Take Me Out to The... 第49週

 透は言葉を選ぶようにして話を続けた。

「結城さんは……何て言うかいつも楽しそうにしてるから。いや、時々メチャクチャ落ち込んでたりとか、明らかに元気のない時もあるけど……そんな時でも全力で生きてるって言うか」

 話しているうちに、自分でも説明のつかない感情が沸き上がってくる。

「それが……凄く不思議って言うか……羨ましいんだ。何が結城さんをそこまでさせるかは分からないけど、俺には……そういうのがないから」

「……そうなんだ」

 女神は透の言葉を噛み締めるように相槌を打った。

つづく

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