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いつもと違う場所に行ってみた京都旅行②
石清水八幡宮を後にし、貴船神社に向かいます…🚙
貴船神社は、石清水八幡宮とは京都市街地を挟んで反対側の北東方向に位置します。事前にGoogleマップなどで調べてみると、どうやらかなり山奥にあるようです。
車で神社まで行けるのかな…?狭い谷間に位置するようで、駐車場は少なそうです。車以外となると、叡山電鉄本線という鉄道で行けるようです。というより、そのためにあるのではないか?と思ってしまうような経路を運行しています。
電車を使用するとなると、どこから乗車すべきか…
起点は出町柳という聞き慣れない駅から出ているようです。その周辺に車を駐めて…という方法も考えましたけど、出町柳駅からだと、貴船神社まで30分くらいかかるようです。停車駅も多そう。
宿泊も京都市内ではないので、可能な限り車で近づいてから途中の駅で乗車しよう…ということに決めました。京都でも市街地を出るとかなりローカルな雰囲気のようですので、駐車も楽でしょう。
貴船口駅から5駅前の木野駅あたりでコインパーキングに駐めて乗車することにしました。
京都市内の南西から北東への移動🚙
全く道路はわからないので、カーナビ任せです。少しだけ第二京阪道路という有料道路に乗り、降ろされたのは京都駅の少し南側。
京都市街地中心を突っ切るルートのようです。他に道は無かったのでしょうか…。さほどひどい渋滞はありませんでしたが、繁華街を通過するルートです。とにかく歩行者が多い。大都市である上に観光客が多いからでしょう。
繁華街を抜けると走りやすい道路が続きます。人も車も減ってきました。
そして、京都と言われないとわからないようなローカルな風景が広がってきます。
木野駅に向かいます。コインパーキングがあるはず…。しかしながら…月極?Googleマップでパーキングを探すと、よくあることです…。
もう一つ奥の駅に行ってみるか…というわけで、1キロくらい走ると、京都精華大前駅という駅がありコインパーキングを見つけました。普通は需要があるのだろうか?と思えるほどの、まばらな住宅地域という感じです。
ここに駐めて…と。同じようなことを考える人がいるということでしょうか?この駅、駅前がすぐ大学です。その名の通り、ほぼ、大学のために造られたような駅。
貴船口駅まで4駅です。どうやら15分に1本程度は運行しているようです。時間は14時を回っていました。
駅は大学側に向いています。なので、反対側の幹線道路側は道も細く、駅に繋がる道もわかりにくいくらいです。
ホームで待っていると、ほどなくして電車がやってきました。京都市内からやってきた電車からは7割方の人が降りていきました。大学生達です。
空いている車内なので、ゆったりと座れました。Googleマップで貴船口まで4駅であることを確認していると、終点はその次の駅、鞍馬のようです。
事前にマップを見ているときにも気になっていました。奥さんは貴船神社に行きたいとのことでしたが、私は鞍馬寺の方がよく耳にします。天狗👺のイメージです。
鞍馬にも行ってみよう…一駅3分ですし。電車内で家族と相談して、行くことにしました。
電車は、どんどん山の中へ。電車では珍しいほどの勾配を登っていきます。いつのまにか針葉樹林に囲まれたような山の中へ。
貴船口を通過し、鞍馬に到着しました。
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京都府市街地から、僅か30分でこんな山奥に…。少し驚きました。時間は午後2時半。鞍馬と貴船神社を訪問すればちょうど日が暮れるくらいでしょう。
鞍馬寺の前面には、門前町があり、お店などもあるようでしたが、それほど時間にゆとりがない。すぐに山中にある鞍馬寺を目指して歩きます。
鞍馬寺は、770年に鑑真和上の弟子である鑑禎(がんちょう)上人によって開創されました。夢の中で聞いたお告げに従い鞍馬山に登った際、鑑禎上人は鬼女に襲われましたが、毘沙門天(びしゃもんてん)に助けられます。そこで毘沙門天を祀る草庵を建てたことが、鞍馬寺のはじまりとされています。
多くの文芸人から愛されたお寺でもあり、平安中期に来山した清少納言は随筆『枕草子』にて、境内の「九十九折(つづらおり)参道」を「近うて遠きもの、くらまのつづらをりといふ道」と書き記しています。また、紫式部の『源氏物語』に登場する光源氏と若紫の出会いの場「北山のなにがし寺」の描写は、鞍馬寺の風景をリアルに描写したものでした。
鞍馬寺で幼少期を過ごしたという源義経(幼名:牛若丸)は7歳の頃に鞍馬寺に入山し、16歳の頃に鞍馬寺を出て奥州平泉に下ったといわれています。昼間は仏道修行し、夜は天狗に兵法を授けられたという伝説があり、お寺周辺のお店にも牛若丸にちなんだ商品やメニューが多く見られるので、散策しながら探してみるのも楽しいですね。
すぐに石段からスタートします。これは思った以上に険しそうです。
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石段を登ると、仁王門があります。
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仁王門を過ぎ、少し登ると、ケーブルの駅があります。行き先が「多宝塔」と書いてありました。案内図を見ると、鞍馬寺本殿とも少し違う方角へ伸びています。奥さんと息子は先にケーブルに向かっていましたが、私は違うと思い、「それは違う方角へ行くよ」と言い、ケーブルには乗りませんでした。後で調べてみると、ケーブルに乗ってしまえば、かなり楽に本殿近くまで辿り着けたようです…。冷静に考えてみると、鞍馬寺の御本殿に辿り着かないルートにケーブルなんて通すはずもない…です。
