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成し遂げた全都道府県制覇

まずこちらをお読みいただきたい。

2017年2月28日、想像地図の人が、間中さん(仮称)からの大胆な告白を受けた時。前回の文章でも書いたとおり、その日は「今度はもっと遠くにも行きましょう」と約束した。

歩み出した全県制覇への道

そして想像地図の人は、計画を立てた。
このとき、広島県の三次と島根県の江津を結ぶ三江線が1年後に廃止になることを知っていた。そのため、2人で三江線に乗りに行くことを思い立ったのである。

JRの切符は出発日の1ヶ月前から購入できる。予定日の1ヶ月前、この旅行の乗車券を購入することとなった。
大阪市内から京都を経て、山陰本線経由で江津まで行き、江津から三江線で三次へ、芸備線で広島に抜け、帰りは新幹線で帰ってくる、という経路である。
JRの切符は、同じ所を2回通過したり途中で折返したりしなければ、どのような経路の切符でも購入ができる。上記の経路の切符は、この条件を満たしている。そして、乗車距離が100kmを超える場合、原則として何度でも途中下車できる。往復切符ではなく、この切符1枚で旅行ができるのである。ただし、特急券は別に必要なので、特急に乗る区間はそこに対応する特急券を別に購入する必要がある。

最も右にあるのが上記の経路の乗車券。左の2つは特急券。

1日目は江津に宿泊して2日目に三江線に乗車する。

帰りは広島・尾道で途中下車した。

この旅行で、それまで宿泊したことがなかった島根県への宿泊を果たした。

2回目の宿泊旅行

2回目は長野・山梨方面への旅行を計画した。
前回のnoteでも書いたとおり、既に想像地図の人は「そろそろプロポーズしようと思う」と間中さんに予告していた。

そんな想像地図の人は、世界初の挑戦を試みようとしていた。それは、駅名語でプロポーズすることである。どうせならその駅名語に含まれる駅の現地でそれができれば、なおよい。というわけで、山梨県にある井出駅に降り立つ経路を考えた。その時点では間中さんは山梨には行ったことがなかったので、全県制覇への道、という観点からもベストだった。一方で想像地図の人は、長野に行ったことがなかったから、長野を経由地に加えた。
ただ、今回は0の字経路ではなく、6の字経路となった。

1日目は善光寺にも寄った

宿泊地は野辺山。
2日目は小海線と中央線で山梨へ。甲府駅で井出駅がある身延線に乗り換える。途中、下部温泉で途中下車して昼食。

下部温泉駅

13時48分、下部温泉から再び普通列車に乗る。次に降りるのは井出駅だ。
井出駅までは45分の旅。いよいよ緊張してきた。何しろ人生で最も緊張する瞬間だ。今一緒に旅している間中さんにプロポーズするのである。緊張しないわけがない。

想像地図の人と間中さんを乗せた列車は、14時33分、定刻通りに井出駅に到着した。誰もいない無人駅。乗ってきた列車はすぐに出発していった。
井出駅は山中にある無人駅で、駅前に道路はあるが人家はない。ここにいるのは、間中さんと想像地図の人、ただ2人である。
出発していった列車がホームから完全に見えなくなったタイミング。

2017年8月12日14時35分
山梨県南巨摩郡南部町井出の地にて、想像地図の人は、間中さんに駅名語でプロポーズした。井出を含む駅名語でのプロポーズを、井出駅の現地で行った。たぶん世界初だと思う。

井出駅の駅名標。この前で間中さんにプロポーズした。
ホームから甲府方面を見る。

誰もいない場所だが自然に囲まれて良い場所だ。
想像地図の人と間中さんは、次にやってくる普通列車で富士宮まで行く予定となっていた。そのタイミングで、たまたま井出駅を利用しようとしていた人が居て、その人が我々2人の並び写真を撮ってくれた。それが、想像地図の人が「ナニコレ珍百景」に出演したときに使用された写真である(それはここに掲載するのはやめておこう)。

入籍後も繰り返される旅行

前回のnoteでも書いたとおり、2018年3月20日に入籍した。
その後も、2人であちらこちらに旅行に行ったのである。先程のように事細かく書くと、このnoteがあまりにも長大になりすぎるため、概要を書くだけにする。いずれも通過のみの県を除いている。

  • 2018年5月 四国(香川→愛媛→高知→徳島)

  • 2018年8月 東北・北陸(宮城→岩手→秋田→山形→新潟→石川)

  • 2019年5月 九州(長崎→熊本→鹿児島→宮崎→大分)

  • 2019年8月 山口

この結果、2019年9月の時点で、以下の県が「行ったことがない県」として残っていた。
想像地図の人が行ったことがない県:青森・福島
間中さんが行ったことがない県:青森・佐賀

というわけで、青森を最後に残しておけば、夫婦2人同時全県制覇ができるので、まずは片方が行ったことがない福島と佐賀に行くことにした。

※2019年9月から20年2月まで、間中さんとは冷戦状態にあったのだが、そのことについて書くのは、また別の機会にしよう。

  • 2020年7月 第2次 東北・北陸旅行(福島→新潟→富山)

  • 2020年11月 十三州旅行(愛媛→大分→熊本→佐賀→福岡)

こうして夫婦2人揃って、行ったことがない県は青森だけになった。
しかし2021年は、2人の予定が揃わず、実行は叶わなかった。そこで2022年のGWに実施する計画となったのだ。

遂に全県制覇を成し遂げる日

やっと本題に入る。
旅程はこうだ。
1日目:京都→仙台(途中下車)→盛岡→鹿角花輪
2日目:鹿角花輪→大館→東能代(リゾートしらかみ乗車)→弘前
3日目:弘前→新青森→八戸(途中下車)→京都
全行程2500kmを超える旅行であり、想像地図の人が経験した旅行としては陸路最長である。

1日目

仙台で途中下車して牛タンも食べた。寄り道をしている内に予定の列車に乗り遅れるトラブルもあったが、無事にその日の宿泊地である鹿角花輪に到着することができた。

花輪線からは岩手山の雄大さが際立つ。
岩手県民にとっての岩手山とは、ケニア人にとってのケニア山、と似たような感覚なのだろうか、などといったことを思いながら風景を見ていた。

2日目

まず鹿角花輪から大館へ。

中学生の頃に路線図で見つけて、キレイな名前だと思った末広駅。そこを通るときがやってきた。

大館に着くと、強風でダイヤが乱れていることを知った。東能代で駅弁を買う予定だったが、買えなくなる可能性を危惧して大館で買うことにした。
結果的には予定のリゾートしらかみに間に合うことができた。

列車内では、津軽三味線の演奏や、津軽弁での昔話の朗読があった。後者は、30%くらいは理解できた、といったところだろうか。事前に津軽弁の音韻対応や、アクセントが「昇り核型」であることを理解していたおかげかもしれない。

そして弘前に到着。
遂に夫婦2人同時全県制覇を成し遂げた。

3日目

3日目は弘前から八戸へ。八戸の蕪島に向かった。

右を見ても左を見てもウミネコ

その後は、八戸から東京を経由して京都まで、ただひたすら新幹線に乗り続ける、これまでの旅行でもっとも単調な帰路であった。しかし、家に帰るまでが旅行です。

こうして無事に帰宅。

総括

これからも仲良く、喧嘩したり冷戦になったりすることのないじょうし、もとい、ないように、やっていきたいです!

弘前の1つ北隣の駅、撫牛子(ないじょうし)駅。駅名替え歌では、「ないように」という歌詞で使われることが多い。代表例は下記の動画。


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