見出し画像

自分を幸せにする魔法のレッスン1~「ある」を意識する~

水が半分入っているコップを想像してみてください。
あなたは、ハーフ・エンプティ(半分しか入っていない)と捉えますか?
それとも、ハーフ・フル(半分も入っている)と捉えますか?


以前いた職場でのこと。
ある時、突然タスクが増えたのでチーム全員でがむしゃらに片付けました。おかげで前月までの納品数の倍近くのタスクを納品することができたのですが、同時にその月のタスクを月の中旬にほぼやり終えてしまったことがありました。
そうなると、月の後半はやるべきことが少なくなってしまい、月が終わる頃にはほとんど暇な状態になっていました。
すると、そんな私たちの様子を見た上司が、「こいつらは全然仕事をしない」と判断したのです。
確かにその時点では仕事をしていなかったかもしれませんが、それは「仕事をしたから」手を付けるものがなくなっただけなのです。
何度も言いますが、納品数は前月までに比べて倍以上伸びているのです。
「やった」事実をまったく見ず、「やっていない」状態だけを見て評価をするのは、まさにハーフ・エンプティ。
とても悔しかったのと同時に、そのような考え方しかできない上司を残念に感じたことを思い出しました。

ハーフ・エンプティとハーフ・フルは、物事の捉え方にも通じます。
「私はこれだけしか持っていない」とネガティブな考え方をするのか、「これだけ持っている」とポジティブに考えるのか。

かく言う私も、ハーフ・エンプティの考え方をしていました。
金銭的に余裕が無かった時は、「大変だ、お金が無い!」と大騒ぎ。ですが、よく考えてみると、本当にお金が無かったら、大騒ぎどころではありません。
事実、今の家に住み続けていられているし、水道もガスも問題なく使えていたので、「無い」わけではなく、むしろ「ある」のです。
自分の時間が無くて辛かった時は「自由になる時間が無い!」と嘆いていましたが、実際は「疲れたー、とグダッとしている時間はある」のです。

どうしても「無い」方にフォーカスしてしまう自分が好きではなくて、私は考え方を変えることに決めました。
「ああ、お金が無い!」と思ってしまった時は、「でもちゃんと生きるだけのお金はある」とネガティブな考え方を打消す言葉を敢えて口に出す。
何かのお支払いをする時も「これを支払ったら、お金がなくなってしまう」ではなく、「これを支払えるだけのお金があるんだ」と思うように意識する。
時間が無いと辛くなる時も、「無駄にしている時間を集めれば、時間はある」と考え方を変えてみる。
そうすると、「無い」と思っていた時にすぅすぅしていた心が少しだけ温かくなったのです。
物理的な金額や時間は変わらなくても、この心の変化は後々大きな変化につながります。

世の中は引き寄せの法則で成り立っています。
「無い」と思っていたら「無い」現実がやってくるし、「ある」と思っていたら「ある」現実を作り出すことができます。
あの時より私はお金も時間も「ある」状態で暮らしています。
それはハーフ・エンプティの考え方を捨て、敢えてハーフ・フルを意識するように変えたことが一歩目だったように思います。
今でもどうしてもポジティブな考え方ができないという時には、無理矢理にでもハーフ・フルを見るようにしています。
そうすれば物事が良い方向に変わっていくことはもちろん、なによりその時の自分が少しだけ幸せな気持ちになれますから。


それでは、皆さま、良い夢を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?