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アスリート必見!選手の報酬について考える -プロスポーツの価値から-

2019年の世界のトップアスリートの収入ランキングが
以前、リリースされています。

2019年の収入1位は、スペイン・バルセロナで
活躍する、リオネル・メッシ(サッカー)選手
1億2700万ドル/約137億1600万円

トップ5は以下の通り
1. リオネル・メッシ(サッカー)
  1億2700万ドル/約137億1600万円
2. クリスティアーノ・ロナウド(サッカー)
  1億0900万ドル/約117億7200万円
3. ネイマール(サッカー)
  1億0500万ドル/約113億4000万円
4. サウル・“カネロ”・アルバレス(ボクシング)
  9400万ドル/約101億5200万円
5. ロジャー・フェデラー(テニス)

それ以降は、下記の記事を参照ください。
トップ100まで掲載されています。

スポーツの力をどう捉えるか?

ちなみに、トップ3の選手たちの
インスタグラムのフォロワー数は、

1. リオネル・メッシ(サッカー)
  1.5億人
2. クリスティアーノ・ロナウド(サッカー)
  2.1億人
3. ネイマール(サッカー)
  1.3億人

なのです。

この数字が意味することは、
みんなが興味を持っていて、
社会の関心度が高い、
選手たちということだと、僕は考えます。

たまたま、3選手ともサッカー選手では
ありますが、おそらく、彼らのプレーを
一目見たいと思う人は、世界中にフォロワーと
同じくらいか、それ以上、存在するでしょう。

そして、彼らのレプリカユニフォームも、
同じような数が売れている可能性が高い
はずです。

このことが意味することを、
僕なりにまとめると、

① スポーツの力は強大

② アスリートの影響力も強大

③ プロスポーツはエンタメ

④ プロスポーツはビジネスになる

ということかなと思います。

正直、①②に関しては、僕が色々と考察を
述べずなくても、理解されている方が多い
と思いますので、③④について、少し
思うところを記載したいと思います。


プロスポーツは、エンターテインメント

エンターテインメントとは、
人々を楽しませる娯楽を指す。 楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる。(wikipedia引用)

このエンターテインメントの定義から考えると、
プロスポーツは、エンターテインメントとなります。

現代社会におけるプロスポーツは、エンタメであり、
その対価として、お金が支払われ、その付帯産業も
収益化されていく、、、という構造であることは
ほぼ間違いないのかなと思います。

そう考えると、”観るスポーツ”としての価値を
上げていかないといけないといけないと思います。

そのための不可欠な要素として、

・選手、チームのパフォーマンスアップ

・観る場所自体の空間演出(オンライン/オフライン)

の2つはポイントであると思います。


選手、チームのパフォーマンスアップ

この点に関しては、言わずもがなではあると
思いますが、世界最高峰のプレーを観戦すれば、
簡単にはまねできない、超スーパープレーを
目にします。

と同時に、ラグビーワールドカップでも
体感できたように、コンタクトスポーツであれば、
世界最高峰の戦いであればあるほど、
肉体と肉体のぶつかり合いは激しく、
人々の心を揺さぶる、
本能的な魅力があると思います。

試合会場で、もしくは、スマホの画面を通じても
そのような激しさを体感できれば、
その時点で、”観る”価値が高いものと考えることが
できるように思います。

だからこそ、試合という一つの商品の価値を
上げていくためにも、特にコンタクトスポーツに
おいては、チームとしても、選手としても
フィジカル強化をしていくことは、自身の
パフォーマンスアップを図るだけでなく、
”観る”側の立場から見ても魅力的なチーム、
そして、選手になり得る可能性があるという
ことだと考えています。

上記の収入ランキングでも明らかなように、
魅力的な選手にはたくさんの
ファン、フォロワーが増えます。

そうすると必然的に、”観る”立場から見ても、
魅力的な選手、チームには、自ずと価値が生まれ、
収入が増えていく。という流れになるはずです。

もちろん、フィジカル強化だけ行えばよい
という訳でなく、そういった魅力を引き出すために、
チームも、選手も、自分のセールスポイントを
理解しておく、ということは不可欠なように
思います。

とはいうものの、やはり、人の本能においては、
”より速く、より高く、より強く、”という能力が
高いアスリートを観たい!と思うものだと、
僕自身は考えています。
(トレーニング指導者であるからでもありますが)


観る場所自体の空間演出(オンライン/オフライン)

2つ目が、観る場所自体の空間的な演出による、
五感をくすぶることだと思っています。

つまり、観戦に行きたくなるような空間、
ワクワク、ドキドキしたり、
試合という商品を観るに至るまでのプロセス、
そして、その間にも飽きさせない工夫、、、
などかなとも思います。

