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静香ちゃんに学ぶ思ったことを率直に伝える方法 (アサーション入門)

アサーションというコミュニケーションの方法があります。

アサーションとは、自分が話したいことを受身(非主張)的にも、攻撃的にもならず、なるべく率直に伝えると同時に、話した後には、相手の反応を待ち、対応することも含んだ自己表現です。

僕がアサーティブ・トレーニングを初めて受けたのは、2006年のことでした(テキストが残っていた)。何となく意識の中にはあったのですが、日々実践できていたかというと、そうとは言えません。ただ、最近ますます本音で話すことの重要性を実感することが増えてきました。言ったほうがモノゴトが早く動くようになるし、言わないと動かないどころかマイナスに作用していくこともあります。

そう思っているときにアサーションについて、とてもよい入門書があると聞いて読んでみました。

静香ちゃんはアサーティブなコミュニケーションを実践していた

この本の中で秀逸だったのは、ある小学校で「ドラえもん」を活用してアサーションを教えている先生がいる、という話です。

たとえば、隣の席に座っている子どもに黙って机から消しゴムを取って使われ、そのまま返してもらえなかったらどうするかと問いかけます。

ジャイアンだったら/のび太くんだったら/静香ちゃんだったら、どうするかを子どもたちに問いかけるのです。すると、以下のような台詞が出てきました。

ジャイアン:「消しゴム返せ」
のび太くん:何も言わないで黙っている
静香ちゃん:「消しゴムすんだら返してね」「今度使いたいときは、『貸して』と言ってね」

先生が「みんなはどの答えが好き?」と聞くと、「静香ちゃんがいい」その理由は、「自分の言いたいことをきちんと言って、相手のことも大切にしているから」と答えるのだそうです。

アサーション入門 第5章 (一部要約)

これはキャラクターを想像して子どもが台詞を考えていたのですが、たしかにそれぞれそういうことを言いそうだな、と思える内容です。

静香ちゃんは、黙り込むわけでもなく、自分の気持ちは率直に言うけど、相手のことも尊重するようなキャラクターでしたね。すごくわかりやすい例えになっていると思います。

ネガティブメッセージを伝えるときに注意したいこと

アサーションの大事な考え方として、攻撃的なコミュニケーション(相手の権利を尊重せず、自分の権利ばかりを主張する)は、よくない方法と考えられています。

ですが、ネガティブメッセージを伝えないといけない場合もあるわけで、不当に抵抗されたりする悩ましい場面もあるのでは。そんな時にはどうするのがいいのかな?と思っていたら、以下のようなことがアサーティブジャパンのブログに書いてありました。

そんな時は、相手への人格を攻撃をしないようにする。注意や批判をする目的は、起こっている問題を話し合って一緒に解決していくということのはず。問題解決モードになって、行動や振る舞いについて注意していくのがよさそうです。


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