電子書籍で読書依存症?
最近、習慣づけをいかにうまくやる方法の本「習慣超大全--スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法」や、依存症についての本「僕らはそれに抵抗できない」を読了して感じることを思いつくまま思索してみたいと思います。
電子書籍で書籍を読むと没入感が半端ない
電子書籍での読書は、Kindle電子書籍専用端末を使っているので、ほぼ邪魔が入らないです。eインク画面なので、目への刺激もごく少なく、本当に紙媒体の書籍を読んでいるのと何ら差がないような感じで読めます。
さらに、フォントをUD明朝系のものにしたり、フォントの大きさ(ポイント数)や文字の太さ(ウェイト)をコントロールし、さらに画面の余白や行間もある程度コントロールできるので、それらすべてを読書をしている自分の目に一番ぴったりとくるものにしているので、目の疲れはかなり少なく文字の見え方に気をとられずにドンドンと読書が進みますので没入感が半端ないです。
紙媒体の本を読んでいるときのことを思い返してみると、文庫本でもハードカバーでも紙質が本によって千差万別だし、活字も出版社によって少しずつ違ったことを思い出しました。どの出版社のものも読みにくいと思うことはなかったですが、特徴ある活字を使っている出版社もあったような(どこの出版社がどうというのはもう覚えていませんが)気がします。
そのような変化がなくいろいろな本を読めるので目としては本が変わったからと言って特にモードが変わることなく淡々と、そして没入感高く読書ができているのだと理解しています。
読んでいるものはeインク液晶に表示された文字
ここで、ふと考えたのが、電子書籍専用端末というのは、結局は単機能化されたタブレット、と考えることはできないか、ということなのです。
液晶はeインクですので、普通の液晶とは違い見やすいことは見やすいですが、「液晶」ですよね。
これってスマホ依存と変わらない?
という風に考えると、スマホではないだけで、使いまくっている小理屈野郎はKindleでの読書依存症になっているのかも知れないなとふと思ったのです。
違うところは単機能、そしてeインクのため反応が遅いと言うことぐらいでしょうか。
依存しているかどうかチェックしてみる?
試しに、依存症になっているかのチェックがありましたのでしてみることにしました。なんだかドキドキします。
チェックとしては「僕らはそれに抵抗できない」の中にある、「行動嗜癖」に対するチェックと、インターネット依存症テストで対応できると考えました。
行動嗜癖とは、何らかの悪癖を常習的に行う行為のことを言います。
これ、少し厳しいかも知れませんが概念は依存症より広いので念のため此方の方も入れてみました。
行動嗜癖チェック
行動嗜癖には6つの要素があるようです。
これについて考察していきます。
1.については、何を目標とするかによっていろいろと変わりますが、読了することを一つの目標とすれば、ちょっと手を伸ばせば届きそうなものですよね。ということでこれは満たしています。
2.については思いのほかいい本に巡り会ったり、ダメな本に巡り会ったりすることがありますので、読了後の満足感はある程度は予想できますが、ランダムな頻度で報われても居ると思います。ということでこれも満たしていますね。
3.については読了後読書ノートをつくったりnote記事を執筆したりしているので、以前のnote記事にも書きましたが、段階的に進歩・向上していく感覚はありますね。これも満たしています。
4.についてはあまりないかも知れません。思索のスコープが広がってくると徐々に難易度(理解のレベル)が上がってくるはずですが、必ずしもそうはなっていないし、いったん疲れたら読みやすいものを読んで「箸休め」みたいなことをしています。これは△というところでしょう。
5.についてですが、解消しがたいが解消されていない緊張感はないですね。常にリラックスして読んでます。続きが気になる、という意味での緊張感はあるかも知れませんが、本を読むのを止めるのにテレビ等ほど苦労することはないですね。これは満たしていません。
