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人生初ファーストクラスを最高の経験に……旅ブロガー女医の大作戦

「サービスしてあげたくなる客とは」

旅する女医として、常に日頃から考えていることですが、とある日のフライトで、機内販売で売られていたバッグに一目惚れして、久々に機内販売の商品を購入したんですが、そこでCAさんとそのバッグの可愛さについて盛り上がっていたところ、突如として「サービスしたくなる客」テーマでパーンとネタをひらめきましたので、これから書きます。

なお、この機内販売につきましては、アメブロのほうで記事を書きましたところ、Googleディスカバーに取り上げられ、えらいバズりましたが、この記事にはあんまり関係ございませんので末尾にリンク貼る程度にしておきます。


実は2014年にデビューしていた!「JALファーストクラス」

フリーランス元年、まだブログなんて全く頭にない時です。
度重なる空席待ちの末、当時は直行便の中では一番飛行時間が長かった「東京―ニューヨーク便」往復ファーストクラスのマイレージ特典航空券を勝ち取りました。今でこそ、どんどん条件がキツくなっているファーストクラス特典航空券ですが、あの頃は必要マイル数も少なかったし、毎週のように空席待ちすることができたのです。

今回は「どうやって航空券をゲットしたか」という話には触れません。
そこではなく、複業はおろかブログなんて全くアタマになかった当時「ここで乗ったら、次のチャンスは当分来ないだろう」と思い、このフライトを、いかにして最高のものにするか、という作戦を練った結果、どうだったのか、そちらについてお送りいたします。


ファーストクラスで「最大のサービス」引き出すためにやったこと

ファーストクラスのカウンターにきたら、いらっしゃるわけですよ。
「お客様のフライトを最高のものにする」
これを生業とし、これで食べてる人たち。そう、ファーストクラスのグランドスタッフとCAさんです。

カウンターを目前にして、もう、彼らの佇まい、その場のオーラが、エコノミーやビジネスクラスとは全然違う!?(ように感じる)ではありませんか。
その姿を垣間見て、どこかしらで聞いたことを思い出しました。
百戦錬磨のプロである彼らは「普段からファーストクラスに乗っている客」と「マイルで乗った客」を瞬時に嗅ぎ分けることができる
と。

であれば、思ったのです。

「生まれて初めて、マイルで乗るんです」と全力アピールしてやろうと。

「自分は彼らが感じた通りの客」であることを、これでもか、というほどアピールし、この唯一無二のフライトを最高の思い出にするために、彼らから最大の「援護射撃」を引き出そうと。
そして「一流のサービス」がどんなものなのか、可能な限り、記憶に焼きつけて帰ろうと思ったのです。

まず、カウンター前の「レッドカーペット」で、「マイルで初めて乗るため」記念撮影を撮っていただくことが可能か、おうかがいしました。お返事は「もちろんでございます」

はっきり言って彼女、チェックインカウンターに誘導するのが本来の役割なはずで、記念撮影をするためにそこにいるわけでは、おそらくございません笑 にもかかわらず、快く、お写真を撮ってくださったのです。

次の記念撮影は、チェックインカウンター前にて。
手続き中、これも先ほどの彼女にお願いしました。

ファーストクラスラウンジ目の前でも。

てか、JALのファーストクラスラウンジって、寿司握ってんだけど!?
軽く驚きましたが、当時はそこまでお寿司好きじゃなかったため、寿司は食べず写真だけ笑

そしていよいよ搭乗。
“おファーストクラス”ともなると、CAさんが座席まで名指しでご挨拶にきてくださいます。
ラウンジでシャンパンを飲み、すっかりほろ酔いでしたワタクシ、もちろん申し上げました。
「マイルでやっと取れた、これで、最初で最後かもしれないファーストクラスなのです~!!♪♪」
と。

「まあ~!そうなのですね☆ それはそれは、楽しまれてくださいね!!」と満面の笑み。
そして、荷物を整理したあと、頃合いをみて、というか、絶妙なタイミングで、記念撮影をしていただきました。

当時、自分的にFacebook全盛でしたので、写真を撮る習慣はありましたが「自分が映ってる写真」には全く興味ないです状態で、滅多に撮ることはなかったのです。
しかし、この時ばかりは自分でもびっくりするくらい「自分の映っているお写真」率が高かったことは言うまでもございません。


楽しみだった食事の時間 まさかの展開がww

ファーストクラスのお楽しみ「美味しいお食事」。
飛行機なのに、レストランのフルコースみたいに出てくるよ、と聞いてとても楽しみにしていました。

しかし、お酒については、ワタクシ、あくまで「食事のついで」程度で、お酒がメイン、ではありませんし、決して強くもありません。気圧の関係などもあり、酔いが回りやすいでしょうし、せっかくのフライト、酔い潰れて記憶がない、とかじゃ元も子もございません。なので、正直、そこまで重きを置いていなかったのです。

