「アンチコメント」ごちそうさまでしたー!!


こちら、2019年から
国内医師の9割に当たる29万人が登録する医療従事者向けのメディカルプラットフォーム「m3.com」メンバーズメディアさんにて、2019年5月より、2本の連載を持たせていただいている中でいただいたコメントになります。

実は私、「男性社会を利用」して医師としてのキャリアを身につけ、最後、男性社会にキャリアを断たれました。そこに「フリーランス女医」のルーツがあります。

当然「男性社会」一泡吹かせたい。


読者様より「記事のネタ」をご提供いただいたところで、
連載の場で早速「お返事」書かせていただいた内容、

本来医者しか見られない、
「門外不出」であるこの連載、

そっくりそのままこのブログにペースト

させていただきます!

(あ、ちなみに、もともとm3.comメンバースメディアさんとの契約、ブログに「まるっと」転載OKなんですよー!)



私がフリーランス「女医」と性別を前面に出す理由

どうして性別と職業を前面に出すか、
それは、

私が女性、かつ、医師であることを瞬時に認識いただくためです


そここそ、前面に押し出したいからです笑笑

というと怒られそうですが、本当なんだもん笑


後述する「自分の思い描くこと」を発信するにあたり、下手な理屈抜きで、一瞬で、日本語を理解できる全ての人に、私が「女性」かつ「医師」であることを認識してもらう必要があるんです。



だって仮に私が「えりお@フリーランス医師」と名乗ったら、どうでしょう。

ほぼ全ての人が私を男性だと認識するんじゃないですか?



「男性で“フリーランス男医”なんて普通しませんよね」

当たり前です。日本では「医師」「弁護士」「社長」というと、ほとんど全ての人が自然に男性をイメージするから。


こうした職業は「男性」がやるものだというのが、日本ではもう、ほとんどの人に刷り込まれてしまってるんです。

「看護師」「家政婦」だと女性でしょ。「主婦」だってこれだけだと、通常は主「婦」であって「主夫」じゃないよね。


これつまり「ジェンダーバイアス」ってやつですよ。


これね、そもそも「人を区別する」というものは、自分の遺伝子を後世に残すという生き物としての本能が背景にあることだと思います。なので私は「言われて条件反射的に思ってしまうこと」を無理やり覆すことにやりがいは感じません。

「ジェンダーバイアス」に真っ向から勝負するつもりはないんです。


そんなことに労力使うより、自分が女性であることを一瞬で知らしめる方が先。


なぜならば、人間の「生き物」としての本能・本質、ここでは「性差」を受け入れたうえで、「女性」と知らしめて、何するか、そっちの方が大事なのです。


「女性」として発信したいんです

私は「女性」であることに全く負い目を感じていません。

なんなら、生まれ変わっても女性でありたいと思ってます。「自分が男だったら」と思ったことも一度もない。


男女「平等」とも思ってません。

だってオンナとして生まれたんだもん、股間に得体のしれないものぶら下げている生き物といっしょくたにされるのは、嫌です笑 女性の方が「推し」です笑笑


ゆえに「女であること」を堂々と公言し、それを発信していきたいのです。


ナゼか? 


