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電子ノートを1週間使ってみて そのポテンシャルを思索する

以前にアイデア出しに電子ノートを使ってみる記事を複数揚げました。 

現在のところ、note記事に入れたい図を描画してJPEGファイルとして挿入 したり、アイデア出しをある程度のところまで行う 用途で使っています。
使い出してまだ1週間ですが、色々とコツをつかんできました。

やはり書き方にはかなりコツがある ということです。
小理屈野郎自身、筆圧が強く紙(ディスプレイ)の上に置いている手にも力が入っている ようでこれも問題だったようです。

書き方にはコツがある

1週間書て電子ノートで筆記するコツとしてわかったことは以下のようなポイントです。

  • ゆっくり書く
    急いで書くと描画している線が思ったより短くなることが多いです。
    おそらく感圧するのにタイムラグが多少ある からではないかと思います。

  • 描画されるペンの太さは少し細めがよい
    万年筆で紙に筆記する場合も、メモ程度のものであっても小理屈野郎は海外製のものであれば中字(M)、国内製のものであれば太字(B)を利用しています。これの方が万年筆のインクの潤滑効果でぬらぬらした書き味を楽しめるからです。
    視覚的に太めの描画線に慣れているのですが、電子ノートの場合は少し細めにした方が画数の多い感じでも潰れることなく視認性が上がります。もちろん太さを変えても書き心地はかわりません

  • 個人的に書き始めが特に運筆が速くなる癖があり要注意
    個人的な癖です。どうやら最初の運筆がかなり速いようです。
    紙に万年筆で筆記しているときも1画目が、かすれないように調整してもらっていたことをおもいだしました。

  • きれいな文字を書く意識が必要
    万年筆は普通に書くことによって悪筆もそれなりに判読可能な文字になるような気がしていましたが、電子ノートでの筆記は悪筆をカバーしてくれない ような印象をもちっています。
    ですので、ある程度でかまわないと思いますが、きれいな文字を書く意識が必要ではないかと感じています。

描画の誤認識について考える

書き方のコツについてかなり突っ込んで思索したのは、筆記しているときの描画の誤認識が最初は結構頻繁にあったからです。
それにはハード的な対応と上記のようなソフト的(属人的)な対応があると思われます。

ハード的な対応は出来るものはほぼとった

  • スタイラス変更
    付属のスタイラスは細身で短いものなので、筆記する手に力も入りやすくなります。そういう意味も含めて、LAMYのAL-star EMRを導入してみました。
    効果はかなりありましたが完全ではありませんでした。

  • ペーパーライクフィルム貼付
    ディスプレイ表面がつるつるなので非常に滑ります。それも筆記時に力が入る原因と考えられること、そして、天井やデスクライトの照明がくっきり映り、見にくいことに極まりないので、逡巡した上ですがペーパーライクフィルムを貼付することにしました。

ソフト(属人的)な対応

上記の書き方のコツ以外に以下のものもあると考えています。

  • ディスプレイ上に置いている手の圧力
    これが誤認識に対する一番大きな要因 ではないかなと思っています。
    これについては、ディスプレイの縁に手を置くにことによってなるべくディスプレイにかかる圧力を減らす 、というのが方法の一つだと思います

電子ノートでのアイデアだし

色々な障害はありましたが、それを克服しつつ電子ノートでのアイデア出しを行うようにしています。
こちらの方がアイデアがでてくるようになるし、熟成しているときも思索が進むことが多い ように感じています。

理由としては以下のようなことが揚げられると考えます。

思考のペースをコントロールできる

ポメラの場合はあふれる思索内容をドンドン打ち込むので、勢いはあるが深みがなくなりそうな気 がしています
思索している精神状態としてはフリーで少し緩い印象を個人的には受けているのですが、電子ノートの場合ポメラの場合より没入しているので深く思索しているのかも 知れません。
そして、思索から這い上がったときも余韻が強い ので、ふわっとよいアイデアがわくのではないかと考えています。

アウトラインを構成するのがスムーズ

だいたい思いつくことは書き出した上で、ポメラでのアウトライン構成をしています。書き写しの手間を考慮してもポメラ上でのアウトライン構成がスムーズになっている 印象があります。
アイデア出しのノートの内容をアウトラインで並べつつ、あえて手書きからテキスト入力にすることによって、取捨選択も進むようになった ようです。
どうしてもテキスト入力して、「活字」になってしまうと、取捨選択が小理屈野郎には難しい ようです。特に要らない、と考えられる部分をバッサリ切るのが難しいようです。
手書きの場合は、考えていたときのコンテキスト(文脈)も思い出せますので、「これは思索のステップで書き出したものだからこの後の思索のステップで吸収されているので消せる」などと容易に判断がつくようになっているようです。