なものですが、まあ、まず、乗ってすぐのシャンパン、これはいきますわな。

そして次に「ミモザ」かなんかですかね。色的には、そうですわよね。

で、このタイミングで、何やらCAさんに火がついた!?のかなんなのか、私が「アルコールはイケるようだ」という認識をもたれたことは間違いないでしょう、ボトルを片手にこちらにいらして、囁かれるんです。

「お食事中に失礼いたします、よろしければ、このお酒…ファーストクラスのみで出されているものなのですが、お試しになりませんか?」

この地点で、ミモザを飲みきっていたか、まだ途中だったか…ちょっと記憶が曖昧なのですが、確か、飲みきってなかったようにも思います。

でも今、「あれ、この時って洋食じゃなかったっけか?」と思って見たら、和食を頼んでるんですよね笑 10年近く前の記憶なんて、そんなもんですな。

でもあの頃、あまり日本酒に関心がなくて…でもそうも言われると、とか思い、「あまりお酒、強くないので、少しだけいただけますか?」とか返したかと思います。

で、日本酒をチビチビやりながら、お食事をいただいてましたら、またCAさんが「よろしければこちらもお飲みになってみませんか…?」とおっしゃるわけですよ笑 この時、最初の「飲みきっていなかった」、という記憶は確実で「まだ最初のを飲み切ってないのに…いただいてしまってよろしいのでしょうか?」「もちろんでございます!」「じゃ、まあ、お言葉に甘えてまた少しだけ…」

と、いうことで、

CAさんの計らいで「利き酒セット」状態に…笑笑

当時も今も「酒に詳しくなりすぎたら、いよいよモテなくなる」と思っておりますので笑 お酒については極力、記憶にとどめず、知らぬ存ぜずな方向性で通そうと心がけているワタクシ、このお酒の価値、当然あまりわかっておりません笑

が、ちょっと楽しい経験でしたので、機内Wi-Fiが有料なところ、わざわざ繋げて、Facebookにアップしたんですよ。そしたら、お酒に詳しいお偉方の先生から「さすが、いいの取り揃えてるねぇ~~!」というコメントが。

そんなお酒のラインナップ、こちらです。

10年近くぶりに今見て、ビックリしました。2つ目の、「十四代」じゃん!? さすがにそれは、この10年のうちに知りました。(あ、でも、最初の「飛露喜」、未だに知らなかったです笑)

ボトルごと写真を撮るようにすすめられたか、自分の本能でそうしたのか、そこは定かではないですが、それにしても、そんな真似をも許してくださったCAさん、この後もフライトを通じてとても「可愛がって」いただき、おかげさまで人生初のファーストクラスは最高の思い出となったわけでして、今でもこうして、記憶に刻まれているわけなのです。


結局「包み隠さず発信」すること

その後10年近く経ち、ブログ運営やネット集患など経験したうえ、あの頃を見返して思ったのは、結局「自分の今置かれた状況を包み隠さず発信したこと」が功を奏したのだということです。

CAさんだって、私とのやり取りがきっと楽しかったから、写真撮影や利き酒タイムに発展したのだと、私は信じたいです。
ファーストクラスだろうが、ブログだろうが、そうした行為が共感を呼び、お互いに楽しい思いができるはずだと。

ちなみに「次はいつになるか」と思って搭乗した人生初のファーストクラスでしたが、「次」の機会はいともあっさり巡ってきました。

翌年のGW「ガルーダ・インドネシア航空」自腹ビジネスクラスでバリに向かう行きの便が「オーバーブッキング」でファーストクラスにアップグレードされたのです。

2017年、ブログを始めたばかりの時点で、JALニューヨーク便のレポートを書き起こした時は、

“もちろん、いずれは…
自腹でポーンと乗られるご身分にもなってみたいですけれども、
また頑張ってマイルためよ~ヾ(*´▽`*)ノ”

【JAL】《東京→ニューヨーク》人生初!至福のファーストクラス搭乗記より引用


と結んでおりましたが、そこからさらに6年。色々学び・経験し、良くも悪くも、自分の中でファーストクラスは「雲の上すぎる存在」ではなくなりました。

今では旅の憧れは長距離便ファーストクラスではなく、別のところにあります。
結果、今の私の「優先事項」はマイルでファーストクラスに乗るために腐心し、時間を費やすことではなくなりました。

ゆえに、次があるとしたら、この時の経験を次に繋げて、目標を達成し、その暁には「移動手段の一つ」として、さらっと自腹で乗るポジションを得ているその時となるはずです。
根拠はないですが、なぜか確信してる、今日この頃です。


<参考サイト>


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