女性が男性を言いくるめ、やりこめるという構図を記事にするとえらいウケるから。



たいがいの男性が「無自覚」

それが問題なんざます

「ジェンダーバイアス」について先ほど触れましたが、

日本では、ほぼ全ての女性が男性から、差別的な行為に出られた経験を持っています。

そしてほとんどのケースにおいて、男性にその自覚はない。


なのでむしろタチが悪いんです。


例をあげましょうか。


まず、「男性で“フリーランス男医”なんて普通しませんよね」という発言がまさにそれ。

先ほど書きましたように、「医師」「弁護士」「社長」と言われると、大多数が男性を思い浮かべ、「看護師」というと女性を思い浮かべること。

それによって女性に弊害が生じうることが全く認識されていないがため、そんな発言が出るわけです。


「結婚」 女性が姓を変更するもんだと思ってますよね。


「家事」 私がマッチングアプリでデートしたほぼ全ての男性が「料理はするんですか?」と聞いてきましたね。

「自分と同じ職業・年収の男性に、その質問、するんですか?」

と言うて黙らせるのが実に快感でした。


自分が皿洗いするのは偉い、と思っている男性に


「あのさ、それトイレで用を足したら流しました、って言ってるのと一緒だから」


「それとも何? あなたにだけ紙皿で料理出すとか?」


「てか、私、お金稼げるし家事やりたくないんだけど、皿洗ったら褒めてもらえんの?」


と、酔っ払ったのをいいことにくだを巻いていたら、横にいたその男性の妻がバカウケして吹き出してました。


――というエピソードをブログに書いたらさらにバカウケしました。


こんなもの、まだまだ氷山の一角なわけですよ。


で、ほとんど全ての女性がモヤモヤしながらも「しょうがない」と諦めてるんですね。



特に日本人女性は、自分の気持ちを言語化するのが非常に下手くそ。

「男性に物申したいけど言えてない、または言語化できてないこと」の一つや二つ、必ずあるんですよ。



一方の私は、それを言語化する力があるうえ、正面切って言う勇気も持ち合わせている。

なので、私が皿洗い男性への返しのような暴言をぶっ放すと、女性を中心に「バカウケ」してもらえるんです。




そもそも、人を褒めるより、コキおろす記事の方をつい読んでしまうのが人間の性でございます。


そして男にも女にも、間違いなくウケるのは「勧善懲悪」。


女性である私が「男性社会の悪い部分」に立ち向かう、この構図。ウケるのは火を見るより明らかなんですよ。


そのためには、私が女性である必要があるんです。


女性の先頭に立って「男性社会」に一泡吹かせたいんです


自己紹介記事で、ちょろっとだけ書きましたが、
私は「男性社会」に育てられ、「男性社会」に医師としてのキャリアを断たれました。


やられて、そのままでいるわけ、ないじゃないですか笑

やられたらやり返す、倍返し! ですよ。


私だって、自分の医師としてのキャリアを育てる一方で、医師としてのキャリアを断たせた男性社会というものに、一泡吹かせたい。ブログはそのための一つの手段です。


まだまだ男性社会に言い残したことがたくさんあるのは、他の多くの女性と一緒なんです。


ただ、何度も言うけど、真っ向勝負する気はないです。

「権力者」は、まだ圧倒的に男性が多数であることと、男性の傘下に入ることを良しとする女性もいますので、ちょっとまだ「多勢に無勢」がすぎますからね。


ですけどね、体の小さい千代の富士が、自分よりはるかに体格の大きい力士に勝ち続け、大横綱になりましたことからも、手段が全くないわけじゃないと思うんですよ。

(ちなみに最近の20代の若者は「千代の富士」知らんらしいですよ)


直球がダメなら、変化球。

いや「消える魔球」ですね。


私はいったん医師としての表舞台から「消え」ましたから。


「男性社会の象徴」医局を離れた私が「新たな舞台」に選んだ場所

男性に一泡吹かすには、まず「目視化」「数値化」「レベル化」できるもので自分との差を見せつける必要があります。


男性というのは女性のような「共感」はあまりしない生き物。女性みたく「結婚する・しない」「家事をする・しない」「子どもいる・いない」といった「明らかな数値」で表せないものでは響かない。


