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ポメラのサブ機を購入しました

万年筆を使って紙媒体ベースで勉強をしていたときは、故障したり不具合が出たときに困るので、常に万年筆2本体制で運用 していました。
翻って、現在ポメラは1台での体制。最初は電子機器なのでまあそんなものかと考えていました。(パソコンの代替機を最初から用意する人はいないと思われます)

万年筆のときには2本体制で非常に便利に使っており、実際に修理に出すときもこれで乗り切れた ことがありました。
現在の環境を考えるといささか不安になる出来事が発生しました。
今年の4月頃ポメラDM200が販売中止になった のです。
もし現在使っているポメラに故障などが起こった場合、代替機が市場から調達出来ない可能性が十分ある 、ということになります。

ポメラDM200の販売終了がもたらしたもの

電子機器ですので、販売終了というのはあり得ることだと思います。
しかし、次世代の製品が登場する前に、販売終了がアナウンス されてしまっています。
なんだか不安になってきました。
不安がっていても仕方がないので、新機種はどうなるのだろう 、というのをその界隈のブログなどを見ながら思索してみました。

新機種について思索する

開発について

開発は続いているが、発売時期は未定 とのことです。

ポメラのヘビーユーザーとして有名な作家さんとしては、羽田圭介さん がいらっしゃいますが、それ以外にもTwitterでポメラが故障して(液晶のバックライトが潰れた)つい最近あたふたした、と原田ひ香さん もおっしゃっています。表だってポメラのことに言及していない現役の作家さんも結構いるのではないかと思われ、開発中止は、ちょっとないのではないか と考えています。


新機種(仮)がいったん持ち帰りになっている

新機種と思われるDM250(仮称)が、いったん技適(技術基準適合認定;おそらくWi-Fiに関わるものと思われます)を通していたのに返上した という事実があるようです。
これはどう理解するかと考えると、ある程度の骨子ができていたが、さらに機能を積み増す、もしくは少しコンセプトを変えるということで、開発し直しになっている とも考えられないでしょうか?
ポメラDM200_botさんのブログでは、10月以降の新機種発売 を示唆されています。

新機種開発の課題を思索する

ただし、新機種の開発は多分コンセプトの面から非常に困難 (KINGJIMの社内での論争が起こる)な可能性があると考えています。

新機能を盛り込む としても、何を盛り込むのか?良く挙がってくるのはdropboxや他のクラウドサービスへの接続機能です。サービスに密着したものを実装してしまうと、そのサービスが中止になったら、もしくは提供体制が変わったら、ファームウェアのアップが必要になったりする可能性(それも頻回の可能性あり。複数のサービスをサポートするとなるとその手間が何倍にもなりそうです)や、ハード的に対応困難になる可能性もあり、非常に面倒なことになるでしょう。また、この機能を実現するにはWi-Fiを「常に」、に近いぐらい接続している必要があると考えられ、バッテリの消耗が激しくなるのかも知れません。また、各サービスとの連携に関わるライセンスが発生するのかも知れません。

ATOKを進化させる としても、現在のPCやAndroidの最新版のATOKはネット接続出来てはじめていろいろな機能が実現出来ているようです。そこまでWi-Fiを使ってしまうと電池の持ちにも影響する可能性が非常に高そうです。(DM200のWi-Fi機能は実際に使っているときだけ電波を出していて、機能を使っていないときはお休みにしているようです。これが電池の持ちにも良い影響を与えていると思われます)。

・キーボードなどのハード的なところは完成している と思われるのであまりいじるところもなさそうです。キーボードをさらに打ち心地良くする、という風にすると、本体の厚みが上がる可能性が極めて高くバルキーな本体になる可能性があると考えます。現在のDM200の大きさでもかなり大きいと感じている方が多いようです(小理屈野郎は平気ですが)

軽量化を目指す とすれば、キーボードの打鍵感が落ちる可能性があり、難しいところです。

液晶のサイズ をこれ以上大きくしても、あまり意味がなさそうです。今のところ狭いと思うことはありません。

・以前にガンダムモデルなどちょっとした外装の変化を楽しむモデル があったようですが、ビジネスモデルという観点からはあまりうまくいかなかったのかも知れないですね。そうであれば、異なった外装色のものが新しくリリースされる可能性は低いのかも知れません。

