Take Me Out to The... 第17週

 透は一旦誤魔化すことにした。しかし、口を突いて出たのは妙に使い慣れない言葉だった。

「……みたいな?」

 ホットな彼女に隙は無い。透の動揺が現れた言葉尻を耳聡く聞き付けていた。そしてまた、ニヤニヤと笑う。このまま一生このやり取りを続けていきたいという思いが、一瞬だけ頭をよぎった。

つづく

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