ですが、数値などで明らかに差を見せつけると、これが最高に面白い。


代表的なのが、年齢、職業、勤務時間、給与の額です。

「自分は43歳で、医師として週の実働時間は13時間。それで年収8桁稼いでます」


だから、専業主婦になる前に、ちょっと考えろ、ってことなんですよ。


目に見える形で差を見せつけられ「勝ち目がない」男性はどうするか。


男性の妬み、これ女性よりタチ悪い

「女のくせに」という「逃げ口上」、いや失礼、口に出していうほどバカじゃないですね。もっと狡猾な方法で笑、集団の原理で女性が不利な状況へと追いやる。

場合によっては社会から抹殺すべく働きかけることもあるのが「男性の嫉妬」の怖さ。


あるいは「暴力」という形で力勝負にでる。


こうした男性社会に「女性差別だ」とダイレクトに指摘するのは愚の骨頂です。「これは女性差別じゃない」などとまああれこれ言いくるめられるだけ。


男性自身が差別している実感がないケースもありますね。

専業主婦家庭で育ったことが多い年代の男性にとって、知らぬ間に女性を不利な状況に置く習慣が、もう無意識に身に染みついているケースも多い。


なのでまともに言い合っても進展ないです。

それどころか「また女性差別、女性差別、うるさいな」でしょ。


でもそれ、「医局」でなく「ブログ」という場ではどうでしょう。

私のブログは私のお城。

医局に比べて「男性社会」の影響を受けない場所。


男性という生き物は往々にして「女に上からものを言われた」「しかも言い返せない」となると、ついには恫喝や、手を出してくるケースがあるわけですが、ネットだと、やっても「文章による言葉の暴力」程度。


力でなく「文章」での勝負となると、私と世の男性とは大概プロボクサーと小学生くらいの差があります。


「すいません、読んでいてやや不快でした」「中身がない内容が長い」「はぁ、だからなに?」「バカなのか」苦し紛れのコメントをみても、快感でしかない。

この程度の悪態、小学生に「お前の母ちゃんでベソ」と言われてるくらいなもんで、まじちょろいです。


ネットは実生活より「女」を有効に使える場所でもあります。


なぜならば、表だっては口を開けない女性が、ネットでは口を開くから。

実生活より「同志」が得られやすい。


そしてこちら側も「また女性差別、女性差別、うるさいな」と思うなら、読まなきゃいいじゃん、という「大義名分」が成り立つ。


実態はそういう意見の方までも「つい読んでしまう」私の言葉の魔力に引っかけるだけですが。



先の悪態コメントだって、結局は私の記事を読んでアンケートに回答までしてんじゃん笑​​ 

まんまと私の策略に引っかかってくださってることが証明されたというだけです。


こうして自分を少しでも有利な場所におき、男性心理を利用して、効果的な方法で男性社会を風刺する。

それが可能な場所の一つがネット社会。私にとってのブログです。


つまり、私は「消える魔球」を投げるため、医局からブログへ、舞台を「配置換え」したんです。


「男性」味方にできればこれ最強

女の敵は女、と言いますが、

男の敵も男です笑


「男性社会」から身を守るのは「男性」を味方として立てるのが不可欠です。


前回の記事、思い出してください。

私は大多数の男性が敵わないと感じていたり、畏敬の念をいだいている、実績及び人格をお持ちの方と仲良くなったり、ファンになっていただけるだけの術が身についています。


私の過去の上司、今の勤め先の院長、ブログで何度も取り上げているお店の料理長…みなさんそこに当てはまる方々です。


かくして、


「女性」かつ「医師」である私が、一般社会において女性が男性に言えないことを代弁していく。


女性の読み手は、書き手の私が女性であるからこそ共感できる。結果、女性はスッキリ。


一方、多くの男性は、モヤモヤ。

願わくば彼らはアンチに回っていただく。


しかし一方で、本質的な部分をきちんと見極めてくれる男性は味方になり応援してくれる、かつその他大勢のモヤついている男性たちにとって脅威となってくれるので、私は安泰。


こうした図式が成り立ちます。


(ちなみに二流三流の~、一流の~という表現を使用してたら編集部に諌められ、上の言い得て妙すぎる代替案いただきました。わっはっは)



ここまで計算したがゆえ「えりお@フリーランス女医」と名乗っております。


ご理解いただけましたでしょうか。


(ご理解いただけなくても、ここまで読んでいただいているってだけで、自分の意図するところは叶えられてますけどね)



<参考サイト>

皿を洗うだけで褒めてもらえる、日本の男ども


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?