・個人的には唯一実装して欲しいのが、アウトライン機能を使っているとき、左のペインのアウトラインの表示領域をもう少し広く(広め、中間、狭めなどの大まかな選択肢を出してくれるだけでも良いです)するとか、本体だけで完結しそうな機能は実装出来そうな可能性があると考えています。(おそらくファームウェアの更新でいけると思います)

以上のことから、もう少し開発に時間がかかる可能性が十分ある ような気がしてきました。
また、考え方を変えると、万年筆のように機能としてはソフト・ハード両面でほぼ完成している域に入ってきている のかも知れないと考えました。

サブ機の購入の詳細

新機種については以上のようなことを考えましたが、新機種が出る可能性があるので首を長くして待っていました。
ポメラの新機種に言及しているブログサイトのご意見等を参考にしていましたが、上記のような思索も含めて、しばらくの間新機種は出ないのではないかと考えるようになりました。
以上よりAmazonの在庫がなくなる寸前に購入しよう と考えていましたが、メイン機がダウンしたときのことも勘案し2台体制の発想が俄然頭をもたげだしました

ポメラDM200_botさんがDM200の外装が痛んできているのもあって代替機を購入している、というのも後押しになりました。

いろいろ思索しているときに、新機種が出ないことに不安が出る自分 にびっくりしました。おそらくこれがないとデジタル読書生活が成立しない のが原因と思われました。
新機種が登場する前に、現在のメイン機に何らかの不具合が出たときのことを考えると、おそらく、読書ノートやnote記事の執筆についてはかなりモチベーションが落ちそうで、自分の知的生活のQOL(Quality Of Life;生活の質)もだだ下がりしそう だな、と考えるに至りました。
また新たな体制をくみ上げる、というのは途方もない努力も要りそうですし、投資も要りそうです。

ということで2022年6月20日、ポメラDM200 2台目をAmazonでポチッとしてしました。

購入価格

26,800円で、おそらくこのあたりが底値 になると思われます。そして、在庫が減ってくると(ほぼなくなると)定価に近くなり、場合によっては定価を超えてくることも考えられます。(事実DM30はそれに近い状態だったと記憶しています)もっと進むと、中古品でもびっくりするような値段がついているものも出てくる可能性がありますので、価格は許容範囲でした。
さらに、Amazonポイントが結構たまっていたので(17,000円以上)実質1万円を切る価格で購入できました。
ほぼ本体のみの購入 としました。メイン機があるので使い回しのできるものが多かった からです。

追加で購入したもの

上記のようにほぼ本体しか購入しませんでした。どうしてもサブ機でも必要だと考えた、ノングレア処理されたの保護シート のみです。

追加で実装したもの

実際使用しているときに後からの便利グッズであると良いなと思ったものを実装しました。

ディスプレイ両脇のシール

ディスプレイの両側にショートカット一覧を貼っているのですが、これがメチャクチャ便利ですので、メイン機と同様にシールにして貼付しました。

ヒンジの内側に、小さな脚になるようなシールを貼っているのですが、これによってキーボードに角度がつき打鍵しやすくなります。メイン機に貼付するために買った脚のシールがまだ残っているのでこれを使いました。

購入後すぐにした操作

購入後すぐした操作は以下の通りです。

設定等の同期

メイン機、サブ機を並べて、設定を見比べながらおなじにしていくだけです。

ATOKの辞書登録の登録単語の移動

メイン機に挿しているSDカードに登録単語をエクスポートしておき、そのSDカードをサブ機に挿しインポートするだけです。
これでほぼ環境は一致したと考えて良いと思います

定型文の移動

定型文は読書ノートを作る上で非常に重要です。質問形式にしているので、それを定型文として登録して、ノートを作るときに呼び出してそれをもとに書き込むようにしているのです。
移動の方法は、以下のとおりです。

  1. メイン機で、ファイル新規作成で新しい画面を開き、定型文を表示します。それをファイルとしてSDカードに保存します。

  2. メイン機を閉じてSDカードを抜き取り、サブ機のSDカードスロットに挿入し、サブ機の電源を入れます。

  3. 各定型文を表示して、定型文を登録します。

代替機とメイン機のロットなどの違い

実際にマシンを開封して、いろいろな設定をしつつ、以下のようなことも比較してみました。

左がメイン機、右がサブ機。
キーボードのテカリの違い、わかりますでしょうか?

