漫画万歳!(10) ~テンジュの国~

マザーブレイン社の月報に投稿した記事を紹介しています。月報の空きスペースに挿入しているので、月によって長さがいろいろです。この連載は気ままな個人的な感想ですので、ご意見は大歓迎ですが、あまり真剣なご批判は、泣きたくなるのでご容赦願います。

MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT

なんとなく暗いニュースが多いこの頃、そうした現実をちょっと忘れるには、漫画が一番です。今回紹介する「テンジュの国」(講談社全5巻)は、何かすごくドラマチックなことがあるわけではないので説明が難しいのですが、ほのぼのとしていて、読んでいてあったかい気分になり、読み終えて幸せな気分になれます。

「十八世紀、チベット。山間のとある村に住む医者見習いの少年、カン・シバのもとに異国から花嫁がやってきた。彼女の名前は、モシ・ラティ。初々しい二人は、少しずつ距離を縮め、やがて家族となっていくーーー。チベットの日常と共に描く、花婿と花嫁の物語」

と、Amazonの説明にありましたが、あまりピンとこなくて、チベットという言葉には惹かれたのですが、買おうかどうしようか悩みました。でも評価はなかなかいいようです。今って便利で、試し読みができるのがいいですね。試し読みすると、結局、買う羽目になるのですが、この本も買っちゃいました。試し読みの段階では、まだ世界に入り込めなかったのですが、2巻あたりからどんどん19世紀のチベットに入り込んでいきます。チベット文化、面白い! ちょっと少女漫画っぽいですが、そうした絵が苦手でない方には、癒しの時間として読んでみてください。

2020年1月号


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