Koo

ポン!と心に浮かんだ言葉を綴って楽しんでいます。

Koo

ポン!と心に浮かんだ言葉を綴って楽しんでいます。

最近の記事

星空カフェ

カラン、カラン、 あら、お客様かな 今日はどんな方かしら いらっしゃいませ カウンター席しかありませんが、 お好きな席へどうぞ     素敵なお店ですね      えっと、   メニューはありますか?    メニューはご用意しておりません お客様は何を召し上がりたいのですか?  そうですね  蒸し暑いので  冷たい飲み物をお願いします  あれ!  言ったとたん、  目の前に現れた  こういう見た目も涼しげで  おしゃれなドリンクが  飲みたかったのです

    • 広がり

      真っ白い紙 ぽとん、ぽとん 絵の具で点を散らす 青もあれば 黄色もある 赤も、 緑も これ全部混ぜたら 濁るかな いえいえ 見たこともない 眩い色彩に変わりますよ よく見て 一つ一つが 輝いているでしょう どんな素敵な色になるかは 貴方の気持ち次第ですよ それならば… 真っ白な紙の上で、 光をまとった色達に ダンスを踊ってもらいましょう 隣り合わせた色同士が 見たこともない世界を 作り出していくのを 見てみたい そして 私も、 その広がる世界の色と

      • 静かに降り続く 優しい雨 部屋の中から 眺めている 音のない時間 不意に 目に飛び込んできたのは 小さな青い光 ひらひらと そして 間違えることなく こちらに 近づいてくる 窓もすり抜け 目の前に現れたのは 美しい 青い光をまとった蝶 まるで 語りかけるように ずっと目の前で 舞っている 「やっと、また会えたね」 そんな言葉が 一瞬聞こえた そして 胸に広がったのは キラキラとした 優しい光 それを見届けると 蝶は すっと 飛んでいった

        • 青い翼

          地上に眠る 青い翼 それは 随分と永い間 折りたたまれ、 薄いベールで覆われ 静かに 時を待っていた ある時は 揺さぶられたり また、ある時には 強く叩かれたり それでも その薄いベールに 守られ続けた 今 光り輝く この空に 青い翼は 大きく 羽を広げ まるで その時を 知っていたかのように 思うままに 舞う 守り抜いた 光の精達に 感謝しながら

        星空カフェ

          泉で

          森の中にハイキング 疲れたので 綺麗な泉のそばで 一休み と、その時、 コロコロ 何か大事なものが 転がっていく あ、待って! とっさに 拾い上げなければと 追いかけるが 足を滑らせ 「ぽちゃん!」 転がったもの共々 一緒に泉の中へ 気づくと ニコニコした 可愛らしい存在が 目の前に はい、落とし物ですよ これ、貴方のですよね? 汚れは落としておきましたよ これは何だったの? 汚れていたの? 貴方はどなた? 「この泉の妖精です」 と、にこやかに 答

          シチューの中身は

          一日が終わる夕暮れ 鼻をくすぐる 何かを煮込む いい匂い シチューかな お腹も空いてきた ここのお店は初めてだけど ちょっと寄ってみよう 厨房に目をやると あれ? なんだか変わったものを 鍋に投入している あのー、 丸い玉のそれは 一体なんですか? この玉ですか? これはですね 食べる人それぞれが望む体験を 具材の玉にしたものです 各自が望むユニークな玉が、 それぞれのお皿に自然とよそわれ、 口にすることになります 面白いですね! スープを飲んだ後、 新

          シチューの中身は

          かろやかに

          ふわりふわり 優しい風に乗り 舞うように ゆったりと 飛んでいく パステルカラーの空を ゆらりゆらり 行き着いた先は いつも 思い描いていた場所 思いのままに 作り出していく 私の居場所

          かろやかに

          昨年分に続き、 年明けからの noteの記事も 白紙ノート1冊に また書き終わった 最後の数ページには 季節にあった 挿絵を入れて 楽しみにしていてくれる 母の誕生日🎂に間にあって 嬉しいな

