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おっさんミニ情報6 トキワ荘マンガミュージアム マンガの豊島区

おっさんが興味深いと思った事象、あるいはコアな情報を提供するおっさんミニ情報。
今回はトキワ荘ミュージアムと、池袋のマンガ文化について紹介する。

<レトロだができたのは最近、トキワ荘マンガミュージアムの概要>

 豊島区の西部、池袋から3キロほどの地点。地名としては椎名町、南長崎のあたりになる。戦後の日本漫画黎明期を支えた手塚治虫をはじめとする有名漫画家達が一箇所に暮らしていたトキワ荘というアパートがあった。
 1982年まで本物の同アパートが同地域に存在していたが、老朽化によって取り壊されている。本ミュージアムはその面影を再現し、場所は少し場所を移した、南長崎花咲公園(トキワ荘公園)内に2020年にオープンした。

 内部は2階建になっている。順路どうりに進むと、2階は当時の各部屋(4畳半)がそのまま再現されているコーナーがあり。内部は漫画キャラのカキワリが寝そべってサイズ感を見ることができたり、漫画家が資料や生活に使っていた書物や家電品などが配置されていて、当時の暮らしぶりを視覚的に知ることができる。

 また、順路の後半は1階部分になり、縁のあった漫画家達のインタビューや手記、お互いの交友を描いた、ショートストーリー漫画が展示されている。オープンに寄せて様々な漫画家のサイン色紙や寄せ書きも贈られており、新参ながら完全に漫画の聖地と言って良い場所である。

入場料は500円で予約制。
おっさんは人数に余裕があったので、予約なしで偶然入れたが、予約が無難だろう。詳しくは以下を見るとよい。

トキワ荘マンガミュージアム公式HP


豊島区HPの紹介ページ


<催し物が案外多い>


 ペーパークラフトのワークショップのような、案外馴染み深くハードルの低いものも開催されているが、やはり漫画にちなんだ催し物が多い。昔の漫画作品に限らず、例えば「よつばと」など、最近の漫画家の最近の作品に関わりのある展示会も開催されていて、漫画好きならば、時期を変えて何度か行ってみるのも良いと思う。執筆日時点での最新の企画展ニュースは以下。


<南長崎・椎名町全体が、トキワ荘にちなんだちょっとした見所に>


 マンガミュージアム周辺の町全体で、漫画の町の雰囲気ができている。トキワ荘マンガステーション、豊島区昭和歴史文化記念館、観光案内所なども併設されていて、マンガミュージアムのある通りはトキワ荘通りと名前も改められている。
 古めかしい昭和レトロな街並みも、部分的ではあるが残っており、ちょっとした雰囲気の中で散歩も良い。目白も落ち着いていていい雰囲気だが、そこからの移り変わりからの意外性もある。

<トキワ荘マンガステーションについて>


 こちらはマンガミュージアムのすぐ近くにある。姉妹施設といったところだろうか。トキワ荘に縁のある漫画家達の作品およそ5000点を閲覧可能である。

トキワ荘漫画ステーション


 基本無料のようだが、企画展の時は500円かかるらしい。今読んでも面白い漫画、驚きや発見のある作品もある。時間があればある程度読み耽って、刺激をもらうといいと思う。

<マンガの豊島区 トキワ荘のあった街>


 豊島区の観光文化事業として、トキワ荘に係る漫画文化は、徐々に重要な位置付けになってきているように思う。豊島区自体見所や遊べる場所は沢山あるが、案外このような所謂地方の観光名所的な場所は今まであまり無かったように思う。言い得て妙だが、古くて新しい取り組みに思う。

 豊島区内の図書館にも、トキワ荘コーナーというのがあって、マンガステーション同様に作品を楽しむことができる。他に千早図書館では、横山光輝氏の特設コーナーもある。手塚治虫がトキワ荘の次に済んだ雑司ヶ谷にも同様の展示施設が存在するらしい。豊島区一帯をマンガ目当てに探し回ってみるのも楽しそうだ。


 紹介した他にも、池袋のジュンク堂には充実したマンガコーナー、そのすぐそばにはアニメ東京ステーション、サンシャイン通りにはアニメイト、池袋公園ではハロウィンイベントもアリなど、案外サブカルが根付いた街のようにも思う。

https://animetokyo.jp

 また、そもそも池袋はなぜか埼玉県扱いされるなど、新宿や、中央区あたりと違って、県外の人達にも何かと緩く親しみやすい土地柄でもあるように思う。
 マンガ文化がいろいろと融合して、面白くなってくるのではないだろうか。


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