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ウェルビーイングは良いキャリアからはじまる

季節の変わり目は、思考の変わり目


うだるような蒸し暑い土曜日。
少し早めの昼ご飯を食べ始めた頃に、ついサマーウォーズをつけてしまうのは、私だけでしょうか。

ふと季節の変わり目を感じた瞬間に、細田守監督の映画が浮かびがちです。
ジブリと同じく、見る度に感じ方が違い、空で言えるまで覚えたセリフが実は深かったりして。

ことサマーウォーズでは、栄ばあちゃんが家族に向けた手紙の一節「いちばんいけないのは、お腹が空いていることと、独りでいること」が刺さります。
どんな人生であるべきかを考えさせられる、シンプルでいてとても深みある言葉ですよね。

強みを活かすキャリアがウェルビーイングにつながる


ストレングスファインダーで有名なGallupによると、(多少私の解釈が入ってますが)ウェルビーイングとは「想像しうる最高の生活」であり、キャリア、人間関係、経済、身体、コミュニティの5つの要素で説明されています。

2005年から160ヵ国以上で調査されてきたデータの中でもいちばん印象的な示唆は「5つの要素のうち最も重要で、かつ他の4つの要素の基盤となるのがキャリア・ウェルビーイング(日々していることが好き)である」ということです。

さらに興味深いのが、失業期間が続くことの方が、配偶者を亡くしたときよりも、ウェルビーイングの回復が遅いという調査結果。
しかも、酷い上司をもつことは無職であることよりもウェルビーイングが低くなるというファクトには驚きです…!(つまり、酷い上司の下でやる仕事>仕事が無い>配偶者を失うの順で、酷い上司の下での仕事がウェルビーイングにとって最悪であるということ…)


問題がマネージャーに帰結するとなるとアンコントローラブルで脱力しそうですが、コントロールできるレバーの一つとして、「強み(自分の最も得意とすることをする機会がある)」が挙げられます
Gallupの調査でも、エンゲージメントの強さと低さを最も予測したのはフロー(没頭して物凄い速さで時間が過ぎる状態)の長さであり、強みを発揮して没頭することでキャリア・ウェルビーイングのイニシアチブを取り返せると理解できます。

一方で残念なことに、私が日頃向き合っているハイクラスの方々でも、意外と「強み」をメタ認知できてる方は少ないです。
強みとは「力まず無理せずともパフォーマンスが出せて、かつ褒められること」であり、一人ではなかなか気付き辛いがゆえかも知れません。

自分は何が得意なのか?
自分の強みを享受できるように、どのような環境を選ぶべきか?

これらにしっかり応えられることができれば、エンゲージメントが高まり、キャリア・ウェルビーイングの充実にもつながってくるのだと思います。

近視眼的なキャリア選択からの脱却


最近、ライフキャリアをPLではなくBSとして扱う時代がくるのではないか、と感じています。

一時の肩書と年収を抱えて、より高いタイトルで、より高い年収で雇ってもらえるところを探す。焦燥感なのか、何かに追われてただ登り続けないと危ういと思っているのか。

シニフィアン朝倉さんも「PL脳を脱却すべし」と言われてますが、まさにキャリアマーケットでも、ライフキャリアを資産として捉え、中長期のライフキャリアにとって良い選択を考える、そんなパラダイムに変わるのではないかと思っています。


背伸びせずとも貢献できることを真ん中におき、5つのウェルビーイング▼
・キャリア:日々していることが好き
・人間関係:人生を豊かにする友がいる
・経済的:上手にお金を管理する
・身体的:やり遂げるエネルギーがある
・コミュニティ:住んでいるところが好き
を最大化するためのポートフォリオを拡げるための転職。
そんな考え方がモメンタムになるともっと素敵な世界になりそうです。


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