この点に一番力を入れているスポーツが、
国内では、バスケットなのではないかと思います。

アリーナという場所的なメリットもあり、
空間演出をしやすいということもあると思いますが、
やはり、初めて観戦する人にとっても、
ワクワク感は非常に高いように思います。

サッカーにおいては、バスケットほどの演出はない
と思いますが、初めて、ロンドンで観戦した
プレミアリーグでは、そこの集う人々の熱量、
そして、フットボール(サッカー)文化の歴史に
大きなワクワクを感じました。

個人的に、前者に関しては、比較的早い時間軸で
空間演出ができる要素だと思います。
しかしながら、後者に関しては、長い月日が織りなす
歴史的な、文化的な演出になると思うので、
中々、すぐにできるようなことではないと思います。

という状況において、2020年は、コロナウィルスの
影響もあり、軒並み、国内外のプロスポーツは
中止や延期になってしまっています。

無観客試合で行うしかできないスポーツも
今後出てくるでしょう。

そうなったときに、”観る”という状況が、
オンライン上になってしまうということ。

そして、オンライン上で、どうやって、
オフラインで感じた、その場の空気感や
熱量などを含めた演出を行うことができるか?
ということは極めて重要な課題であると思います。

スマホ越しに見る選手たちのプレーを
どうやって演出し、付加価値を上げていくのか?
ということは、今後のプロスポーツにおいて、
極めて重要な課題になると思います。

少し脱線しますが、
以前、webTV番組「ニシノコンサル」で
西野さんが、お笑いライブを行うときに、
舞台を上にして、口角を上げると笑いが増えた
と仰っていました。

また、同じコーナーで、画面越しに見る視聴者に
どのように見せるかが、オンライン中継の肝
ということは話されていました。

これは、スポーツだけでなく、ここ最近増えてきた
オンラインコンテンツを有効活用する際に、
視聴者側の目線で、作っていかないといけない
ということになるのだと思います。

僕個人的には、youtubeにおけるテロップの
使い方、字幕の使い方が、どれも同じように
なってきてしまい、結局、選ばれなくなるのでは?
と思ってしまったりもしています。

誰に、どんな情報を届けたいのかをしっかりと
吟味した上で、オンラインコンテンツを作って
いかないと、結局、埋没してしまうだろうなと
思います。


話を戻すと、オンラインコンテンツは、今後、
今まで以上に、プロスポーツにおいては、
重要なコンテンツになるはずで、
今まで通りの試合中継だけを行っていたのでは、
中々、良さを伝えることができないように思います。

ちなみに、5Gの世界になると、スポーツ観戦も
こんな感じになるようです。


いち早く、導入したスポーツは、一気にファンを
拡大させていくかもしれません。


プロスポーツはビジネスになる

日本のプロスポーツにおいては、
エンターテインメント化できているチームの方が
少ないとは思いますが、
様々な企業が、スポーツビジネスに参画しよう
としているのを見ても、可能性が大きいことが
わかります。

海外においては、スポーツの産業化がなされており、
大きなお金が動いています。

だからこそ、上記のランキングに見られるように、
しっかりと稼ぐことのできている選手が多い
ということなのだと思います。

良いか悪いかの二元論ではなく、
より多くの人にスポーツの良さを伝えていくため
にも、サスティナブルな産業として、
地に足をつけて成長しつづけないといけないのだと
思います。

反面、プロ化できない競技においては、
やはり、それなりの興行しかできないわけなので、
その自分の財布事情に合わせた強化が必要なのだろうと
思います。(オリンピック種目の多くだと思います)


プロアスリートへの提言

ここまでプロスポーツを、エンタメ、ビジネス
という側面から考えてみました。
(だいぶ、荒いですが・・・)

もう気づいているアスリートの方も多いと
思いますが、現役の間に、自身のパフォーマンスを
引き上げることはもちろんですが、
アスリートとしての価値をアップさせることも
同じくらい意識することが重要だと思います。

つまり、ファンやフォロワーに、
お金を払って観たいと思ってもらえる選手、
興味関心の対象になる選手、
になっていく必要があると思います。

ファンやフォロワーは、
選手の皆さんの一挙手一投足に興味があります。

ちょっとした気持ちの良い対応や
ちょっとした共感を広めていくだけでも、
ファンの動向は変わります。

そのためには、
効果的なアウトプットが必要だと考えます。

今でこそ、コロナウィルスの影響で、
多くのアウトプットをされていると思いますが、
アフターコロナにおいても、これまでと変わらず、
ファンやフォロワーとの接点をしっかりと
作っていくことで、確実に、ご自身の身を助ける
ことに繋がっていくと思います。

