【現像 #13】 不便な機材の方が「撮ってる」感がある
はじめに
この秋はなんとなくミラーレス機ではなくレフ機を多用しました。
ミラーレスに比べると、当時は便利と思っていたことでも今ではかなり不便だったり、レンズの性能も低かったりと色々思うところがありますが、なぜかそっちの方が撮ってる感がある気がしました。
今回はその辺のところをお話したいと思います。
カメラ
久々にレフ機を使うと、まず適正露出なのかどうなのか再生するまで分からないですね。
ミラーレスならファインダー内にヒストグラムを表示して、露出補正した後に「1枚」撮ればいいのですが、レフ機ではそうはいかず。
で、思い出したのが、露出バラしでのブラケット撮影すればいいんだと。
例えば、-0.7、0、+0.7の「3枚」。
ポジフィルムで撮っていたときには当たり前にやっていた事でした。手持ちの時は連写と併用すればほぼ同じ構図で撮れます。
その後再生してまだダメだった場合は露出のオフセットも併用してやり直しって感じですね。
フィルム時代に比べればデジタルになって、撮った直後に露出の確認ができるだけでも便利に思ったものです。
レンズ
フィルム時代のレンズから、レフ機用現行品のレンズまで久々に味わってみました。
フィルム時代のレンズは可能なら2段は絞った方がいいなとか、パンフォーカスのためにf/16にしたらかえってぼんやりになってしまったり。
デジタル時代のレンズでも可能なら1段絞った方がいいなとか、大三元なのに手が届くような近距離撮影ではボヤッとするなとか。
フィルム時代からミラーレスまでニコンを使用しているので、開放から素晴らしい描写のZレンズに比べるとレフ機用レンズは色々クセがあるなぁ、と久々に感じました。
「撮ってる」感
ミラーレスのZシステムなら何も考えなくても良い写真が撮れるのに対し、レフ機用レンズはクセを把握して使う必要があったり、カメラも撮った後に「ダメかどうか」の確認が必要だったりと手間ひまかかるわけですが、使いこなしてる感を覚えたり、撮影もゆったりとした感じで、ミラーレスで撮ってる時よりも、なんか自分で「撮ってるなぁ」と感じます。
作品紹介
下記で紹介したのとかぶっているものもありますが、機材と撮影データと共に改めて掲載したいと思います。
D800 + AI AF 35mm f/2D
このレンズ、絞り込むとなかなかの解像感と思います。
D800 + AF-S 16-35mm f/4G ED VR
超広角域になると色んなものが写り込んでくるので難しいですね。
見上げるか寄るかで対処してみました。
四隅が結構流れることもありますが、それも味と思えば良いかと。笑
D800 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
ある程度距離があると描写は素晴らしいのですが、、、
近距離はちょっと厳しい気がします。
D800 + AF-S 24-120mm f/4G ED VR
いわゆる小三元の便利ズーム。いい写りすると思います。
D800 + AF-S 70-200mm f/4G ED VR
若干逆光耐性が悪いのですが、順光だと結構抜けが良いレンズです。
初めて使用した時は、D800がローパスフィルターレスかと思ってしまったほどです。
鳥認識機能がなくてもなんとか撮れました。
D850 + AI AF 50mm f/1.4D
開放だと厳しいレンズ。2段絞った辺りからまぁ満足するかな。
D850 + AF-S 24-70mm f/2.8E ED VR
現行品の組み合わせはさすがにいい写りするなぁと感じます。
おわりに
ミラーレス機の被写体認識や瞳認識など、とても便利に使っていますので、どっちがどうというわけではなく適材適所だと思うし、いろんな味わい方があって良いと思います。
レフ機のOVFはやっぱり気持ちがいいなぁとか、シャッター音(正確にはほとんどミラー音)も心地いいなぁとか、その時の気分で機材を選べばいいかなと思ってます。
最後まで読んでくださり、ありがとございます。
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