シリアルナンバーの違いからの考察

まずはシリアルナンバーを比べてみました が、特に法則性を発見することができずでした。
そして、どちらが製造が早い、ということは分からずでした。

紙媒体マニュアルのバージョンナンバー

両方とも2018年8月、第4刷でした。

その他の付属品

付属品も特に変わりがないように思います。

実際に触れてみての質感の違い

もちろん、全くおなじ機種を購入しているので、特に変わりはなく、どちらがどちらか、というのはマシンを開いていたらキーボードのテカリぐらいしか差がありません。
この1年少しの間キーボードはかなり酷使したように思いますが、特に打ち心地に変化なさそうです。
なかなかに耐久性の高いキーボードだと改めて思いました。
全くおなじ型のものを購入しているので、当たり前といったら当たり前 ですね。

課題

2台体制で知的生活を送るに当たっての課題も思索してみました。

メイン機とサブ機をどのようにして使い分けるか

前述の万年筆2本体制の運用を参考とすれば、充電・放電1サイクルごとにメイン機、代替機を交互に使うのが妥当か と考えます。
メイン機からサブ機、サブ機からメイン機への使用ポメラの交代は、SDカードで行います。
手順を以下に示します。

  1. 作成している文書を閉じ、登録辞書を整理します。それをエクスポートし、モニタを閉じ、こちらのマシンでの作業を終了します。

  2. SDカードを抜き出し、次に使い出すポメラに差し込んで、モニタを開けて起動します。

  3. 登録単語をインポートし準備完了。文書作成に移ります。

けじめをつけるみたいな感じでそれほど苦にならないようです。

最初しばらくは、サブ機をメインで使ってみて、初期不良が出ないかどうかを確認してみるのも大事かも知れないな と考えています。このあたりは実際にもう少し考えてみます。

ステッカーチューンをどうするか

全くおなじガジェットが2台あるわけですから、ぱっと見て分かるようにしておいた方が便利です。メイン機はひらくPCバッグを購入したときについてきたSuperConsumerの切手大のシールを天板の右端に貼付しています。
現在よさげなシールはないので、そしてメイン機に目印がついているので急いで貼付する必要はないですが、こじゃれたものがあれば貼付してみようと思っています。

下がメイン機、上がサブ機です。

まとめ

ポメラを、2台体制としました。今後はしばらく(かなり長い間)ポメラを利用した読書ノート作成やnote記事作成は安泰になりました。
サブ機の購入なので、万年筆2本で生活しているのとおなじ状況です。万年筆の場合も1本目を1年程度使ってから、追加で購入しています。そのあたりの時間経過もほぼおなじでした。
設定等も非常に簡単に済みました。
新機種が出たときもすぐに購入する必要がないので、ある程度価格がこなれる、今回のように(新機種が)販売終了になる、メイン機もしくはサブ機のどちらかが物理的に潰れてしまう等があれば、新機種購入とすれば良いと考えます。
ポメラの今後ですが、ひょっとするとテキスト作成および入力機としては、機能的にもほぼ完成しているのではないかと思われ、それこそデジタル版の万年筆、というような感じになっているのかも知れないと考えられ、新機種が出るにしても大きな変化はないのではないか、と考えました。
それであれば、このまましれっとまた販売を開始してもらってもユーザー的には問題ないと考えます。


ここまでポメラが小理屈野郎の知的生活に密着していた ことに気付きました。
今しばらくの間は、この環境でどんどんデジタル読書を続けていこうと考えています。

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