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何も知らずに、階段と坂道を歩きます。当然のことながら、人は閑散としています。奥さんと息子はサッサと登っていき、すぐに姿が見えなくなりました。
鞍馬寺のサイトによりますと、このコースは「健脚コース」と言うそうです。仁王門から本殿まで約30分。石段と坂道をひたすら登り続けます。
「ケーブルコース」だと仁王門から本殿まで約15分のようです。
他に人を見たのは、見るもの全てに対し興味津々そうに写真におさめながら登っていた欧米人の若者1人だけ。
石段とつづら折りの道が続きます。
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鞍馬寺の境内・九十九折参道の途中にある神社で、もともとは京都御所内にお祀りされていましたが、940年に大地震や戦乱が起きたことから鞍馬に遷宮。その時の行列の様子を再現した「鞍馬の火祭」は、京都三大奇祭の一つに数えられています。
由岐神社は、御利益が数多くある神社として古くから信仰されてきました。御祭神は商売繁昌・縁結びの神様。境内に鎮座する狛犬は子供を抱いている非常に珍しいもので、子孫繁栄子授・安産の神様。また、「鞍馬の火祭」から火災除けの神様としての御神徳があるとされています。
鳥居を抜けて門をくぐると、御神木である大杉が目に飛び込んできます。樹齢800年、樹高53メートルという桁違いのスケールと、周囲に放たれる荘厳な空気に思わず圧倒されるはず。京都市天然記念物にも指定されているこちらの御神木は、古くから「大杉さん」の愛称で親しまれ、一心に願えば願い事が叶うとされているのだとか。今も多くの人が「大杉さん」に願いを伝えにやってくる、人気のパワースポットとなっています。
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本当に人っ子一人いないです。孤独な一人旅です…。
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30分くらい歩いたでしょうか?いかにもクライマックスだろうという石段が見えてきました。どうやら、ケーブルであれば、この手前あたりまで簡単に来られたようです…。
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そして遂に、御本堂へ到着しました。ここまで来ると多少は人がいます。やはり徒歩で登る人は少ないのかも知れません。
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ここであることに気づきます。何と、鞍馬寺から山を越えて貴船神社の前に出られるという夢のような徒歩ルートがあるようです。所要約1時間程度のようです。
仮に、一旦鞍馬駅まで戻り、電車に乗って貴船口駅まで行き、そこから貴船神社までは約2kmあり徒歩40分、バスもありますが、それでもバス停から貴船神社まで15分程度歩く必要があるようです。結果、どのみち1時間程度はかかってしまいそうです。
疲れは計算に入れず、ただ、所要時間だけを足してしまっている自分がいました。
この山越えコースには「奥の院」などもあるようで、せっかくだから…。と山越えをしてみることにしました。
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さきほどより足元も悪いです。
しかし、驚くことに、このコースにはずっと
手摺りが付いています。
これには助けられました…。
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奥州に下る牛若(源義経)が名残惜しんで背比べしたと言われる石…。ですが、石は左端にあり、半分しか撮れていません…。
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陸上部の息子と、元陸上部の奥さまは、あっという間に山中に消え去り…。私、一人旅です。すれ違う人もほとんどおらず、欧州系のカップル1組、抱っこ紐で奥さまが赤ちゃんを抱っこしながら歩いていた強者若夫婦1組、大学生風の男性3人組…。私達とは反対の、貴船神社~鞍馬寺のルートを歩いている人達です。
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木の根っこが面白く、歩きにくいな…と思って写真に撮りましたが、どうやら、牛若が修行をしたという逸話のある道らしいです。地面が硬いので、木の根が地中に伸びられないそうです。
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鞍馬寺の敷地の一番奥にあるのは、この「魔王殿」のようです。
魔王尊が650万年前に地球救済のために、金星から降り立ったと言われる壮大なスケールの逸話がある場所です。
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本殿から951m、仁王門から1915m、貴船神社まで647m・・・。
平坦な道であれば、何とも無い距離ですが、上り下りの石段ばかりなのでかなり足腰にきています…。
しかし、とにかく、ずっと手摺が設置してあるのです。本当に助かりました。
奥さんと息子はそろそろ貴船神社に着いた頃でしょうか…。
時間は午後3時45分。日が傾いてきました。
貴船神社へ急ぎます…。あとは下るだけのようです…。
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