以上のようなことからアウトプットの結果については、以下のように感じています。

論点が少し「立体的」になったような気がする

思索内容が豊富になり取捨選択が非常に容易になったこと、そしてそれらをテキスト入力することによってアウトライン化するので、文章を書くときにスムーズであるとともに、文章としての構成が少しスマートになり立体的になったのではないか と考えています。

このようなメリットの多い電子ノートですが、少し改善して欲しい操作体系 も残っています。

電子ノートの操作上の問題

3つほどあります。以下に示していきます。

追加ページを入れたとき

筆記しているノートのスペースがなくなり新しいページを入れるとき、必ずそのノートの最後に追加ページは追加されてしまいます。。
ノートの途中のページから始まっている内容に追加するように書き出す場合は、ある程度書き終わってから「ページ移動」をして、正しい順序に並べ替えることが必要 です。
書いているページの直後に挿入 してくれるともっと思索もスムーズになるのではないかな、と思います。
これを克服する操作方法として、項目ごとに新しいノートをつくる 、という方法がありますが、ノートが多数になりノートの選択画面が煩雑になります。各ノートを分類することが出来ますが、その分類したノートをデフォルトで表示するようには出来ない ようです。
以上のことから、ある程度書き終わってから「ページ移動」を行って正しい順番に並べ替えるのが今のところ一番わかりやすい操作方法だと考えています。

複数のページ操作が出来ない

上記のような仕様になっているので、後から追加したノートを一括して、つまり複数のページを一塊にして移動させることが出来ない仕様 になっています。
※念のためマニュアルも参照してみましたが、表示されているページのみ(1ページごと)の移動が仕様となっているようです。過去にシャープに要望を出した人がいないのか、と思われるぐらい残念な仕様のように思います。
追加ページの移動に関しては間違いなく正しい順番に移動させるには、追加ページの直前のページ番号を覚えておく のが一番簡単な方法と考えています。

ページフォームのデフォルトの選択はノート作成時のみしか出来ない。

ノートを新規作成するときにデフォルトのノートフォーム(メモのフォーマット)を指定するのですが、それ以後は変更することが出来ません。つまりページ追加で追加されるページはこのとき指定されたページフォーム(=ノートフォーム)が適応されます。もちろんページ単位でページフォームを切り替えることが出来ますが、あるページフォームをしばらく使いたい場合は、その後もページごとにノートフォームを切り替える必要があります。追加ページごとに切り替えをしなくてはならないので面倒に感じます。特にページ追加をするときは、内容がページにまたがっているのですぐに書き込みたいときが多いので少し気になります。
もしノート作成時以降もノートフォームを随時変更可能であればもっと使いよいかも知れないですね。

問題点ばかりを強調してしまいましたが、総じて考えると「使えるやつ」です。

特に美点といるのは以下のポイントではないでしょうか?

バッテリのもち

1週間充電なしでまだバッテリは1/3程度残存しています。
それなりの時間利用しているつもりですがバッテリのもちはかなりよいと考えてよさそうです。
これは地味に大事だと思います。
しょっちゅう充電が必要だと、バッテリ切れを起こしていてそのままにしていたり、ということが起こりえるからです。

まとめ

電子ノートを導入して1週間が経ちましたので、この1週間に電子ノートを利用して感じたことをまとめた上、思索してみました。
電子ノートはある意味癖の強いガジェット、といるでしょう。
理由は以下の通りです。
・紙への手書きの自由度が極めて高く、そこまでの自由度が電子ノートでは確保できていない。
これにより使い手がきめ細やかに調整をする必要があり、これが癖の強さとして表出されているのではないか?
・ただし電子ノートの自由度は層状以上に高いものであることは間違いない。
最初から電子ノートの自由度の内側で紙にも筆記していた人は、文句なく適応でき、その出来に換気することになると考えます。
また、電子ノートの自由度を自分の紙への筆記の自由度に設定をいじることによって近づけることが出来れば、癖は強いが使いこなせる人になるのだろうと予測します。


なかなか癖はありますが、きっちりと向き合っていけばかなり使えるガジェット だな、というポテンシャル を感じます。
これからも電子ノートでアイデア出しをしながら、note記事を執筆していきたいと思います。

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