6.については、社会的な結びつきはありますが、それほど強くはないかも知れません。読後の感想を交わし会える人は小理屈野郎の周りにはほぼ居ません。note記事の執筆で読者の皆さんの反応はいただけますが、InstagramやFacebookのいいねほど刺激的なものではないです(読者の皆様の反応については非常にありがたいと思っています。皆様のリアクションがこうして記事を書くための原動力になっています)これも△と言うところでしょうか。
以上より結果は6つで計4つ(△2つを一つとしてカウントしました)満たしています。
行動嗜癖と判断するにはこうした要素を必ず一つは備えている、ということですから、読書を「悪習慣」と考えると満たしてしまっています。
個人的には人様に迷惑をかけているわけではなく、悪習慣ではないと思っていますので、行動嗜癖という基準は満たしていますが、社会的に問題はないのではないかと思いました。
Kindleでの読書依存症テスト
こちらの方は設問の「インターネット」の所をKindleでの読書、と改変してチェックしてみました。
逆に言えばここで「Kindleでの読書」となっているところをインターネットと替えるとインターネット依存症テスト(元々のバージョン)になります。
興味のある方は文言を変えてチェックしてみてくださいね。
Q1.は3,Q2.は1,Q3.は0、Q4.は1,Q5.は2
というところでしょうか。
「僕らはそれに抵抗できない」では、このテストの判断は以下のように下すようです。
ということですので小理屈野郎はギリギリ依存症の気配はないようです。
以上から判断すると小理屈野郎にとってKindleでの読書は中毒性のあるものではある(行動嗜癖はある)が、依存症には至っていない、というところでしょうか?
結果を見てちょっとほっとしました。
なぜ読書は小理屈野郎にとって中毒性はあるが依存性がないのでしょうか?
依存したところで頭の中で思索する時間が増えるだけ?
なぜKindleでの読書をするかというと、一人になる時間が有益になるからです。
そして、もちろん読書をするだけでなく読書ノートをつくることによって自分の思索の中に潜り込んだりしているわけです。決して読書だけしているわけではないです(周りからはそうは見えないかも知れませんが)。
さらに、思索には静かな環境とか、隔絶された環境とかが必要ですが、常にそういうものに恵まれているわけではないのが日常生活で、フーッと思索の深淵にたどり着いていろいろ考えているときでも中断を余儀なくされることも結構あります。それがないような環境というのも例えば、人に依りますが喫茶店とか、図書館とかだろうと思いますが、ずーっとその環境に自分を置いておくわけには行かないと最初から思っています(有限性がある)。
これらが良きにつけ悪しきにつけ、依存症から守ってくれているのかも知れません(読書による刺激はそれぐらいの刺激と言うことなのかも知れません)
依存して問題なのは家族などとの生活が破壊されること。それを防止できていれば依存ではない?
前掲の2冊の本を読了して思ったのは、いい癖を付けるのが習慣づけ、悪い癖が付いてしまうのが依存、というふうに感じています。要するに習慣も依存も紙一重ではないかと思ったのです。
そしておそらくいい習慣だな、と思っていたKindleでの読書も依存しているのでは、とふと不安に思って思索してみたのでした。
結論として、Kindleでの読書はいい習慣で、依存もないと判断しました。
まとめ
「習慣超大全--スタンフォード行動デザイン研究所の自分を変える方法」や、「僕らはそれに抵抗できない」を読了して、習慣と行動嗜癖の紙一重さ、そして依存症への一本の道筋を感じたことをまとめてみました。
実際に小理屈野郎がKindleでの読書について行動嗜癖の有無、そして依存性の有無についてテストをしてみました。
その結果Kindleでの読書はいい習慣(習慣か行動嗜癖は主体的な判断も入るのでこうしています)であり、依存もしていないと判断しました。
こう考えると、読書というのはそれほど毒もなく、益になることは思いのほかいいので、余暇を使うという意味ではいいのではないかと考えました。
読者の皆さんも色いろいろな習慣や行動をこれらのテストでチェックしてみると面白い結果が出るかもしれません。
試してみてくださいね。
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