Take Me Out to The... 第14週

「調整バッチリだね、青山君」

 ホットな彼女は無慈悲だった。透をからかうようにしてクスクスと笑っている。

 人に笑われるのは、あまり気分の良いものではない。彼女の言葉選びというか、ワードセンスのようなものにも引っ掛かるものがあった。しかし何故か、お腹の下辺りから痺れるようなむず痒いような感覚が透の体中を走った。かなり奇妙な感覚だったが、悪い気はしない。

つづく

サポートなどいただけると非常に喜びます。