コロナにより、試合という商品を提供できなくなった。
つまり、アスリートにとっても、一番の商品価値である
プレーという側面でのファンやフォロワーに、
価値を提供できなくなった。
という事実を理解し、では、どうやって同じような価値を
届け続けることができるのか?ということを
考えなくてはいけないように思います。

上記したように、プロスポーツはビジネスです。

上手い下手や、好き嫌いの感情論ではなく、
ファンやフォロワーが多い選手は、
そのまま、チームの売上に貢献してくれるわけです。

もちろん、プレーだけで、魅了し、
ファンやフォロワーを増やせる選手もいますが、
それは一握りの超トップアスリートのみです。

だからこそ、その他のプロアスリートは、
自身の価値を上げるための努力を、
コロナの状況下においては、一層行っていかない
といけないと思います。


というのも、あるチームに所属する選手の一人が、
それこそ、メッシなどのように、
1億人のフォロワーを持っていれば、
チームはその選手を解雇にするでしょうか?

ビジネス的なマイナスが多ければ多いほど、
年齢的な問題や、フィジカル的な問題などを理由に
解雇するという確率は下がるはずです。

つまり、きちんと、プロアスリートとして、
ファン、フォロワーのための発信を続けるということだけでも、
1年でも長く、プレーする環境をもらえる
可能性が高くなるはずだと考えます。


それでもいつかは引退する日がやってくる

それでも、いつかは、プレーできなくなる
ときがやってきます。

セカンドキャリアとして、プロアスリートとは
別の人生を歩んでいく必要があります。

そんなときに、アスリートの皆さんの
ファンやフォロワーが
10万人、100万にいれば、どうでしょうか?

何を始めるにしても、きっと、そのファンや
フォロワーは、次の仕事を後押ししてくれる
ことだと思います。

このことは、アスリートだけでなく、
一般的なサラリーマンにも当てはまります。

会社での仕事だけをして、お給料を
もらうだけではいけないのです。

自分の身を自分で守るためにも、
自分ができることをコツコツと積み重ねて
自分自身の価値を、しっかりと築いて
行く必要があると思います。

そういう意味では、アスリートは、
アスリートという立場を存分に生かし、
次のステップのための準備を現役時代から
行っていくことは、今後、必要不可欠な
ことであると思います。

自分の本職であるプロアスリートという
肩書とは別に、仕事を作ることで、
引退後のキャリアを確実に助けてくれる
はずだと思います。

プロアスリートなんだから、競技に集中せよ!
ということを話す方もまだ存在しますが、
結局、そのような人たちも、皆さんの
人生を保障してはくれません。

だからこそ、
自分の頭で考え、
自分で行動を起こし、
自分で結果を得て、
前進していってほしいと思います。


できることからはじめよう

プロアスリートとしての1日の生活を
書き出してみましょう。

練習時間、
トレーニング時間、
ケアの時間、
睡眠時間、
食事の時間、
など、
パフォーマンスを最大化させるため
の時間は、どのくらいになりますか?

おそらく、上記の時間を差し引いても、
3-4時間は残るのではないでしょうか?

それこそ、コロナ状況下では、もっと
時間がありそうですね。

では、その時間を何に使うか?

ここがポイントです。


現在社会において、時間は有限であり、
貴重な資源です。

この時間の使い方次第で、おそらく、
未来の自分が大きく変わるといっても
過言ではないでしょう。

この時間をただ何となく過ごしたりしない
ことは重要だと思います。

ゲームしても良いと思います。
それをダルビッシュ選手のように配信したり
するだけでも、これまで野球に興味がない人も、
ファンやフォロワーになったりするわけですし。

大事なことは、
どういった目標、目的をもって、
その時間を使うか?

ということだと思います。

自分のためではなく、
他人のために時間を使ってみることで、
結局は自分に帰ってくるでしょう。

もしくは、
自分のために使っているけど、
それをあえてオープンにしてしまう。
ということも新たなファン、フォロワーを
増やすことになるので、
好きを仕事にできる可能性も高くなると
思います。


繰り返しになりますが、
有限である時間の使い方を工夫してみましょう。

それが、きっと、この先の自分の人生を
大きく変えてくれたり、助けてくれたり、
してくれるはずです。

プロアスリートというすでに、
限られた人しか到達できないステータスを
持っている皆さんです。

だからこそ、そのステータスを
存分に生かし、現役時代だけでなく、
競技引退後も、インフルエンサーで
い続けてほしいなと思います。

それくらい、プロアスリートの希少価値は
高く、そして、可能性が非常に大きい
人たちなのです。

生涯に渡り、多くの人を
楽しませ続ける、真のエンターテイナーで
いてほしいと、心から考えています。


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