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いいっちゃ!姫島盆踊り2023

2020年九州に移住する際に購入したこちらの書籍

まつりが好き、そして離島が好きな私はドンピシャで即買いしたのですが、時代はコロナが猛威をふるい始めた時期。祭りも開催されないし離島に行くのも遠慮する時期。じりじり待って4年目の夏。ようやくこの本の中で一番気になってた
「姫島盆踊り」に行ってきました!
小ぎつねが個人的にかわいすぎたので大量の写真とお届けします!

1.姫島ってどんな島?

大分県の北東にある国東半島(くにさきはんとう)にある、伊美港(いびこう)からフェリーで20分の離島です。

人口は1600超(令和4年)、面積6.98km²、車海老の養殖が盛んで、住民の約3割が漁業に携わる自然豊かな島です。

2.姫島盆踊りって?

8月14~16日に開催される、平安時代に大ブレイクした、念仏にのって踊る「念仏踊り」が起源と言われる歴史あるお祭りです。
島の6地区にそれぞれ「盆坪」(ぼんつぼ・ダンスフロアやね)があり、太鼓が設置されたやぐらを中心に柵が円形にとりかこんでおり、踊り手はその中で踊ります。
初盆を迎える死者の供養を行うために、地区の踊り手が他の地区も周り、供養のために踊る、というものです。

盆坪。太鼓と歌い手と内踊りのみなさん

踊りては3種類いて、内踊り(やぐらのまわりで普段着で踊る住民の人)、外踊り(仮装やお化粧をした踊る人)、アバレボー(踊りたい!という人が乱入して踊るもの)があります。

ちなみに、各地区に色んな種類の踊りがあり、その数は70もあるという2000年代に書かれた論文も発見。 http://jinrui.apa-apa.net/soturon/paper/uchiyama.pdf

ちなみに踊りの種類は、昔は毎年新作が出てたらしいのですが、国の認定を受けたり観光客のニーズに答えたりと、固定化しているそうです。
京都の祇園祭も昔は町衆が周りの町内を驚かせようと新しくネタを仕込んで山車で披露してたけど今は固定化しているので、おんなじですね。
どんなまつりがあるか、図表が載っている書籍が島の売店で売ってたんだけど、買っとけばよかったあの本。
私たちは、10種類くらいの踊りを一晩で見ることが出来ました。

祭りは大人気なので、ギリギリで旅館を取れた私たちは5時からの夕食をいただき、7時からの盆踊りに備えます。
旅館の一番近くの盆坪のある公園に向います。

公民館(楽屋)でメイクと衣装をつけた踊り手さんたちも盆坪に向います
小ぎつね発見!しっぽはえてる!! 盆坪のある会場の公園はたくさんの人で賑わってました。
きつねくんのオフショット。盆坪のある公園でバッタつかまえてた。やばいかわいさ
盆坪に入る前の行列。たまらぬ

3.いよいよ踊りスタート

お姫様がたくさん踊ってた。

まちがいさがし
竹を持って踊る勇壮な男性とたおやかに踊る美しい女性のおどり
め組のひと、ならぬ、は組のひと
アラシボーなのだろうか。

めちゃくちゃおもしろい!
ちなみに曲は1曲のみ。「ボンアシ」と呼ばれる足の動きは基本的にどの踊りも同じで、上半身の動きを変えるそうです。「ボンアシ(足腰)がしっかりしていたら上半身が自由に動けるから良い踊りになる」そうです。なんか芸事全般に通じそうな深さを感じる。
他の地区からも踊り手さんがやってきます。

大石内蔵助を筆頭とした忠臣蔵のみなさん
梯子も登場。大高源吾役なのかな。

踊り自体は2周まわるかまわらないかで終了。踊った後は違う地区に移動されます。遠い地区は車で移動されていました。

我々も忠臣蔵の後を追いかけ、海沿いにある盆坪に移動

合わせ浴衣で美しい踊り
男の子は太鼓をもって踊ります

こちらは観光客が一番あつまる大きな盆坪。フェリー乗り場にあるので、観光客用につくったのかな。

華やか会場。お客さんもたくさん

そろそろ9時。祭りもクライマックスということで、最初の公園に戻ります。きつね君たちの地区。踊り手さんたちは、他の地区を回った後、自分たちの区の盆坪に戻ってきて、最後に踊って終わります。

さいごまでがんばれーという温かい声援が飛ぶ
きつねリーダーの動きがキレッキレで素晴らしかった。
躍動感!
かわいい!もうカメラの連写がとまんない!!
私の一番のお気に入りキツネくん。

そしてフィナーレはこちらでした。

男女のおどり
勇壮&優美な動きの中なんか痴情のもつれがw
最高の笑顔。素敵すぎる

以上、姫島の盆踊りでした。
もう見てて胸がいっぱいになって涙が出てきた。

まちづくりのシゴトを6年間してきたので、おまつりを地域でやる大変さとか、タテやヨコのつながりの大変さと貴重さ、そしてまつりバカの血の熱さなどを見てきたので、それらを重ねて見てしまったかもしれない。

9時には普段寝てるであろう幼い子が眠くてつかれてべそかきながら、励まされながら最後まで踊ったり、きつねの子がお兄さんたちと一緒におしゃべりしながら移動したり、むかしはきつねやお姫様を踊っていたんだろうなぁという方々が世話役をされてたり、なんかもう、地域と人のいいとこがギュッてつまってた!最高だった!!!大好き!姫島!!!!


若干興奮気味でしたが、以上が姫島盆踊りレポートです。
素晴らしいおまつりなので、ぜひ来年はでかけてみて下さい。

ちなみに、島の人口が減っているので、今年は人気の「たぬき踊り」がなかったとか。
人口減少の影響が地域の営みに直結してしまうのはつらいです・・。
尊敬の念を持ってでかけて、外からもお祭りを盛り上げたいですね!

お読みいただきありがとうございました!


きつねくん、素晴らしい踊りありがとうございました!


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