Take Me Out to The... 第23週

 この次は、角度を変えてこちらからアプローチするのが良いだろう。何か共有できそうな話題、できれば趣味なんかが知りたい。

「じゃあ、そろそろ行こっか」

 野中の一声で、駅に集まった一行の移動が始まった。しばし物思いに耽っていた透も、適当に集団へと加わった。さすがに結城千尋の隣には並べない。周囲の目というか気恥ずかしさというか、とにかくそういったものに圧されてしまう。

つづく

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