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資格いおっさん 特別編3 子供向け資格選(後編)

 前回に引き続き、子供向けのおすすめ資格を紹介する。今回は3位から1位までと、まとめになる。

3位 スポーツ審判員

 スポーツをやる子ならもちろん、そうでない子も覚えさせておく価値はあると思う。どのスポーツかはあえて記載しないが、子供当人が好きなものや、親兄弟・友人が好むものなどなじみのあるものが良いだろう。

 ルールを隅々まで把握することで、実際に選手として関わることが困難でもスポーツを楽しむことが出来ると思う。また、スポーツを題材にしたエンタメ作品の楽しみ方も増すことだろう。

 スポーツを実際にやる人であれば、戦略戦術の足しにもなる。そんなのは選手としてやっていれば普通に身に着く話でもあるが、ずる賢い勝ち方や、身贔屓といった少々やんちゃな勝ち方をする子も中にはいるので、それらの牽制や、逆に容赦なく勝ちにいかなければならない場面において、資格で学んだことや資格証が現実的な手段にもなるだろう。

 AIが普及などと言っても、現実的には審判そのものには需要があり続けることと思う。あまりお金にはならないと思うが、それでもスポーツを中心とした色々な会に潜り込んで、交流を広げるカギにもなるだろう。


2位 硬筆書写検定
 タイプライターが出来て一世紀以上が経つ。近年は画面越しに文字を見ることの方が圧倒的に増えたが、それでも手書きの文字は強い

 美しい字、何かの想いを乗せた字を書くことはプロでなくとも案外人の心を動かすものである。将来、オフィスが残っているのか、現在使われている付箋が今後残っていくのかどうかまでは予想がつかないが、少なくとも肉筆によって文字を残す場面は、100年後もあるようにおっさんは思う。

 実利的な面も述べてきたが、おっさんはむしろ、デザインセンスの向上や、手先のコントロール技術という、脳の発達部分に対する期待を込めて(そして文字や日本語を学ぶ効果も含めて)、本資格を推奨している。


1位 実用英語技能検定3級
 大人は2級が相場と書いたが、子供であれば2ランク落として3級が相場ではなかろうか。中学卒業(義務教育)レベルなので、ここを早い段階出来れば後も有利になると思う。
 無論、日本語をしっかり学んで、母国語による情緒感受性または表現力を養う努力も忘れてはいけないのだが、近年はどの国も英語でペラペラと会話して仕事をするようになった。
 恐らく移民や観光客も今後はどんどん増えることにもなるので、子供のころからある程度基礎固めの必要もあるだろう。
 リスニング試験が入っているのも良い。小さいころから耳を作っておくことが学習の上達には良いとされている。
 ひとまず3級を目標に勉強させては如何だろうか。


<最後に>
 こんだけ書いておっさんに子供がいるのかと言うと、残念ながら現在は居ない。結局子供が大人になるまでという部分では、実体験としては経ることが出来なかった(できそうにもない)。だが、自身が体験してきた人生と、弟子のように接している子供達、若年層に学びを与えている立場から、この辺りは抑えてから就職して欲しいなという気持ちからチョイスしている。

 また、結局は何を学んで身に着けるかであり、資格という枠にとらわれないのも子供には必要な対処であり、また、子供の頃に取得できる各種検定は、結局のところライセンスではなくサーティフィケイトであるので、何とも言えないものも多いのが確かではある。
 しかしながら、人生を通じて学び続ける必要がある現代において、その基礎固めとなるような経験と知識を資格・検定から得られるのであれば、非常に効率が良いのだから、ある程度の価値はあると思う。

 かくも本当稿が、未来を担う子供達の健全な成長に役立てば幸いである。

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