維新市長になった岸和田市で何が起こっているか
5月なのに真夏日のような日が続いて、親も子どもも汗だくですね汗汗
先日、岸和田市に住む友だちから「ふき子さん、岸和田市が維新市長になって大変なの。吹田ではどうだった?」と相談の電話があり、岸和田市でどんなことが起こっているのか、詳しく聞いてみました。
泉州地域では、堺市長選挙が6月9日投票で始まっています。大阪維新の会の市長になるとどうなるか、参考になれば。。。
たった1年で次々と後退する市民サービス
「身を切る改革」を掲げた大阪維新の会の永野耕平さんが、2018年2月の岸和田市長選挙で当選してから1年。以下のような市民サービスの後退がすすんでいます。
【市民プールの一部閉鎖】
幼稚園・小学校の授業でも使用している市民プールを一部閉鎖。
【市民体育館の一部廃止】
市民のスポーツ活動、サークル活動などで使われていた市民体育館の一つを、昨年の台風被害の修復さえしないまま廃止決定。
【学童保育の改悪】
夏休み中に実施していた障害児対象の学童保育について廃止。
【小中学校就学奨励事業の調整項目廃止】
就学奨励費の減額をゆるやかにしようとしてきたが、来年度から大きく後退が予定。
【公立保育所の人員削減と、幼稚園・保育所の民営こども園化】
市立幼稚園と保育所のあり方を検討する委員会を設置し、市長は市立幼稚園と保育所の統廃合と民営こども園化を検討。
ちなみに岸和田市は、「テレビ市政だより」でも紹介しているように、公立保育所が地域の子育て支援の軸となり、民間園とも連携して保育の質を維持してきました。
【巡回バスの値上げとルート改悪】
岸和田市の地域巡回バス「ローズバス」の運賃を100円→170円に値上げ。
2つあるルートのうち1つが岸和田市役所を経由しないこととなり、交通弱者のアクセスが不便に。
【このほかにも・・・】
被爆地・ヒロシマへの平和バス事業や市民フェスティバルへの補助金削減など、市民の教育・文化活動が後退。
異論が出されるも聞き入れない維新市長
夏休み中に実施していた障害児対象の学童保育については、多くの反対陳情が寄せられたにもかかわらず、廃止が決められました。
公立幼稚園と保育所を民営こども園化する考えについては、岸和田市の教育委員からも、「幼保連携といいますけれども、幼保には異質な部分があって、馴染まない部分があるのではないかと思っています。そのようなところで、公立幼稚園の魅力をもっと増やすための努力というのが必要ではないか」(2018年5月10日 岸和田市総合教育会議)と異論が出されていますが、市長は推進しようとしています。
いかがでしょうか。吹田市でも維新市政で子育てや文化、市民サービスが大きく後退しましたが、同じようなことが、たった1年で起こっていることがわかります。「身を切る改革」で切られるのは、いつも市民サービスですね。
市長は自身の所属する政党、推薦を受けた政党のためにいるのではなく、全市民の代表です。自身の考えを押し通すのではなく、異論も含めてみんなの代表として住民と丁寧に話し合う市長が必要ですね。
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