Sheep Magazine

週一で更新されるファンタジー小説『プリンセス・クルセイド』と、ほぼ毎日一文ずつ更新される恋愛小説『一日一文』の2つの小説が連載されているアカウントです。さらに新連載も始めました。作者への連絡は oreryu3271show@yahoo.co.jp まで。
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プリンセス・クルセイド 第3部「ロイヤル・プリンセス」#3 【フローラ、華のように】 3

チャーミング・フィールドに降り立ったアンバーは、素早く周囲を見渡したのち、静かに息を吐いた。舞台のような岩場が所々に隆起するこの荒野は、彼女の勝手知ったるフィー…

プリンセス・クルセイド 第3部「ロイヤル・プリンセス」#3 【フローラ、華のように】 5

フローラ・ダリア・ラングデイルといえば、イナアハム王国の厳格なプリンセスとして有名だ。自国の王位を継ぐ存在ではないものの、国家としての在り方、指導者としての理想…

プリンセス・クルセイド 第3部「ロイヤル・プリンセス」#3 【フローラ、華のように】 4

「さすがはフローラ姫。いかなる場合でも全力でいらっしゃる」  水晶玉に映る闘いの様子を見守りながら、ルチルが嘲笑混じりに呟いた。 「ですが普段よりも、どこか感情…

プリンセス・クルセイド 第3部「ロイヤル・プリンセス」#3 【フローラ、華のように】 2

ソファに座ったフローラ王女がコーヒーを飲む姿を、アンバーは固唾を飲んで見守っていた。味の評価を気にしているのではない。気にしているのはただ一点、王女の腰に差され…

プリンセス・クルセイド 第3部「ロイヤル・プリンセス」#3 【フローラ、華のように】1

「ふう~っ、よかった。なんとか勝てた」  リビングのソファにもたれかかりながら、アンバーは天を仰いだ。 「薄氷の勝利……というよりは、ほとんどズルですわね。あの…

プリンセス・クルセイド 第3部「ロイヤル・プリンセス」#2 【叡智の姫君】6

眼下で変貌したタンザナの姿を目の当たりにしたインカローズは、突然身震いを覚え、反射的に剣を構えた。魔術がいかに感情的なアーツであり、このチャーミング・フィールド…