          昨年分に続き、 年明けからの noteの記事も 白紙ノート1冊に また書き終わった 最後の数ページには 季節にあった 挿絵を入れて 楽しみにしていてくれる 母の誕生日🎂に間にあって 嬉しいな

          風になる

          龍の背に乗って 風をきる どこまでも どこまでも 光をふりまきながら そして いつしか 風そのものになる 穏やかな風であれ

          風になる

          小さな空間

          いつも感じていた 友との笑い声 仲間への声援 家族への励まし 声を合わせた歌声 どれもが 嬉しく、楽しく感じ そして どれもが違う どこにいても 何をしても 心の奥の小さな空間を 満たす音はない そこに流れ込むのは 音のない 寂しさの雫 ここにあるはずの 何が無いのか 心の森に そっと分け入って 耳を澄ましてみる 聴こえてきたのは 古く錆びついた 小さな音色 優しく掬い上げ そっと息を吹きかける 奏で始めたのは 懐かしい 私の音色 やっと 見つけた

          小さな空間

          無色透明

          貴方から見た私は 淡い緑 彼女から見た私は 優しい水色 この子から見た私は 元気なオレンジ色 そう、 わたしは無色透明 何色でも映し出せる そして 何色にも染まらない それを受け入れた時 私は 輝く自分色に 気づいた

          無色透明

          どうぞどうぞ

          この時期、 藤の花が見頃を迎え、 職場の近くの公園でも 美しく咲いた花に 吸い寄せられるかのように 人々が写真を 撮りにきている 藤棚の下には ベンチが2台並び、 お昼には お弁当を楽しむ姿も 見かける 毎年藤の花は 遠目で見えてはいたけれど、 お昼時になると ベンチがうまっていたり、 天気がいまいちだったりで、 お花見しながらのランチは したことがなかった そこで、 今日こそは何があっても お花見ランチ決行! と、心に決めた Maー2号 お昼休みに お弁当を持って出

          どうぞどうぞ

          4月の風景

          気候も良くなり 心地よい朝 最寄駅のバスターミナルでは、 高校や大学へ向かう バスに乗るため 毎朝、 学生さんたちの 長蛇の列ができている まるでテーマパークの アトラクション並みだなぁ いっそのこと、 毎朝登校前に 一つ乗れるっていうのも いいかも 「今日のアトラクションはこちらです!  A、B、お好きな方をどうぞ」 などなど、 想像を膨らませて通り過ぎる Ma−2号 ある朝 いつもより 列が短くなっていることに 気づいた 学生さんたちも時間割が決まり 時間

          4月の風景

          地球でのある朝

          緑豊かな青い地球 この素晴らしく美しい星に憧れて はるばる夜空の彼方の星から やってきた Ma−2号 この世界の体験を楽しむため それとはわからぬよう こっそり 地球人となり 慣れないながらも 経験、経験! と、日々を送っている そんなある朝 家族の構成メンバーである娘、 (この存在も どこか遠くの星から やってきているに違いない!) 揺り起こしても起きないほどの強者が、 6時過ぎに洗面所で 顔を洗っているではないか‼️ 驚きと嬉しさで思わず (1.5mほどしか離れ

          地球でのある朝

          それぞれの幸せ

          春休み期間 出かけることも多く 我が家のワンコは 実家で預かってもらっていた 実家にもワンコがおり 生まれた時から 仲良くしている そして 両親もずっと一緒にいてくれるので 「ワンコも春休みの旅行!」 とばかりに 私も安心していた が、 本人にとっては そうではなかったようだ もちろん 優しくかまってもらい、 散歩にも毎日出かけ、 一緒に寝かせてもらって 楽しむことは楽しんでいたと思う けれど 人と違い、 私達家族が迎えにくる日も わからないのだから 早くお家に

          それぞれの幸せ

          優しいひととき

          明るいおしゃべりや 笑い声が響く こちらにも あちらにも 黄色だったり 赤だったり 紫も見える 春の自然界は にぎやかだ この時とばかりに 色が溢れている 楽しそうに、 思い思いに 過ごしている 草花や樹々 それを眺めている 何かをするでもなく、 そっと 眺めている 静かに 自然界の 仲間の一人として

          優しいひととき