ママ×教師|この仕事を続ける意味 vol.14
富山県内を中心に「ジブンらしく生きる」ことを大切にしている女性にお話を聞き、それを記事にして多くの方に見ていただくことで、「ジブンらしく生きるヒント」を多くの女性へ発信したり、誰かの「やりたい」気持ちを後押しできたら…という願いから、『この仕事を続ける意味』という記事をシリーズ化。
第14回目は、富山県内で教師として働くM.Uさんにお話を伺いました。
【プロフィール】
M.Uさん
職業:教師
家族構成:夫・子ども2人(4歳、1歳)
◯何故その職業に就こうと思ったのか
昔から、子供が好きだったこと、学生時代に家庭教師のアルバイトをしていたことから、小学校の先生になりたいという夢があり、無事に就職することができました。
教員になる事、採用試験に合格することは、大変狭き門ですので、自分を信じてチャレンジしてよかったと本当に感じています。
小学校ですので、どの教科であっても受持ちのクラスの授業にはほとんど出ているので、子供との距離も近く、密に関われることがメリットであると思います。じっくり子供の様子を見たい、成長を感じたいと思っていた私にとっては、まさに小学校での仕事が向いていたと感じます。
◯子育てとその仕事の両立で「大変だ」と感じる事と、その乗り越え方について教えてください
一番大変だなと感じたのは、自分の体調不良や子供の都合でのお休みがとりにくいことです。授業はカリキュラムが決まっていますし、代わりに授業に出ていただける先生も少ないので、私用での休暇は取りにくいかと思います。
また、自分の子供の平日の行事(保育参観、運動会など)は基本的には参加することができません。先輩や同僚の先生方にも、そのような理由で休みを取っている方も少ないので私もお休みはいただきにくいと感じています。
ですから、夫や母にビデオをとってきてもらい、自宅で鑑賞会をしています。やはり、子育てと家事を両立していく中で、夫や両親の理解は必要だと感じます。
◯もう辞めたいと思ったことはあるか。その理由やエピソードをお聞かせください
親戚や知人から「〇〇さんの子だから、勉強ができて当たり前」という風に見られることが多く、私としては、そんなことはなく、「子供は子供」としてみてほしいのですが、なかなか世間から見える「教員の子供」のランクが高く、そのように見られるのであれば、一度この職から離れたいなと感じる事はありました。
また、近年保護者さんからのニーズや子供の状態も多様化してきており、少し支援が必要な子や、個別にお話しする機会を設けた方が良いご家庭も増えてきました。
そちらの対応に対し気が張るのは事実ですし、勉強以外の研修会などにもたくさん参加して知識や技術を広げていく必要があります。このことは大切なことではありますが、とても大変で少し苦痛だと感じてしまうこともあります。
◯今もその仕事を続けている理由やこれからの夢について
色んなことがありましたが、教えることが好きであること、子供の可能性を信じ、応援していける職業に就きたいと願っていたことから、小学校の先生になれた出来事は私にとって宝物です。
仕事にのめり込みすぎて、ついつい夫や子供のことを後回しにしてしまうこともありますが、子供は親の背中をみて育ちます。夫や私が頑張って仕事をしている姿をみて、わが子が何かを感じ取ってくれたらいいなと思います。そして、これからもたくさんのことを学び、子供が困っているときに適切なフォローがしていける母親になりたいと思います。
「夢は大きく!知りたい!なぜだろう?やってみたい!の好奇心とおともだちを思う優しい心を大切に」これは私が子供たちにいつもお話ししていることです。そんな微力な私の思いが、こどもたちに届きますように。
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